オーストラリアの「酒パンチ法」に学ぶ、日本の高齢者詐欺の撲滅方法

わたしはオーストラリアが好きなんでございますが、２回しか行ったことないのです。オーストラリアはとにかく航空運賃が高い。かといってジェットスターのエコノミーは殺人的に狭く、前に行ったときは帰ってから疲労で１週間寝込んだ。ジェットスターのビジネスは狭い割に恐ろしく高く、インドネシアにビジネスで行く２倍。オーストラリアがもっと観光客が欲しければ、航空会社乗り入れの規制をなくすべき。頼むよ、TPP。

「おバカ大国」オーストラリア – だけど幸福度世界1位! 日本20位! (中公新書ラクレ)

先日、これ読みました。オーストラリアでの最重要な価値観は「単純に強いか」で、脳天気でテキトーな人たちなのであるが、先進国では幸せ度ランキング世界一。あくせくしている日本とは決定的に違う。実際オーストラリアで身長178センチ、体重72キロの友人に頼まれたウエットスーツ買おうとしたら「サイズＳだな」と言われてビビッタ・・・。世界ではオーストラリアとオランダ国民が一番でかいのである。国民皆巨人兵制度。とくに国技であるサーフィンの人気は凄く、レスラーみたいな体型のサーファーが山盛りいます。

酒パンチ法とは何か。日本で流用できないか

2014年２月から施行された新しい法律「酒パンチ法」。
オーストラリア人はとにかく酒を飲む。そして筋肉質の巨体に任せて暴れる。この法律は酔っ払って誰かを殴って死亡させると、シラフで殺したよりも重罰になるんです。懲役８年から25年です（それでも軽くね?）。これは2013年に酔っ払いが18歳の少年を殴って少年が死亡したのでできた法律だそうな。つまりそれだけヨッパでの事故が多いと言うこと。

どんだけ酔っ払いや!!!

で、この「特定の条件が揃えば罪を倍付け」は、日本でもすぐに導入してもらいたい。適当国オーストラリアでも導入までにたったの１年だぞ。
日本ではいま、判断力の低下した高齢者を狙うオレオレ詐欺などの被害が全く止まらない。先日もこの報道

不要な屋根修理勧める　詐欺未遂容疑で名古屋の業者ら逮捕

うその説明で不安をあおる悪質業者から法外な契約料を請求されるなど、住宅リフォームをめぐるトラブルは後を絶たない。判断力の低下した高齢者が狙われるなど、手口は巧妙化。社長らが逮捕された「シンクス・ホームサービス」は設立から１年半だが、愛知県警は放置すれば被害が拡大する恐れがあるとみて、早期の強制捜査に乗り出した。国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられた、訪問販売によるリフォームのトラブルに関する相談は２０１４年度、約６９００件。１０年度比で１３％増加した。

など、高齢者を狙うとはマジで卑怯すぎる。死んで欲しい。

オッサン仲間と運営するかにサイトでも注意喚起。糸井重里さんも話題にしていたそうな。

かに通販の天敵！『カニカニ詐欺』は、知ることが最強の防御法！

国民生活センターに寄せられたカニカニ詐欺の報告数。泣き寝入り含めるともっとずっと多いでしょう

自分が安さに騙されて通販で釣られて腐った真っ黒なカニが送られてくるというのとは違う。勝手に腐れ捨てガニを送りつけるのです。でもって留守番の高齢者が誰かが注文したものと思って支払ってしまう。なかには

魚介類を扱う業者から電話があり、いきなり世間話のように「今の時期何が食べたいか」と聞かれた。思わず「カニかねえ」と答えたところ、買うとは一言も言っていないのに、「今カニを送ったよ。もう返せないよ」と言われた。驚いて「なぜ送るのか」と反論したが「今食べたいと言ったじゃないか」と怒鳴られた。代金引換の宅配便で送ってくるらしい。業者名や電話番号を聞いたが「教える必要はない。品物が届けばわかる」と教えてもらえず、らちが明かないと思って電話を切ったところ、またすぐ電話があり「一方的に切ったな。カニは送る」と言われた。実際送られてきたらどうしたらよいか。（70歳代　女性）

マジでヤクザ

今こそオーストラリアの酒パンチ法にインスパイアの、日本でも法律改正はいかがでしょう。軽減税率みたいな馬鹿施策より、よほどまともな高齢者の支持が得られると思うんですよ!!「高齢者が安心して暮らせる日本」を旗印に法案提出です。だれも反対できない。高齢者の支持もばっちり。
すなわち、

65歳以上の高齢者に対する詐欺は罪倍付け

いっそ、「すべて20年以上の懲役」みたいにしてはどうでしょう。詐欺は簡単に多額の金が稼げてペイするからやるわけで、そのカネがまた別の犯罪に使われるという特徴があります。暴行や傷害や窃盗もわざわざ高齢者を狙うのは悪質ですが、計画的と言うより偶発的で、被害額も大きくなくて次にはつながりません。
が、詐欺は反社会的組織などによって組織的に行われることが多く、捕まってもそのノウハウが次の詐欺に使われるため、すぐに出てこられたりは困るのです。だから一生入っていてもらう。

いかがでしょう、この法案。
橋下さんあたりのアレが出してくれると一気にいままで弱かった高齢者の支持が広がると思うんですが、どうでしょうかね。反対する政党も出ないと思う。反対したら議席失うからね。出したもんがちだよ。

で寒い日曜ですが、朝からコレ見ました。プライム会員は無料。アメリカは9.11のあと復讐のようにアルカイダにたいして徹底的に締め付けたと思ってる人が多いが、コレ見ると米国側も9.11でひどく傷ついていたんだなと・・。CIAの切れ者の女性分析官がビンラディンを追い詰めてシールズを投入して殺害するまでのストーリー。最初から最後まで緊張しっぱなしで疲れるがめちゃ面白かった。パキスタンといってて撮影はインドであとでクレーム来たそうな・・・