昨日は大日本印刷のコンテンツをプリインストールした読書端末「honto pocket」について書いたんですが、音楽業界も出版業界と同じく苦しんでます。
もはや音楽を売るビジネスモデルは古い？ iTunesの音楽でさえ売れなくなってきている
モルガン・スタンレーリサーチが出した統計データによると、iTunesでお金を使うユーザーはどんどん減っていっているとのこと。2012年初頭には四半期（3カ月）で4.3ドル（430円くらい）使っていたのが、いまや1.9ドル（190円くらい）の半分にまで減ってしまっている。いっぽうで、それと真逆にApp Storeでユーザーがお金を使う額が増えていっている。
欧米ではSpotfy(日本はサービス準備中)のようなストリーミングが全盛になってきていて、わずかな定額料金で音楽聞き放題になる。
2013年現在、Spotifyは年間10億ドル(約1000億円)以上の収益をあげており、そこからアーティストへのロイヤルティとして5億ドル(約513億円)を支払っている[6]。また、経営理念として海賊版の撲滅を掲げており、不法なファイル共有より優れたサービスの構築によって、発足から5年間で海賊版を使用するユーザーを著しく減少させたとしている。
ウィキペディアより
こんなニュースもありました。
Spotify、レーベルには20億ドル以上支払った──テイラー・スウィフトの楽曲引き上げにコメント
iPhoneなどのアプリでも似たようなのはたくさんある。で、日本の場合はストリーミングよりはYouTubeなどからMP3で落とせるアプリの影響が大きいと思う。たとえばにこ☆さうんどの運営者は逮捕されたが、同じ事ができるアプリはたくさんあるので意味が無い。つまり音楽は買う時代ではなくなってるのだ。
では日本ではどんな音楽が売れてるの?
2014年のヒットチャートです。
１位 １７８.６ ラブラドール･レトリバー AKB48
２位 １１５.３ 前しか向かねえ AKB48
３位 １０８.６ 鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの AKB48
４位 １０５.７ 心のプラカード AKB48
５位 ６０.４ GUTS！ 嵐
６位 ５９.１ Bittersweet 嵐
７位 ５７.３ THE REVOLUTION EXILE TRIBE
８位 ５６.７ 何度目の青空か？ 乃木坂46
９位 ５４.６ 気づいたら片想い 乃木坂46
10位 ５２.６ 夏のFree＆Easy 乃木坂46
11位 ５２.５ 誰も知らない 嵐
12位 ５０.３ 未来とは？ SKE48
13位 ４５.９ 不器用太陽 SKE48
14位 ４５.１ 高嶺の林檎 NMB48
15位 ４３.７ らしくない NMB48
16位 ３８.９ キング オブ 男！ 関ジャニ∞
17位 ３３.６ 君にHITOMEBORE Sexy Zone
18位 ３２.７ 桜、みんなで食べた HKT48
19位 ３０.７ ええじゃないか ジャニーズWEST
20位 ３０.５ 控えめI love you！ HKT48
AKB系とジャニーズしかおりません。EXILE TRIBEが唯一食い込んでるだけ。AKBの場合、選挙の資格者に「36thシングル「ラブラドール・レトリバー」初回限定盤・通常盤・劇場盤購入者」というのがあるのでそれで売れたわけではございますが・・さすがにゴールデンレトリバーは「聞いたことあるな」程度ですが、他は
まーーーーったく知りません!!
昔は「街でよく流れている音楽」というのがあって、それは必ず売れていたわけですが、
これがその最後くらいじゃないでしょうか。1998年。つまりインターネットが爆発的に浸透する寸前です。
コレ見ると、あれほど流行ったはずのありの〜ままの〜が50位にもおりませんが、こちらはアルバムなんです。100万枚出荷されたそうです。
今年のアルバムランキング
１位 １０４.１ 次の足跡 AKB48
２位 ９７.６ アナと雪の女王 オリジナル･サウンドトラック Various Artists
３位 ７７.０ THE DIGITALIAN 嵐
４位 ４３.０ Ballada 安室奈美恵
５位 ３９.１ 世界の中心は大阪や～なんば自治区～ NMB48
６位 ３４.５ THE BEST／BLUE IMPACT 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
７位 ３４.３ HUMAN 福山雅治
８位 ３３.１ EXILE TRIBE REVOLUTION EXILE TRIBE
９位 ３１.９ 関ジャニズム 関ジャニ∞
10位 ２９.２ HIT！HIT！HIT！ Kis-My-Ft2
と、ややAKB色が薄まりました。まあAKBがアルバム年間５枚だしてたら(www)分からなかったと思うが・・
しかし、上記の宇多田ヒカルの「First Love」(99年)は736万枚、B’zの「B’z The Best“Pleasure”」(98年)は503.4万枚と、アナ雪とは桁が違ってました。これほどヒットしたと思われるアナ雪でさえ、そうです。
ジャニーズとAKB以外をなんとか売るには
ジャニーズもAKBも固定ファンがいるわけで、AKB系はブームが行ってしまえばヤバいですが、ジャニーズは次々と新しいのを投入してくるのでしばらくはいけそうですな。しかし他はもう壊滅。ほぼ壊滅。ファンならCD買ってやれと思うが、「それとこれとは別」なんでしょうかね。TSUTAYAでレンタルしてiPodに入れるのはファンとは言えませんぞ。
まず考えたのは「マイルドヤンキー向けの音楽を開発したらどうだ」ってこと。いま、地方の消費はマイルドヤンキーに支えられている。マイルドヤンキー万歳。で、たまたま会った旧知のエイベックスのディレクターにそのこといったら
それがE-girlsなんですよ!
といわれまして、これかぁ
おじさん、ずっと韓流かと思ってた。化粧とかダンスとか・・www で、ランキング見たけど、アルバムは25位で16.2万枚、シングルは50位にはいませんでした。マイルドヤンキーの底力を盛りすぎで見てました。すいません。ですので第一案は撃沈です。
次に考えますのは、やはりお金のあるシニア層。しかしシニア層はiPodだの、MP3だの、ストリーミングだの言われても全くわかりません。カセットテープで時間が止まってます。買いたくても買えるデバイスが無い。そこで巻頭にもどり、honto Pocket形式のコンテンツ入り格安デバイスというのをご提案する次第です。
こちら、ずっと前にも書いております。
まずは安価なMP3プレーヤーを用意
こんなに安いよ!
こちらに
「美空ひばり全集」
「菅原文太全集」
「高倉健全集」
「昭和大ヒット演歌全集」
「70年代アイドル全集」
「懐かしのアニメソング200曲」
「綾小路きみまろ」
「60年代ヒット洋楽全集」
みたいなのを作りまして、コンビニで売る。１個980円とか。意外と売れると思うんだけど、どうかなぁ
お年寄りにプレゼントでも喜ばれると思うんだけどね。イヤホンとか持っていたら本体だけで売るの。ビスケットの缶ひとつに何十もはいるから意外とたくさん買う人もいると思うんだけどなぁ。
ちなみに懐かしのCDセットはけっこう売れるとTwitterで教えてもらった
たとえばここ
それではHPのChromeBookもって打ち合わせに行ってきます。
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