愛犬に義務づけられる狂犬病ワクチンについてのいろいろ

2015年5月14日

昨日、Twitterでこういう投稿見まして・・

おもわずこういうレスしたところ、めちゃくちゃに燃え広がりました。初めてくらいTwitterでdisられた。www Twitterってタイムラインを全部読んで絡んでくる人ばかりではない。すでに投稿した内容を読まずに絡まれると話が前後して訳が分からなくなって非常に疲れた。中にはこちらを「ホメオパシー的な馬鹿」と思い込んだ馬鹿が執拗に絡んできて、「アホか、プロフィールにURL書いているブログくらい読んでからこい」と思った。池田信夫さんに「あんたは左巻きの放射脳だ」くらいの勢いだろ、それ。

狂犬病ワクチンと他のワクチンはそもそもの立ち位置が違う

まず、自分は普通の人間のワクチンなら絶対的な肯定論者である。毎年インフルエンザワクチンも打っている。病気にかかったときのリスクとワクチンの副作用のリスクを考えたら当たり前だ。しかし我が家の14歳5ヶ月になる愛犬は3種混合などのワクチンは打っているが狂犬病のワクチンは数年前から打っていない。かかりつけの獣医さんから「老犬にはリスクが高いので回避しましょう。アレルギー証明書出します」と言われているからです。若いときに打った時も数日ぐったりしてしまうくらい。ちなみに獣医の診断のもとに回避は合法です。

ちなみに調べたら日本では実際の接種率は40%くらいのものらしい(登録している犬だと70%)。最近よく見る密集飼い悪徳ブリーダーとか絶対やってないわ。

1970556_960001480677090_1369107624571433858_n
愛犬でござる

犬にもいろいろワクチンがある。3種混合とかパルボとかそういうワクチンと狂犬病ワクチンとは全く目的が異なる。通常のワクチンは「犬の体を守るため」のものだが、狂犬病ワクチンは「人間を狂犬病から守るため」のもの。
Twitterでは獣医師さんのブログとかを出して「獣医さんもこういってる」と言ってくる人が多いのだが、獣医さんは動物の医者だから前者のワクチンについては専門家だが、後者のワクチンの効果、つまり人間にとって狂犬病を防ぐ効果はあるのかということについては部外者です。
では人間の医者はどういってるのか、探したけど出てこないのだ。たぶん言えば獣医さんたちに叩かれるので言えないのかなと勘ぐったり・・。

平成15年3月27日 朝日新聞 朝刊35面 私の視点という記事に
◆狂犬病 無駄な予防接種をやめよ
加沼戒三(長野県美麻村国民健康保険診療所医師)

という人間のお医者さんの意見が出ています。
これについて日本獣医師会が徹底抗議したのがWeb上に残ってます。ここから拾ってきました。まずは人間のお医者さんの意見は

「医学的に無意味」

春になると憂鬱な気分にさせられる.医学的に無意味でありながら,「20万円以下の罰金」の力を背景に強制される,狂犬病の予防接種が始まるからである.全国約550万ともいう犬の飼い主が,この予防接種で負担させられる金額は年に200億円にも及ぶ.狂犬病は人畜共通のウイルス感染症だ.犬に自然に発生するものではなく,感染源となる動物がいない限り被害は起きない.国内では70年以降,人及び犬を含む家畜,野生動物に狂犬病の発生はなく,ウイルスは存在しない.
 にもかかわらず,なぜ毎年,犬にワクチンの接種をしなければならないのか.現に,狂犬病のない英国,アイルランド,北欧諸国ではこうした措置はとっていない.それどころか豪州とニュージーランドでは禁止されている.接種を強制する国は,ウイルスが犬や野生動物に存在する国・地域に限られるのである.
 日本の場合,危険なのは犬ではなく,海外から輸入されるすべての哺乳類だ.しかし,現在の検疫制度は狂犬病の防止には無力といっていい.感染のおそれのある動物が無検疫で大量に輸入されているからだ.
 最も危険とされるコウモリもそうだ.米国では犬と同等の危険性があると警戒されているフェレットも,年間1万5千頭以上が検疫なしで国内に入ってきている.「万全な対策をとっており,国内発生はあり得ない」とされたBSE(牛海綿状脳症)があっさり侵入したように,狂犬病の「上陸」は現在の検疫制度下では十分ありうるのだ.
 海外で狂犬病に感染する危険性について十分な考慮がされていないのも,日本の特徴である.ウイルスをもつ犬や猫,猿などに渡航先でかまれる危険性は決して小さくない.海外渡航者へのワクチン接種こそ必要なのに,実際に受ける人は少ない.世界で広く行われているWHO方式では接種は1カ月で終了するのに,日本は別方式を採用しており,最短でも半年かかることも一因といえる.
 もちろん今では,狂犬病に感染したとしても有効な治療法が確立しており,早期に診断・治療を受ければ治療は可能である.しかし日本では抗狂犬病免疫グロブリンが認可されていないため,十分な治療はできない.感染している動物にかまれた後に帰国し,現地にとどまっていれば可能だった治療を受けられないまま発病,そのまま死亡する.そんな危険性もある.

どうもこれを見ると、日本では「狂犬病予防は犬にワクチン打つだけで良い」というまま昭和25年からやってきて、たまたま発生はないものの、人間用の即効薬はいまだ認可されてない。厚生労働省、怠慢じゃないの??
1人の医者が言ってるから全てじゃない。放射脳の医者もいるわけで。www ほかの医者の意見を聞きたいです。獣医さんじゃなくて人間のね!

さて、狂犬病というものをはっきりわかってない人もいないまま絡む馬鹿が多すぎるので、まずはこちらから簡単に解説

狂犬病って犬の病気じゃないんだよ

狂犬病って名前なので犬の病気だと思いこんでいる人ばかりなのだが、人間はもちろん、コウモリや鳥などの温血動物はみんなかかる。ウイルス自体は繁殖力は弱い。で、たとえば狂犬病に罹った狐とか熊に咬まれたとする。熊に咬まれたら即死するが。www

首とかだと脳にウイルスが達するのが早い(その前に死んでるかも)ので潜伏期間は2週間だったりするが、足とか手だと何年もかかってウイルスが脳に達するので潜伏期間が異様に長くなる。なので野生動物や狂犬病の恐れのある動物に咬まれたら速攻でワクチンを打つ。初回のワクチン接種日を0日として、3日、7日、14日、30日及び90日の計6回打つわけだ。友人がバリで犬にばっくり咬まれてこれ受けました。東南アジア大好きな私だからこそ狂犬病には詳しい。

症状が出る前に打てば発症しないで済むが、いったん発症すると死亡率ほぼ100%。いままで助かった例は数例のみ。アメリカではコウモリに咬まれて数年後に発症した例で1人助かってます。フェレットや狐やアライグマからの感染が見られます。

ですので


これはホラです。狂犬病になって死にかけて助かった人は世界に数人しかいない。助かる場合は発症前にワクチンを打った場合なので、発症しないから死にかけない。

なので、仮に狂犬病にかかった動物に咬まれてもきちんとワクチンプログラムを受けると助かります。狂犬病の発生がまだ多いアメリカでも人間の発症は年2件。アジアの後進国と違って動物に咬まれたら病院で治療を受けられるから。マダニで年35人死んでるほうがよほど怖い。↑で人間のお医者さんは「狂犬病は押さえ込める」といってるのはこれです。

狂犬病は中国やインドで多く発生し、たくさんの死者が出ている。バリでも数年前に出ました。東南アジアに行くと、国中野犬だらけ。いやみんなが適当にエサをやってるので、野犬と言うよりみんなで飼ってるわけで所有者がいないのです。だから管理もされておらず蔓延しているわけですね。多少咬まれても田舎の人は病院なんて行ってない。お金ないもん(バリ渡航歴30回あり)。日本の場合、昭和25年や田舎ならともかく東京とかで野犬なんて薬にしたくてもいません。

実は日本ではすでに60年くらい狂犬病は出ていないのです
厚生労働省のサイトより

日本国内では、人は昭和31年(1956年)を最後に発生がありません。また、動物では昭和32年(1957年)の猫での発生を最後に発生がありません。現在、日本は狂犬病の発生のない国です。
 なお、輸入感染事例としては、狂犬病流行国で犬に咬まれ帰国後に発症した事例が、昭和45年(1970年)にネパールからの帰国者で1例、平成18年(2006年)にフィリピンからの帰国者で2例あります。

1番目のツッコミはここ

猫が最後に発症してるのになんで猫には狂犬病接種が義務づけられてないの??

だれか教えてください。昭和25年ならいざしらず、いまは猫のほうが放し飼い多いじゃん。厚生労働省のサイトで見るとアメリカでは猫の発症のほうが犬より多いんです(アメリカは大型犬でも室内飼いがほとんどで昔の日本みたいに外に繋いでいるのは皆無。もちろん散歩は行く)。じゃあなんで猫に義務づけないの。答えは簡単、法律が古いのです。野犬うようよで室外犬オンリーの昭和25年のままできている。アメリカのように犬が室内飼いばかりになったいまの時世にマッチしてない。もちろんいまでも野外で放し飼いにしている犬とか、猟犬などはワクチン必須だとは思う。むしろ守らない飼い主は警官立ち会いで接種するくらいの法改正が必要でしょう。

厚生労働省のサイトには「アジアでは犬からの感染が多いので」と書かれてますが、予防法が出来たのは昭和25年の戦争直後。当時は野犬もうようよいただろうが、いまじゃ人気犬種ナンバーワンはダックスやチワワやプードル。都内じゃほとんど室内飼いだ。どこで感染するんだ?? なのに室内飼いのチワワにも1回3000円払って打つことが義務づけられているのはおかしくない? ちなみにうちの愛犬も室内飼いです。ドッグランにもいかないのでほかの犬と触れあう機会0。

60年間狂犬病のワクチンを義務づけているから日本で押さえ込まれてる??

「狂犬病予防法」(昭和25年法律第247号)に基づき、91日齢以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日内に市町村に犬の登録をし、鑑札の交付を受けるとともに、狂犬病の予防注射を犬に受けさせ、注射済票の交付を受けなければなりません。また、交付された鑑札と注射済票は、必ず犬に付けなければなりません。

という古ーい法律がありまして、狂犬病のワクチンは「犬だけに」義務づけられています。なので

ワクチンのおかげで日本では狂犬病が押さえ込まれているのに

とかみ付いて来る人多数。厚生労働省とか農水省に洗脳されてんの? よーく考えて見よう。狂犬病は犬だけの病気じゃなくてすべての温血動物の病気だ。仮に狂犬病にかかった動物が日本に来たら、咬まれるのは犬だけじゃないでしょ。いやむしろ人間のほうが確率高いだろ。なのに60年間国内で感染がないと言うことは・・・

ラッキーにも国内に感染した動物が入って来てない

という事に他ならない。これ以外に理由が考えられるなら教えてください。そこで上の方の加沼戒三医師に日本獣医師学会が反論した内容を見てみよう。

狂犬病ウイルスやリッサウイルスが日本に侵入する可能性は高まっているといえる.その理由は(1)近隣各国を含め世界での発生が減っていない (2)多数の愛玩用野生動物が検疫なしに輸入されている (3)不法に入る動物が年々増加している,などである.

ちょっと待って、ちょっと待って。言ってることおかしくない??

近隣各国、とくに中国の発生が減っていない。これのリスクは分かる。台湾では50年ぶりに狂犬病が昨年発生した、日本だって同じだとたくさんの人がかみ付いてきた。最初は中国の漁船が犬とか猫とかネズミを本土から持ち込んだと思ったのだが、記事見たら・・・

だが、日本と同様の狂犬病対策を行っていた台湾では半世紀以上、動物での感染が未確認だったが、昨年、数匹のイタチアナグマの感染が判明。遡って調査すると、2012年以降で、300匹以上が感染していたことがわかった。

野生のイタチアナグマ!!!!

狂犬病のワクチンを犬に打つとか打たないで解決できないでしょ、これ。狂犬病ウイルスに感染した鳥が中国本土から飛んできて、落っこちたヤツを食ったら感染するでしょ、たぶん感染して凶暴になってイタチアナグマが発見されてわかったんじゃない?
この場合、どう考えてもワクチン打つのは犬だけじゃなくて人間にでしょ!

さらに、

 (2)多数の愛玩用野生動物が検疫なしに輸入されている (3)不法に入る動物が年々増加している

が、犬の狂犬病ワクチンの強制接種とどう関係があるか意味不明じゃね?
どう考えても、こいつらに咬まれるのは飼い主である人間だ。そして咬まれるのは犬よりも放し飼いの猫とかのほうが多いだろ。犬だけにワクチン打つ必要とどう関係があるのかわかりません。
だったら愛玩用野生動物の輸入を禁止するか狂犬病ワクチンの接種を義務づけて違反したら多額の罰金を科す。なんで一部の野生動物輸入するペット屋のために愛犬家が年に3000円払って副作用のあるワクチンを愛犬に打たないといけないのだ。意味不明ですよ。

ロシアの漁船が犬を乗せていてそれが危ないという説もあるが、だったらとっととロシアの船を検疫して犬に狂犬病ワクチンを打てばよい。

自分は「60年も狂犬病が発生してないんだから安心ですよ、なにもしなくていいんです」と言ってるわけじゃない(ココ、重要)。昭和25年の法律に縛られて、馬鹿の一つ覚えで室内飼いばかりになった犬だけにワクチンを強制接種していれば狂犬病なんて怖くないと思ってる、それがおかしいと言ってるのだ。なにがあるからわからないからとりあえず犬だけに打っときゃ安心なのか、ほんとに???
都内の室内飼いの小型犬に義務づけるより、もっと他に有効な手を打つべきではないかと言ってる。みなさん頭が固すぎです。昭和25年は飼い犬の登録とワクチン、野犬の駆除で解決したが、同じ方法が現在も通用するわけないです。昭和25年にはフェレットとか飼ってる人、いないっしょ。鎌倉にアライグマもいないっしょ。

わたしの言ってることはおかしいのでありましょうか。
グローバリズムの現代だからこそ、人間の医者が本当に狂犬病を食い止めるにはどうすべきか、いまの飼い犬に全頭ワクチン接種の法律は本当に有効なのかということを獣医師さん含めてきっちりとすべき。獣医師さんたちも接種の技術手数料が2000円がどうのこうのとか既得権益的なことがあれば(ないと信じたいが)頭から外して欲しい。

狂犬病ワクチンの副作用

さて、犬用の狂犬病のワクチンですが、人間用に比べて毒性が高いという話があり、アメリカでは副作用発生の5%が死んでしまうというデータもある。アメリカと日本のワクチンは違うから安心という話もありますが・・


人間なら警察沙汰だが、ほとんどの飼い主さんは泣き寝入りでしょ。因果関係も分からないし・・で、さがしたところ、農林水産省の資料がありました。日本獣医師学会の雑誌に発表されたものです

近年における動物用狂犬病ワクチンの副作用の発生状況調査

※追加と訂正
ワクチンの研究者のかたと連絡がとれ、いろいろ質問させていただき、丁寧に回答をいただきましたので掲載します。

●報告数が少ないというのはずっと問題になっている。義務はあるが副作用とハッキリわからないと報告されないのは世界的な問題。軽症も報告されない可能性大。よって啓蒙を行って報告を徹底する必要ありで発生率データなどはあまり意味ないかも。↓の団体は1%しか報告されないと言っているが、2006年のイギリスの研究では重篤な副作用の80%が報告されていないとなっているそうです。
●アメリカでの死亡率5%はワクチンの副作用を啓蒙する団体のものだが、副作用があったうちの5%です。ただしこれも母数が少ない。
●アメリカのワクチンは免疫賦活化剤というものが入っているため、生ワクチンより接種反応がきつい。
●ワクチンは生体の免疫反応を利用するため、時には激烈な副作用があることを踏まえて体調管理や観察などのリスク管理が必要

狂犬病発生のリスクと予防の有効性なとについてはさらに専門的な見地があると思われるが、わたしの視点も大変参考になったといっていただきました。安全で安心な体制を研究していただきたいです!

ワクチンは、病気に罹ったときのリスクとワクチンの副作用のリスクを計算して受ける物だと思う。過去60年間からみて、日本の狂犬病ウイルスは根絶されているわけで、外来の野生動物が持ち込んだウイルスに室内犬が感染するであろう確率と、副作用の確率を計算してみて欲しい。確率が0じゃないとダメというのは放射脳の人と同じじゃないか。
それと、何でもお役所の言うとおりしておけば間違いないというのは幻想でしょ。自分が言ってるのは「優先順位が違う」という話。室内飼いの小型犬なんかより、ロシア船の犬とか放し飼いの猫とか輸入の野生動物にもっと力入れるべきなのに、それを放っておいて飼い主が払うからとりあえずやっとけになってる。法律で決まってるから安心というのは国民の怠慢でもある。いままでそれでずいぶん痛い目見て来たはずだろ。

昭和25年のみんなが外犬のポチだった時代から、大半が室内犬になっている今、時代に合わせて専門家が法改正の検討すべきというのが一番いいたい点です。

副作用があっても犬の病気の回避のためのワクチンなら打ちます。しかし犬にとってまったくメリットがなくて副作用だけ。しかも「医学的に」全く無意味と人間の医者が言ってるものをどうよっていうのがわたしの結論です。人間の疫学の専門家の意見募集〜

いただいたご意見

追記 昨日の狂犬病ワクチンの件で、しきりと噛みついてくる方は放射脳と強い類似点があると気づく。

狂犬病はとにかく怖いとの思い込みがあり、1日1時間しか散歩しない室内小型犬も、屋外で散歩中に狂犬病の動物に咬まれたらヤバいからワクチンは絶対打つべきという。つまり可能性は限りなく0であっても、0にしないとならないということだ。
60年間も発生しておらず日本では根絶しているウイルスに感染した外来動物に1時間の散歩で流星にぶつかるくらいの確率で遭遇し、しかも主人は咬まれずにチワワだけ「主人が気づかないうち」に咬まれるリスクと、副作用で幼犬や老犬は死ぬ可能性もあるワクチンとの危険性の比較ができない。しかも犬は噛まれても主人が気づかなかったらどうするって・・先に主人がかばって咬まれるわ。ww

この溝はいくら説明しても埋まらない。たぶん理解できないんだろうな、と。

家の中に狂犬病のネズミが出てチワワを咬んだらどうするという食いつきにも驚いた。まずネズミを駆除しろといいたいが、ネズミが出たらさっそくのように狂犬病になるのは猫でしょ。ネズミの首筋がっつりくわえて感染するでしょ、フツー。そのために死亡例もかなりあるワクチン打つか、猫と相談して欲しい。というか、かみついてくる前に自分ちの猫にワクチン接種しなさい。アメリカでは猫の感染率の方が高いんだから。

あと、「犬が狂犬病の媒介になる確率が一番高いから当たり前だ」と怒鳴り込んでくるみなさん。だからそれは野犬がうようよいて、犬はみんな外犬だった昭和25年とか東南アジアの話で、いまの日本には当てはまらないから法を見直すべきと言ってるのが理解できないらしい。昭和25年とか東南アジアと今の日本を同一視する意味はない。アメリカはアライグマの感染が多いけど鎌倉市とかアライグマだらけだよ。電柱に登ったり普通にしてる。

2008年のアメリカ狂犬病サーベイランスデータ(2009年9月15日発表)によりますと、2008年の1年間に、49州とプエルトリコで、動物の狂犬病が6,841例、人の狂犬病が2例報告されました。動物では、アライグマが最も多く34.9%を占め、次いで、コウモリ、スカンク、キツネ、ネコ、イヌ、ウシと続きました。

厚生省のサイトから。アメリカでは犬より猫の感染のほうが高い。

あと、ここが大きいと思うんだが昭和25年といまでは家庭における犬の地位がまるで違う。少子化によって犬は家族の一員となり、座敷で暮らすようになった。子供代わりのひともたくさんいる。昭和25年は犬がワクチンで死んでもたいしたことなかったかもしれないが、いまは家族が亡くなるのと同じなのです。

あと、闇に切り込んでくれたとか、よくここまで言ってくれたとかペット業界のみなさんたちからメッセージとかメールが来るの、怖いからもういらないです。そういうつもりで書いてるんじゃないです。

  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
    follow us in feedly
PAGE TOP