採用担当にITリテラシーの低い方をあてるリスクについて

2014年5月3日

内定辞退で「人事が罵倒」は実在する 「お前なめてんのか」「謝りに来たら骨折させる」

っていう凄い記事がありました。
担当者にしてみれば「自分の顔を潰された」とか「上司になにやってんだと言われる」とかいろいろあるでしょうが、こんな嫌がらせいったところで「じゃあ内定取り消し止めますっ」って言うわけ無い。逆に「絶対こんな会社に入るものか」と思うに決まってる。要するに、こういうのは

仕事できない担当者の個人的な憂さ晴らし

なんである。間違いない。「骨折させる」なんていうのは恫喝内容が一定の法益(生命、身体、自由、名誉又は財産)に対する害悪の告知だから、「脅迫罪」となる。企業コンプライアンスに関わる問題だ。こんな担当者をフロントに立たせているメガバンクなんかに口座は持ちたくない。半沢直樹の世界マンマだ。

でもってこういうことにたいして

圧迫面接やら、内定辞退にあれこれみたいなのは、誰かが録音してネットに流して炎上みたいなのが2~3回起きて、ニュース沙汰になれば、衰退するんじゃないかね? いいか悪いかは別として

という考え方もあり、なるほどと思いました。
ただ、圧迫面接は自分はたいした事だとは思ってない。圧迫面接をやるような会社はろくなもんじゃないから、行かなきゃいいのだ。「ああ、こういう会社だったのか」とわかれば、自分ならその場で席を立つ。「雇ってもらう」んじゃない。「その会社を儲けさせる」と思って応募する学生にとっては企業はお上ではなく、対等のギブアンドテイクの相手。どんな罵詈雑言われても「お雇いください」と思うから泣くのであって「フザケンナ、コンナカイシャ、キテヤルカ」と思えばいいだけです。その圧迫面接のシーンを流しても「だったら行くな」と言われるだけで逆炎上すると思う。

内定辞退の時の脅迫は別の話だ。内定辞退は、いまの状況では仕方ない。何十社も受けるんだから何社も内定が出て当たり前。自社を選んで他社を断るのはOKで、他社に行くのがけしからんとか、お前何様という感じである。だったら応募できるのは各人3社までとかいう就職協定を作ればいい。それで辞退は減る。

現在では学生はみんなスマホを持ってる。iPhoneなんて元から録音機能が付いてる。Androidだってボイスレコーダーのアプリはいっぱいある。テープじゃないから何十時間も録音できる。これをオンにしてポケットに入れて担当者の罵声を録音し、ネットで公開しちゃうヤツがそのうち必ず出る。通話も録音できる。人間だからあまりにひどいこと言われたら、そりゃやるでしょう。
自分だったらわざと相手の社名を言わせるように仕向けて特定できるようにする。別の会社に内定してるのでそこにバレて内定取り消しされたら困るって思うのでやらないだけで、限度を超えればぶち切れるヤツだって絶対出る。

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相手がこういう顔になったらやばいね。ちなみにポッキーのジェネレーターで作りました。

若者のバカッター炎上に続き、もうすぐ企業の採用担当者の脅迫炎上騒ぎが出てくるだろうと楽しみに待ってます。その企業、かなりのブランドイメージの失墜がありますよ。翌年の応募者減少どころか、客数も減ります。自分だってこれをテレビで見てから、くら寿司には行きません。スーパー早口で社訓をしゃべることに何の意味も感じないし、そんなことしている会社にお金は払いたくない。

くら寿司社訓35秒暗唱可能か プロアナでもこの速さは難しい?

企業の馬鹿担当者はおそらくソーシャルとか知らないのです。バカッターと同じ。いまのうちに採用担当の人選についてもう一度チェックした方がいいと思う。昔と違っていまはソーシャルであっという間に広まるんですよ。それさえわからない企業に未来はありません。

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