Twitterが限界なのは、Instagramとの比較をしてみるとよくわかる

2016年2月16日

Twitterがどうも調子悪い

ツイッターの成長に陰り フェイスブックと明暗

ツイッターは、純損益が1億3169万ドルの赤字。赤字幅は前年の同じ時期の1億7546万ドルから減ったが、株価は上場時より3割も下がった。平均の月間利用者は3億人を超えたが、伸びは今年に入り10%台で、13年に約4割あった伸びにはほど遠い。「140字以内のつぶやき」で市場を開拓したものの、フェイスブックの利用者の5分の1ほどの規模で、利用者が増えないと広告収入が伸びない。写真や動画などで交流できる多様なサービスが乱立したことにも影響を受けた。

米ツイッター:1-3月売上高は市場予想以下へ-利用者伸び悩む

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を手掛ける米ツイッターは昨年10-12月(第4四半期)に利用者数が伸び悩み、今年1-3月(第1四半期)の売上高がアナリスト予想を下回る見込みだ。顧客と広告主を集めることにジャック・ドーシー最高経営責者(CEO)が苦戦していることが浮き彫りとなっている。

日本でも同様に、先日のエントリーにも書いたけどこんな感じ

mau-sns

Twitterの伸び悩みの原因はいろいろあると思うが、自分はInstagramの台頭がかなりのウエイトを占めているように思います。本日はこれについて検証してみます。

Twitterっていつはじまった?

Twitterのスタートは、2006年。iPhoneの初代機(日本未発売)は2007年。ややメジャーになったiPhone3Gは2008年だから、Twitterの登場はまだPCと、フォーチャーフォンの時代だったわけです。つまりTwitterは

もともとPCでの使用を前提に作られたサービス

だったわけですね。
これにたいしてInstagramはスタートが2010年。すでに大ヒットのiPhone4の時代で、しかも2010年はAndroidが台頭の年。2010年第1四半期ではAndroid9.6%、iOS 15.3%だったのに、第4四半期では同30.5%、15.8%とiOSの2倍のシェアになった。2010年一年でAndroid端末は世界で5000万台売れたのです。

つまりInstagramは

そもそもスマホアプリでの使用を前提に作られたサービス

という点が大きくTwitterとは異なる。TwitterのPC用ブラウザはスマホアプリと全く同じ機能だが、InstagramはPCブラウザからでは一部の機能しか使えない。まず「投稿自体ができない」からスマホ持ってないとそもそも使えない。スマホで撮影したり取り込んだりした写真を投稿しないとダメという、完全に割切った作りです。まさにスマホ時代ならでは。
結果として、これは2014年の記事ですが・・

Instagram、月間ユーザー3億人を達成―ついにTwitterを追い越す

Instagramの勢いは本物だ。月間ユーザー2億人を達成してからわずか9ヶ月でInstagramは毎月3億人が使うようになったという。ユーザーの70%はアメリカ以外から来る。これでInstagramのユーザー数は6週間前に2億8400万人と発表されたTwitterを追い越した。Instagramはここ何年にもわたって急成長を続けてきた。Facebookの買収によって勢いが削がれるのではないかという懸念は根拠がないものだった。現在、毎日7000万人がこのサービスを通じて写真を共有している。共有されている写真の総数は300億枚に上る。InstagramのCEO、Kevin Systromは「2人の友達同士の夢から始まったプロジェクトはこの4年間でグローバルなコミュニティーに成長した」と語った。

そして去年の9月には月間4億人を達成。日本のInstagramはけっこう出遅れて

日本のInstagramユーザーは月間810万人、全世界では4億人超えに

昨年秋で世界的に見て超ショボイ、Instagram後進国です。芸能人で使ってる人はけっこういるが、中田英寿でフォロワーたったの35000人しかいないんです。ダルビッシュでも41500人としょぼい。Instagramでなんとかとかよく報道される菜々緒は93万人。
これに対して、海外だと一般の人でも数万規模のフォロワーって普通にいるし、二線級のプロスポーツ選手でも数十万人フォロワーとかゴロゴロいます。GoProなんて810万だ。
日本でのInstagramの普及率は世界的に見て、めちゃくちゃ低いのです。しかしこれから間違いなく来る。なぜなら、自分もここ最近はまっているからなのよ。なんのこっちゃ。ただし役立つ投稿は一切してないのでそれは期待しないでください。

IMG_4459
https://www.instagram.com/isseki_nagae/
フォロワー数がしょぼいがこれが日本の現実よ。www noteのフォロワー数とかわらんではないか。
自分は初期の頃、アカウント作って放置であったが、1ヶ月くらい前から本気でやり始めたらめちゃ面白い。海外との交流も画像だからフツーにできます。英語が分からなくても絵文字がある。ww 大ファンであったサーフィンムービーの監督さんとも知り合いになれました。いいね付けてくれるのはロシア人と南米各国とヨーロピアンとオージーが多いけど中国人皆無。ww

Twitterとの大きな違いについて

ソーシャルでの運用で自分がいつも言ってること、それは「見てる人に役立つことを投稿しよう」である。文字系の従来のソーシャル、つまりTwitterやFacebookでは「役立つ投稿」をするとフォロワーが増える。これはこうしたソーシャルが「情報収集」のために使われているからであります。

しかしながら、Instagramは真面目方面には一切役立たない。知識もつかない。だからこういう視点ではフォローしてくれない。あるのはただ一つ

趣味・嗜好が近い人をフォローする

ということになる。Facebookで友達でもInstagramでフォローしあうとかナンセンスです。Facebookのように「上司がフォローして困る」なんていうこともないし(いやならブロックだ)、義理で職場の仲間をフォローすることもない。したら、自分に興味のないつまらない投稿で埋まるだけなので全く使えなくなる。だから趣味嗜好が近くなければ知人をフォローする必要する意味はないよ。だから気軽。

見ていると日本人だとまだ使い方がイマイチ分かってない人も多く、飯と町の風景を適当に撮影して投稿していくだけだと全然フォロワーが増えません。「自分の視線」「自分の趣味」「誰に見て欲しいのか」「味のある写真」と「面白い写真」など、けっこう考えて投稿する必要があるわけですね。外国人は自己紹介欄に「自分の趣味と興味、夢」を書いているのだが、日本人みんな書いてないもん。無趣味な人、多すぎ。「映画と飲みが趣味」くらいだとなかなか投稿するモノがなさげ。飲み屋のメニューばっか投稿してる人、いるもんな・・・
たぶんアニオタとか、コスプレーヤーが始めたら海外からかなりフォロワー付くと思う。

ビジネスとしての使い方

欧米だと、モデルさん(自称含む)は猛烈にやっていて、自分の写真を次々と投稿してる。しかもみんな「お問い合わせはココ」って自分のメールアドレスを晒している。主婦がTバック写真連投するのはどうかと思うが、人気者になりたいんでしょう。自撮りをめちゃくちゃ投稿している女性が多数いるんだが、日本だと炎上しそうだな・・。海外では「自己主張」はよしとされるから「ねえねえ私綺麗でしょ、セクシーでしょ」というのは普通に許されるんでしょう。
ところでこの間、猛烈セクシー主婦が子供と一緒の写真をあげていたので誰かと思ったら、プレイボーイ誌のプレイメイトでした。

海外のレストランやアパレルなど、「ビジュアルで勝負できる」みなさんは、非常によくInstagramを利用している。ビジュアルに対していいねしたりフォローしてもらえるので、TwitterやFacebookページよりもずっとフォローされやすいのであります。個人レベルのアパレルとかスポーツ用品でもフォロワー何万とか普通。日本でもインバウンドのお客さんを取り込みたいなら、これはもう絶対にやるべきでしょう。位置情報も付けられるから、レストランとかホテルとか行楽施設とか、いろんなお店とか、やらないと絶対損ですよ。見た感じ、アカウントの1/5くらいはそういう人たちではないかと思います。ただし適当な変な写真は上げたら逆効果です。

Instagramはタグの付け方とかけっこうポイントで、最初はちょいわかりにくいから解説本は読んだ方がいいかもです。自分もレスの付け方がわからず、Instagram上で教えてもらいました。
紙の本の半額です、これ

で、結論を言うと、テキストで情報収集をしたい人より、その人に興味があったり、いい写真を投稿してくれる人をフォローしたいニーズのほうが大きかったんだと思う。「学びたい」より「遊びたい」のニーズがはるかにでかいとかね。Twitterが長文OKになるらしいが、そうしたらさらにスマホでは使いにくくなる。「スマホから使いやすい」「スマホから使うのがメイン」にしたほうがいいと思うんだけどな。

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