24時間営業を選択制にすると、セブンイレブンのブランド価値は損なわれるか → 真逆でしょ

2019年3月13日

本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと108円ですが年間のマガジンだと3980円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w

 1 近隣からの受動喫煙対策について

 2 2014年製MacBook Proは買い替えるべきか

 3 アフィサイト運営から自社商品開発への展開

 4 新規事業のコンサルで不確実性を減らすために

 5 Xperia1の登場で販売台数はV字回復するか

 6 「地域名+業種名」の上位表示は不要?

です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。

前日、このエントリーを書きました。

コンビニの深夜営業をするか、店に任せるだけで相当部分が解決するはずをエビデンスを添えて

そうしましたら、飲食店のコンサルタントという佐藤昌司さんと言う方がこんなことをYahoo!個人に・・・

「セブンは24時間営業やめろ」と無責任に主張する人に欠けた視点

炎上が恐いのか、さんざん「オーナーが搾取されていいとはもちろん思っていない」と書かれているが、この方はセブンイレブンのブランド価値が24時間にあるとして、24時間営業を強制しないとブランド価値が損なわれて客足が減ると言っている。が、正直、根本的にブランド価値というのがおわかりになってないと思うんですよ。そもそも1時から5時までほとんど客は来ていないのに、24時間やめると昼間の客足が落ちるとか、単に個人の見解でエビデンスも統計もない。

まず、この方、前にもネタにしましたが
串カツ田中は禁煙にしたので業績が悪化すると書かれてました。

串カツ田中は「子連れの家族客も多い」とし、全席禁煙の意義と効果を主張しています。もちろんその主張に異論はありませんが、実際の串カツ田中の店舗の客層を見てみると子連れの家族客は限定的で、他の居酒屋とさして変わりないというのが実情です。そのため売り上げ面だけ見れば、全席禁煙による影響は決して小さくないと考えられます。

で、現実はどうなったか。

決算で見えた、串カツ田中「全席禁煙」戦略の成否

「全席禁煙後も業績は好調に推移している」。居酒屋大手の串カツ田中ホールディングスの貫啓二社長は、16日13時に始まった決算説明会で、満足げにそう語った。

はい、おお外しされてます。禁煙にしたら業績が下がると断言される飲食コンサルタントの方はけっこういるのですが、みなさんブランドというものが分かっていない。端的に言うと

戦術は分かっても戦略が分かってないわけ

です。おしぼりをタイミングとか原価計算とかは戦術ですが、ブランド構築は戦略です。こうした見地はミクロではなくマクロ的な視野が必要です。わたしは串カツ田中の業績が好調なのは、家族連れが来るようになったというのはミクロ的な視野で、実際にはもっと上位の顧客の意識、つまり串カツ田中のブランド力が上がったからとみています。客はこう思っているのです。

串カツ田中は客や従業員のために頑張った

だからこそ、「ちょっと串カツ田中に行ってみるか」という気にもなり、応援する気にもなる。ここが上のエントリーにも書いたけど「禁煙にしたのでマクドナルドはヤバい」と平気で予想する飲食コンサルタントさんにはわかりません。彼らはミクロな戦術的な視野でしか見ないからです。

同じようなことが和民の業績にも見られます。昨年は人件費増大で最終的には苦戦していますが、一応以前のドタバタからは脱却。
これについてYahoo!個人の佐藤氏は

“名前隠し”で急回復したワタミの開き直り

と、これまたミクロ的な視野で書かれていますが、自分はそんな表面的なことだけではないと思うのです。


以前は和民はブラック環境というのがクローズアップされた。社員が死にそうになっている店に行きたくなんてないから客足は落ちた。そんな店で飲みたくないでしょ。だから名前を隠したりしたがあくまでそれは表面的なこと。また自殺者が出たら倒産です。仮に来た客に経営が和民だとバレたとしても社員の待遇を良くしたりで労働環境が良くなっていれば、前は無理矢理笑顔だったのが本当の笑顔になる。客にそういうイメージを与えることができたのでブランド価値が上がったんですよ。要するに「行って楽しい店になった」と認識されたわけ。

こんな事例はどこにでも転がっている。大塚家具はビジスモテル的に終わってると言うこともあるが、一番の業績不振の要因は「親子ドタバタ喧嘩」でしょうよ。高い家具なんて新居か結婚のときくらいしか買わないのに、骨肉の親子喧嘩している店でなんて縁起でもないから買いたくない。そういう意味で大塚家具の不振はお父さんに最大要因があると思ってます。

日産自動車も同じ。

日産の今期業績見通し大幅減額、販売低迷-ゴーン元会長逮捕で混乱も

現場が混乱しているからというのはミクロ的な視野。それより「ドタバタ劇のメーカーからは足が遠のく」というのが普通の消費者で、日産はブランドイメージが損壊してしまったと思う。

24時間営業の強制を止めるとセブンイレブンのブランド価値は上がる

なのでわたしは佐藤氏とは真逆で「24時間の強制を止めないとセブンイレブンのブランドが損なわれる」という見方です。
前述の新田さん、最近妙な縁でリアル戦友となったのだが、わたしとまるっきり同じ意見


このまま24時間労働をフランチャイズに強制すると、店員さんの給料が最低賃金ギリギリで上げることもできない。オーナーの年収は500万も行かない搾取の構造がどんどん出てくる。すでにTwitterでも


という声がけっこう出てます。自分もあえて行きたくなくなってる。

北海道に行くと自分はセイコーマートに絶対行く。ほかのコンビニには行かない。セイコーマートはお弁当がとにかく美味しく、しかも24時間営業ではない店舗がたくさんあるが気にもならない。24時間でないとライフラインにはならないとかいう人がいるが、北海道の震災ではセイコーマートは大活躍した。

北海道地震「セイコーマート」95%が営業できた理由は

北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震で道全域が停電し多くの商業施設が休業した6日、道内に1100店舗(8月末現在)あるコンビニエンスストア「セイコーマート」(札幌市)は95%以上の店舗が営業を続け、被災直後の道民の生活を支えた。運営会社セコマによると、停電に備えた端末や対応マニュアルがあり、これまでの災害で見直しを重ねてきたことが生かされた。

大手のコンビニが店舗を休業したのに対しセイコーマートは

コンビニチェーン店は停電でレジが使えず、休業したところが多かった。一方でセコマによると、同社は停電の際は車を使って最低限の電源を確保することがマニュアル化されている。更に、近くに車が置けない場合やガソリンがない場合を想定し、電気や通信回線が使えなくても使える小型会計端末を全店舗に配布していた。停電などに備えたマニュアルは、道内の暴風雪被害や東日本大震災、2016年の台風被害などのたびに見直しを重ねてきた。また、特徴である店舗内で調理した弁当などの商品を提供する「ホットシェフ」で、おにぎりなどを提供している店舗もあった。多くの店舗にガス釜があり、停電中も炊飯が可能だったという。

これがブランドってもんです!!!

北海道の友人は、「本当にセイコーマートのおかげで助かった。できる限りセイコーマート以外のコンビニにはもう行かない」と話していたくらいだ。

繰り返しますが、このままフランチャイズに24時間営業を強制していれば、ブランドイメージは損壊し、蟹工船セブンのイメージになり、客足は落ちると思います。24時間の強制をやめて店舗経営者も幸せになれるようにするだけで逆にブランド力は上がります。こんなことに数年もかけてはダメで、直ちにすばやくやってこそ「さすがセブンイレブン」と言われるし、それが分かっているので「24時間を止めるテストを始める」とリリースしたんだと思います。逆にセブンイレブンに先を越されたらほかのコンビニは涙目です。

で、検索したら新田さん、こんな本も書いてました。w

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