Apple Watchは周回遅れ。スマートウォッチはすでに目的別機能へ細分化中

2014年10月3日

えー。ディスコンを決定されたSONYにはご愁傷様でございますが、iPhone6 Plus=らくらくホン問題のせいか、SONY Xperia Z Ultra 通称ズルトラが売れています。自分のブログからのAmazonのアソシエイトでの成約が半端ないという狭いリサーチだが(笑)。6.4インチというファブレットとしてはギリギリ最大の大きさに詰め込まれる表示情報量がいいのだと思う。価格も3万円台だからiPhone6 PlusのSIMフリーの代金でSIMフリーが3台買える(いらんけど)。わたしもiPad miniはほとんど使わなくなり、iPhone6 Plusはスマホとして、ズルトラは防水なので風呂読書専用機になっています。本当のファブレットになるかもしれないiPhone6s Plusが出るまで1年間、ズルトラで繋ごうっていう人がおおいんじゃないかな。

さて、Apple Watchですが、いろいろな人の意見をネットで見て思わず吹いちゃうものがいくつかあった。まずは
「脈拍を常時測って健康を管理してくれるなんて今までなかった」→ はぁ??何年も前からあるでしょ
「これは若い女性に売れると直感した」 → ぜーーーーーったい買わないって!!お金ないのにこんな不要なものは買わん。

自分はAPPLE Watchは完全な失敗作というか陳腐化したデバイスだと思う。デジタルデバイスは用途があるから購入するのだ。メールもブラウジングも電話もしないけどiPhoneは買うって言う人は変わり者だけ。ところがApple Watchはなにに使うのか用途がはっきりしない。非常に中途半端なのです。ぶっちゃけ

ファッションのみでデジタルデバイス買うヤツはいない

と断言してもいいかなと、思ってます。ジョブズなら作らなかったのでは? そして用途別のスマートウォッチが細分化されてたくさん出てきているのです。Apple Watchの機能ははっきりいって超周回遅れです。

健康管理ならWithings最強

スマートウオッチも出しているが、健康管理ならWithings一択でAppleは足元にも及ばない。まず


これでiPhoneやAndroidとペアリングしたのち、WiFiでLANに接続すると、体重計に乗るだけで

体重 心拍数 BMI 気温 二酸化炭素濃度 などをクラウドサーバに転送してグラフ化してくれる。
さらに血圧は


これで同様に

血圧 心拍数 をクラウドで保存してくれる。両方使ってるけどAppleWatchじゃこのうち心拍数しか計れない。これをセットで買ってもAppleWatchの値段と同じですよ。つまり健康管理のためにApple Watch買うのは大馬鹿です。
このWithingsのアプリが素晴らしい。もともとiOSから出来てそのあとAndroidなのでiOS版のほうが機能が進んでいる。

健康管理の表示はこうなります。

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心拍数を計りたいならアプリでiPhoneのカメラを起動して光学計測で計ることもできる。Apple Watchの機能が無料アプリに実装されているわけです。不整脈の人なら24時間脈を測る意味があるかもしれないが、だったらWithingsのスマートウォッチはもっと安い価格であります。

さらにこのアプリでは、運動量も計測できます。iPhoneをポケットにいれて歩くわけだから、わざわざApple Watchを買うまでも無い。今朝のわたしの愛犬との散歩とジョギングデータ。Apple Watch買わなくても無料のアプリとiPhoneで同様のことができるわけですよ。

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ウェラブルデバイスはすでに用途別に進化している


健康管理という点でApple Watchになんら目新しい機能はないわけですが、他にもスマートウォッチの世界はどんどん用途別に細分化されてます。先日のリリースでは「これは売れる」と確信したのがこちら。

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docomoの新サービス「ドコッチ」リリース

これはいわゆるスマホとペアリングするデバイスではなく、単独でナノSIMで通信するスタンドアローンデバイスだ。

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、専用端末を装着したお子さまの活動注意1 や周辺状況注意2 などを、ご家族の方がスマートフォンやパソコンなどから確認できる、新たなみまもりサービス「ドコッチサービス」を2015年3月(予定)より提供いたします。また、「ドコッチサービス」専用端末として、お子さまが常に身につけて持ち歩けるよう、3G通信機能やGPS、Bluetooth、各種センサーを搭載した腕時計型のウェアラブル端末「ドコッチ 01」を新たに開発いたしました。
「ドコッチサービス」では、ご家族の方が離れているお子さまの様子や周辺状況を確認できるほか、おでかけなどの際には、お子さまと離れたことをお知らせし迷子を予防することもできます。ご家族など予め設定された方とは、SMSの送受信注意3 ができ、簡易なコミュニケーションツールとしてもご利用いただけます。

自分には小さな子供はいないが、いたら絶対着けさせる。友達の家にいったり、塾や習い事にいったときにどこにいるのか確認できるし、「いまから帰る」みたいな定型SMSも送れる。「助けて」というのも出せる。小さな子供に電話を持たせるのは落としたり忘れたりということがあるが、これならウェラブルデバイスなのでそれがない。温度も計測するから「熱中症になりそう」みたいなのも親は分かる。たったひとつの不満は製造元がHuaweiということだけ(笑)

これを買うのはリテラシー高めの都会の家庭でしょう。月の固定費もかかるから、リテラシー高めのおじいちゃんが孫にプレゼントというニーズもある。妖怪ウオッチとタイアップしたらアーリーマジョリティ家庭以下にも売れると思います。

スポーツならスポーツ別に細分化も始まった


ランニングワークアウトなら、専門メーカーのAdidasが去年出したmiCoachが凄い

GPS、加速度センサー、オプティカル心拍センサーを内蔵。走行ルート、時間、ペース、距離、ラップタイム、ラップ距離、スピード、歩数、心拍数、消費カロリー等のデータをこの1台で計測できます。すべての履歴やグラフもSmart Run内で管理でき、詳細をパソコンでも管理できます。

実際に使ったレポートを発見
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/182/182696/
先日廉価版で機能を落としたこちらも出ています。

そしていよいよサーフィン専用のスマートウォッチがリップカールから出ます。
リップカールはオーストラリアのサーフブランドで、ウェットスーツからファッションまで幅広いが、今度出るサーフィン用のSEARCHGPSというのが出ます。わたしはWithingsやめてこちらにしました。絶賛予約受付中です。→日本正規品の予約はこちらで
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このリップカールのSEARCHGPSは、その名の通りGPSが売り物です。自分がいるポイントの潮汐データを出してくれていま潮が上げているのか引いているのかを自動表示。ライディングの軌跡も出る。これを公開することも可能だ。さすがにGPSをオンだとバッテリーはすぐなくなるのでUSBで充電になる。普段はGPSを切っていれば6〜10ヶ月持つようです。

リップカールはスノーボードもあるので、次はスノーボード用もだしてくるでしょう。そうするとゲレンデはもちろん、バックカントリーやる人は絶対欲しいでしょう。釣りをやる人だって自分の場所の潮汐データ、気温や気圧の変化と予測、さらには水中に入れて水温計測までついていればかなり欲しいはずだ。

このGPS機能で軌跡を取るというのはほかのスポーツにも汎用性が効く。自転車はもちろん、サッカーでこれをつけて試合すれば凄いことになる。ワールドカップの時に長友のトップスピードは全選手中何位で、1試合の間に何キロ走ったとか計測していたけど、それがみんな分かる。守備範囲が狭く、もっと広範囲に動けというのもデータで指示できる(ルールで時計着けちゃだめかもしれないけど・・)。釣りだって1日回ったポイントでどこが釣れたか全部記録可能です。

こうした「スポーツ」という目的のために使う人は、スポーツはスポーツでも「どんなスポーツ」というのが重要で、それによって細かく細分化されるはずだ。G-SHOCKもそうなっている。つまりスマートウオッチはどんどんと細分化され、用途に適したものが売れる時代になっていくはずだ。「ナニにでも使えるが機能はどれもたいしたことない」というのは誰も買わないのです。それは「どれにもたいして使えない」ということだから。

そんなわけで、SEARCHGPSが来たらテストレポート書きますよ〜
ちなみにこのエントリー書いて「Apple Watch」ですぐに8位になったけど検索からほとんど来ない。みんな興味ないんです。アップルマニア以外には売れないと思うな。

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