わたしが飲食店はクレジットカード決済すべしという理由

2015年5月8日

ここ数日、飲食店のカード導入について面白い論議があったので生温く見守っていたのだが、えふしんさんがズバリと切り捨てていた。

ブログで未来への希望を語ることと現実の乖離について

飲食店はクレジットカードを導入して顧客サービスを計るべきという意見が炎上

クレカ導入でレジに列もできて顧客サービスにはならない。さらにはコスト負担が尋常ではない

という反論が出てきたわけですが、これをえふしんさんは

Suicaだクレカだのが使える使えないなどの話をしている間に、モバイル決済で革命を起こそうとしている、それこそスタバやApple Pay、そしてGoogleなどにがっつり持って行かれないと良いですね。

未来のことを語ってる人と、過去のことを語ってる人はそりゃ意見が乖離して当たり前ということでごもっとも。

で、わたしはどうかというと、儲ける気のある飲食店は電子マネーなりクレカなりを絶対導入すべき派です。本日はそれを違う観点で語りたいと思うわけです。

自分は必ずクレカなり電子マネーで決済するし、すかいらーくグループが数年前にクレカ決済を導入してからステーキガストや、魚屋路(あの回転寿司はすかいらーくグループって知ってた??)への来訪頻度は確実に上がりました。

理由は現金が面倒くさいから。ただこれはレアな人で、↓の調査ではポイント貯めたいからカードを使うというのが一番ではあった。自分もいつの間にか溜まったカードのマイルでビジネスクラスに乗ってます。
んで、すかいらーくグループは3万円以下のときはサイン不要だから、財布の中の小銭をかき集めているよりずっと決済は早いよ。
クレカの客で1%のカード決済が通らないヤツがいて長蛇の列ができるから不要とか、何いってんのと思う。その確率は1/100の1なわけで、99/100は現金より早くなるわけだからいいじゃんか。

クレカを使う客はどんな客層なのかが大事

ワントゥワンマーケティングという20年前に流行った考え方がある。

めちゃかいつまんで簡単に言うと、顧客のたった20%が全体の売り上げの80%を占める的な話です。スーパーでもデパートでもキャバクラでもこれは変わらないと思う。
だから80%のどうでもいい客より20%の上顧客にサービスを集中しなさいということなんだが、スーパーやファミレスではみんな均等に接している。豆腐一丁しか買わない一人暮らしのおばあちゃんと、月に50万位使うセレブ客が同じ扱い。人情的にはそれが100%正しいのだがビジネス的にはどうなのよというのがワントゥワンマーケティングの考え方だ。

飲食店でも個人経営のところは「超お得意さん」には裏メニューだしたり、とっておきの素材を提供したりするのはよくあるから、店主はそれを本能的にやってるわけ。

サービス業だと航空会社がワントゥワンマーケティングを徹底的に実践してるでしょ。専用のラウンジも用意しているし、ツアー客と正規運賃でビジネス買った客はマイルも全く違うようになった。知り合いでタイとの間をビジネスで行き来している人がいるのだが、友人と一緒にバリに行くときに友人にあわせてエコノミーに乗ったところ、わざわざパーサーが「××さま、いつもありがとうございます」と、エコノミー席にまで挨拶に来て同行者がビビったそうな。それくらい徹底している。高級ホテルもドアマンが顔を覚えてくれるし、好きな酒や肴までデータ化されているはずだ。

本当はファミレスも同じにすべきなのです。自分は普通のサラリーマンよりは自由になるお金はあると思うし、食い道楽でもあるので、立ち食い蕎麦屋でもトッピングはフル装備です(笑 どこが食い道楽や!!)。松屋で小皿取りまくりで一食1200円くらい使います。回転寿司でも金皿以上がメインです。サーフィンあとの昼飯に3000〜4000円くらいは普通。「本日限定」は必ずオーダーする。サイゼリアで2人で8000円くらい使ったときは腹が爆発するかと思った(再び・・どこが食い道楽や!!)。

お金をガシガシ使ってくれる層はクレカの使用頻度が高い


いろいろ探したらJCBの2014年の調査データがあった。ここに面白い内容が・・・・

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まず、クレカを持ってるのは男性なら60代以上が突出して一番高く、20代男性の所有率は突出して低い。女性は40代以降に所有率がめちゃくちゃ上がる。地域的には本州部分の所有率が高い。

しかし、利用率になると話は変わってくる
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一番クレカを使うのは既婚の40〜50代。そして突出して首都圏です。既婚の40〜50代は月に8.4万もクレカで払っている。

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また、月平均生活費で比較すると、クレジットカード保有者が月平均19.1万円であるのに対し、非保有者は16万円と大きな差がある。明確にクレジットカードの保有状況と世帯あたりの月平均生活費には相関関係がある。要するに生活費をたくさん使うのはカード保有者ということだ。収入が少なければカードの審査もおりないしね。

ここまでで分かったこと

1 クレカ保有者のほうがお金を使う
2 一番クレカを使うのは首都圏の40〜50代

つまりだ。貧乏な若者しか来ないカフェとか、高校生のたまり場のガストとか、マックならカード決済は必要ないかもしれない(ガストはできるけど)、しかし40〜50代の顧客単価が高いおっさん、おばはんを狙うならクレカ決済は必須と言うことです。手数料とかごちゃごちゃ考えなくてもよろしい。そういう人は一杯のかけ蕎麦とかドリンクバーのみとか、そういう使い方はしないからだ。利益率の高い酒をがぶ飲みしてくれるし、たとえサイゼリアでもデカンタとかマグナムとか頼まずに、高級ワインをオーダーしてくれるのです。飲食の利益率は全てが同じじゃないでしょ。価格が高い物ほど利益率も上がるでしょ。

サイゼリヤには極秘の“高級ワインリスト”がある
どうでもいいけどサイゼリア、カード使えるようにしろ!!

なにを言いたいのかをまとめると・・・客をマス、つまり塊とだけ見ると、「利益率が下がる」だの「シミュレーションしたけどダメ」とかいうことになる。が、客は全ておなじではない。「いい客」は「悪い客」の何倍もお金を使ってくれるし、利益高も比較にならない。さすがに飲食では「20%の客が80%の売り上げを占める」というのはないだろうが「30%の客が70%の売り上げを占める」くらいはあるはずだ。

であれば、優良客が来やすく、おかねを使いたくなる仕組みや工夫は当たり前のことなんである。お金持ちほど細かいことや面倒なことを嫌がる。であればクレカは必須でお願いします。ただし、優良客はクレカがあるだけで来るわけじゃないけどな。

あと、ここは小声になるが、中小企業の社長ってだいたい「コーポレートカード」を持っている。「接待費」や「会議費」で客との会食を経費で落とすわけだが、領収書もらってあとで仮払い精算とかにすると経理のおばちゃんにバレるしそもそも面倒くさい。よってカードで支払い、カード明細をもって申告する。金遣いの荒い中小企業経営者を呼ぶならカード必須だぞ。分かったか。

加えてインバウンド対応です

日本への観光客は爆増しており、単月で150万人超えました。自分も海外に行くときはほとんどクレカで飲食代を支払う。酔っ払った目で札とか数えるのが面倒だし、硬貨でおつりもらっても困るからだ。

中国人観光客がどっさり来て傍若無人に振る舞われたら困るというのもわかるが、台湾とかタイの富裕層は日本人より礼儀正しいくらいだし、中国だって高い教育を受けた都市圏の住民に礼儀知らずは少ない。そしてなによりいまや日本の国内消費だけで賄える時代はとっくに終わっている。インバウンドの消費を考えないとお店はやっていけない。なぜなら今の若年層はほんとうにお金が無く、このままスライドして年を重ねても裕福になれる可能性も低いからだ。

日本人の平均月収はアジアトップではない!? 実は日本は余裕がない国

日本の20代の青年の収入はアジアではもうたいしたことがない。首位はシンガポールで約36万円、二位が韓国で25万円。三位に日本が入って22万円。四位が中国で16万円。だが、ちょっと待て、香港と台湾が調査から抜けている。下手したら四番目か五番目になっている。そして間違いなくこれから10年後には十番目くらいになっちゃってるはずだ。インドネシアとかちょっと前まで大卒の初任給3万円くらいだったのに、数年働くと20万円超えてくる。あと10年したら・・・ヤバっ!!

そんなわけで早いうちに多国語メニューも作った方がいいと思うな

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