独断予想! iPhone5をKDDI販売開始で業界はどうなる?!

2011年9月28日

一昨日、Ustreamsでauの会見を見た。秋冬の新機種の発表だったが、プレゼンターの社長のしゃべりがどうにもこうにも全然ダメ。孫さんの足下にも及ばない。これがオーナー社長と、サラリーマン社長の差かい、と思われるほどだった。

iPhoneについてはひとこともないまま質疑応答。事前に「今回発表以外のことについては質問しないように」と司会から釘を刺されてフリーライター連中は次回からのお出入り禁止を恐れてiPhoneネタは回避したが、さすが日経とダイヤモンドの記者は、出入り禁止にするならしてみろとばかりにど真ん中直球。「ノーコメント」と言いながら笑いが浮かんだところを見ると、やはり話は進んでいるけど正式調印までは至ってないなという印象だった。しかしダイヤモンドの記者が質問したように、auはいま、全くウリが無い・・。WiMAXだってdocomoのXiと同じだし、タダともを導入してもSoftBankはとっくにやっている。

実際

auはすでに純増数ではイーモバにも抜かれ、加入者総数ではSoftBankがすぐ後ろに迫っている。「ノルマがきついiPhone取り扱い開始は両刃の剣」と報道されているが。そんなことにかまっている段階では無い。iPhone5がSoftBankだけから出たら、一気に3位転落してしまうのだ。

日経ビジネスによると「米調査会社ガートナーなどの統計から類推すると、3年間での累計販売台数は今年9月末までで750万台前後に上る勢いだ。2009年3月期に70万台、2010年3月期に150万台、2011年3月期に320万台と倍倍ゲームで増やしてきた。現在ソフトバンクの月間加入者純増数は20万~30万件。このうち半数程度がiPhoneの新規契約者と見られている。新規だけでなく、ソフトバンク内での機種変更を合わせればiPhoneが月間30万件近い契約を獲得していることになる。」ということだから、auのiPhone取りは社をあげての必須戦略だったと思う。

まあここまでは報道されたまんまですので、ここからは個人的勝手な予想です。

まず、auは加入者数が増えてないのが幸いしてか(皮肉)、記者会見でも「まだまだ回線に余裕がある」と言っていた。docomoのデータ回線が都市部ではすでにかなり遅くなっているし、SoftBankにいたっては瞬断の連続。都市部で3Gでブラウズしても、ほとんど動いているのかいないのか分からないくらい遅いときも考えれば、auとしては唯一の有利な点だ。これを利用するはず。

そもそもiPhoneはオリジナル版ではテザリング機能が付いている。しかしSoftBank版ではこれをやられたらそうでなくても貧弱な回線が死んでしまうので機能を殺してある。(iPhoneもJailBrakeすればSoftBankでテザリングできるが、規格に違反しているので停止される可能性がある。iProxyというアプリを入れるとできるようになるらしいが、物凄く面倒だしiOSのデベロッパーでないとダメなので普通の人には無理)

正直、SoftBankがこうしたiPhoneでのテザリングに対してどんなことをしてくるかは不明で、場合によっては回線遮断や高額な請求をしてくる可能性もあるので、そこまでのリスクをとってまでこだわることもないと考えて、イーモバのPocket WiFi S2というスマホでテザリングしている私がいます。

どうしてもiPhoneでテザリングしたい人は、海外からSIMフリーのiPhoneを買ったりJailBrakeしたりしてb-mobileやdocomoのSIMいれてやっていた人も多いはずだが、iOS5からはdocomoのSIMは世界で唯一システム的にiPhoneからは拒否されるようになるらしいので、この手が使えない。docomoのSIMが拒否されるようになるのは、SoftBankの圧力下と思われていたのであるが、大胆に予想しましょう。これはauの圧力なのだ。

つまり、au版iPhone5ではテザリングがOKになるのである。
※勝手な予想です

テザリングがOKであるなら、SoftBankと月の費用を揃える必要は無い。もともとタダともと同じ料金体系になるわけなので、通話は安くなるわけだしSoftBankより通話圏も広いし回線も空いている。であれば、月10000円程度のパケ放題でも顧客は取れる。
さらにテザリングOKであれば、イーモバの客がごっそりと取れる。イーモバの顧客の大半はデータ通信のはずだが、毎月5295円払ってる客は、AUのiPhoneがテザリングOKになれば、そもそもPocket WiFiの最初の客は二年縛りも終わる頃だから、どっとAU版iPhone5に切り替えてくるはずである。いままではiPhoneでSoftBankに支払っていた金とイーモバの分をたしておつりが来て、さらに回線がイーモバやSoftBankと違って全国対応で現在はスキスキとなれば、来ないわけが無い。

まとめ
●au版iPhoneの料金体系はSoftBankより高くなる
●しかしテザリングが開放される
●SoftBankのiPhoneはお金に余裕の無い若年層中心、au版はビジネスマン中心になるという棲み分け
●あおりを食ってイーモバがヤバイ

どうでしょう。わたしの予想
当たったら笑ってしまいますが。

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