スマホにやられてしまったもの、これからやられるもの

2014年2月6日

このネタでエントリー書こうと思っていたら、先に書かれてしまった・・・凄いタイミングだ

車離れもたばこ不振も、全部スマホのせいだ Yahoo!ニュース

しかし、かまわずかぶせて書く。

この記事では「機能的な価値がスマホに置き替えられた」「時間の取り合いになった」「可処分所得の取り合いになった」というスマホに奪われた異業種のパイについて電通マーケティングデザインセンターの方が説明されている。もちろんこれらも正しいのではあるが、私的にはこれに加え

「存在意義を奪われた」

というものがあると思うわけです。「機能的な価値がスマホに置き替えられた」と近いけどちょっと違うニュアンスで。
ええっとまずは

腕時計!!

もっともスマホの前にガラケー時代にすでにその傾向は現れていた。スマホになったらストップウォッチもタイマーもアラームも世界時計も、それどころか安眠計測までできるから、時計はどんどん不要になる。そういうば昔、某時計メーカーさんからブレストに呼ばれたことがあったっけ・・・矢野経済研究所の資料がありました。

watch

2006年の腕時計のマーケットは2009年には60%くらいまで落ちたが、すこしだけ回復してきている。
しかし

国内ウォッチ市場の特徴として、市場全体の 75.6%(小売金額ベース)をインポートウォッチが占め、更にインポートウォッチ市場の約 86%(小売金額ベース)をスイスからの高級機械式時計を中心とした欧米からのインポートウォッチが多く占めている点が挙げられ、スイス時計の好調が全体のベースアップに大きく貢献した。

大半は輸入の高級時計が占めてます。ここ数年で景気が回復しているので高い時計が売れ、マーケットは回復しているように見えるけど、単価が上がっているだけでしている人は激減してるでしょう。「時間を見る」ために時計をするのでは無くて、オシャレとか見栄でブランド時計をしているわけですね。小売金額ベースで個数ベースではないのですが・・。つまり現在では時計は「時間を見る」という存在意義は失われて「見せびらかす」というのだけ残っているわけですね。わかります。ROLEXって刻印のブレスレットです。

続いては。。。そうです。

デスクトップPC!!

PCはとにかく場所を取る。自分みたいに家で仕事をするなら必要だが、せいぜいメール見たりする程度ならスマホで十分。ネットサーフするならタブレットで十分じゃんと考える人が増えても当たり前です。実際自分も休日はPCを立ち上げずにiPad miniだけで暮らしてますけど別に平気です。

販売台数2けた減、PC需要は「近年になく落ち込み大きい」

全国大手家電量販店のPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、PC(ノート、デスクトップ、タブレット端末を含む)の10月の販売台数は前年同月比12.2%減。7月の18.2%減と比較するとやや持ち直したが、2けた減の厳しい結果となった。製品の平均単価が上昇したことで販売金額ベースでは4.4%増となったものの、「台数ベースの減少は戻らず、ここまで危機感を感じる状況は初めて。近年になく落ち込みが大きい」と同社アナリストの道越一郎さんは警鐘を鳴らす。

おいおい、タブレット含めて激減してますがな・・・・。まあ、無理してPC買わなくても自宅でメール見るくらいならスマホでいけるもんね・・・。まあ「機能的な価値がスマホに置き替えられた」というよりは、スマホでExcelとかパワポを使う人もいないと思うので、「存在意義を奪われた」のほうが適正では無いかと思う次第です。

コンパクトデジカメ

スマホのカメラの解像度が上がるにつれ、コンデジは死んでいきます。
こちらのブログに非常に詳しく・・・
デジタルカメラ メーカー別 タイプ別 販売台数の推移 【資料】

図表お借りします。
Camera_Shareのコピー
コンデジ、完全に終わりに近づいてます。
ほかにも電卓、レコーダー(録音機)、タイマー、旅行ガイドブック、家庭用ゲーム機など、スマホに存在意義を奪われてしまったものがけっこうあります。郵便だってそうだ。ハガキなんてもう何年も書いてないよ。音声翻訳が完全に実用化したら通訳もいらなくなっちゃうし、英会話スクールだってヤバイですよ・・・・・

次世代になって、さらに発達したスマホにやられるものはなにか・・・自らの存在意義が消失してくるものはなにか・・・考えると恐ろしいよね。自分の携わるビジネスはどうなのか、スマホに置き換わることは無いのか、良ーく考えておかないとソニーの二の舞になっちゃいますな。

SONYのリリース 「PC事業及びテレビ事業の変革について」
PCを事業譲渡し、モバイル領域はスマートフォン・タブレットに集中
テレビは高付加価値戦略を加速するとともに、より効率的で迅速な事業体制へ

完全シュリンク・・・あらたなことに挑戦するのでは無くて、完全に縮小。縮小する先がテレビかよ。。。オイオイ。テレビの需要ってまだどんどん膨らむと思ってんのかな・・・いままで見て来たヤバイ経営の企業が立ち直ったところって、Appleも、グリーもDeNAもそうだけど、いままで存在しなかった画期的な商品を生み出した!!! みたいなところから立ち直るんじゃない?

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