広告やSEOにたくさんお金掛けるより、サーバ移転のほうが画期的な効果があるかもよの巻

2012年5月7日

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・・・・宣伝終わり

なんども書きましたが、このブログ、先月の末くらいに引っ越しました。専用サーバをブログごときで借りるとは思わなかったが、さくらの500円の共有サーバでは記事更新の度にエラーが出るようになり、表示速度も遅いしでついに決心したわけです。現在はカゴヤのマネージド専用サーバ(月18900円)のに乗っています。

そういえば初めて専用サーバというものを借りたのは1998年くらいの頃。ほりえもんに紹介して貰ってアメリカの会社のサーバをFetchのハートコンピュータさんのサービスで借りました。当時のスペックがCPU133MHz・・・練習でFree BSDインストールもしました。今じゃOSも乗らない笑えるスペック。
これでいろいろ勉強しました。ハッカーに侵入されたことも思い出します。某国立大学のサーバを踏み台にして変なファイルを残していきました。意味不明・・

で、いままでわたくし、嘘言ってました・・・。よく言ってた言葉・・

サーバなんて500円くらいのレンタルで十分です!! 

これ、100%間違ってました。本日はこの貴重な経験(涙)を基に、素人ながらのサーバについての画期的見解を披露したいと思います。素人ですので違ってるとこありましたら、「ここ違う」とご指摘いただければ幸いです。

サーバの移行にあたって、各サーバ会社のサポートに電話して根掘り葉掘り聞きました。だいたい共通してこんな感じでした

共用サーバと専用サーバの違い

共用サーバ 専用サーバ
サーバのスペック 一台にたくさんのサイトを入れてるので基本的に高いものが使われる 予算に応じて様々用意されてるが、廉価版はかなり低スペックになる。
回線の帯域 一台にたくさんいれてるのでけっこう太い 価格に応じて様々。追加料金で太くしたりもできる場合がある。
メリット 1 安い
2 空いてると快適
3 空いていればそこそこの表示速度
1 用途に合わせて選択
2 上客なのでサポートが親切
3 いいスペックのサーバだと表示が非常に速くなる
デメリット 1 人気のサイトが同居したり、詰め込まれたりすると大きく影響が出る
2 サポートが手薄で電話がなかったり
1 搭載の内容によりそこそこいいスペック(つまりコスト)が必要
2 共用と比較してかなりのコストがかかる

レンタルサーバには2種類あり、一台のレンタルサーバに何十社もはいるマンション形式の共用サーバと、一台のサーバを占有できる専用サーバがあります。月500円くらいの共用サーバは、たぶん月50000円くらいの最高スペックのサーバを使ってると思われるので、単純計算では一台に100社分詰め込んでるわけです。ちなみにロリポップの場合、逆引きしましたらきっちり一台に150社乗ってました。レンタルサーバのグレードが多少高くなってもハードディスクが大きくなるだけで、基本的なアクセス制限などの制限は同じだそうです。

もしこのサーバがガラガラに空いていて、同居のサイト達もしょぼくてアクセスが少なければ、ひとりでこの高スペックマシンをほぼ独り占めできるので、非常に快適な住空間となります。
しかし、最初はラッキーでガラガラでもサーバ会社も商売ですのでだんだん顧客が増えてきます。一社当たりの居住空間(ハードディスク)や同時アクセス数は制限されていますが(アクセスが集中すると503エラーを出してつなげないようにする)、CPUやメモリは共通だから、同居人の某サイトが超人気になってアクセスが集中すると、他は甚大な影響を被ることになります。表示が物凄く遅くなったりみたいな・・。
プログラムの搭載が許可されてるサーバでは、たまにめちゃくちゃ重いプログラムを走らせたりする迷惑千万な馬鹿者がでますので、こういう場合も被害を受けます。この場合はサーバ会社は警告の後、遮断したりしますが、アクセスが多くなるのは内部で悪いことしているわけではないのでなかなか対策できません。よって、アクセスの多い一社とほかの同居人は平等でなくなります。同じコストなのにほかの分のリソースをひとりで食ってるわけですから・・・。

このブログの場合、先月までさくらの500円/月のサーバでした。Googleアナリスティックスのリアルタイムで150人を超えると503エラーが出始め、いったん負荷分散がされるらしく350人くらいまではいけるのですが、そのあとは503が多出になります(こんなアクセスは月に一回くらいしかないですが)。これが限界ですね。

去年から本気でブログを始めてだんだん検索エンジンからの訪問者数が増え始めました。検索エンジンから訪問者数2000人/日以上は来てますので、こうなると年がら年中けっこうな負荷となってきて、同時アクセスは日中で50人を切らなくなってきました。さらにWordPressは更新時やアクセス時にphpプログラムが動いてデータベースを使用しますので、記事の更新時にエラーが多発するようになってきたことは前記のとおり。

更新の度にエラーでは面倒だし、さぞかし同居の方には迷惑かけてるだろうなということで引っ越しを決意したわけです。しかし専用サーバといっても自分でサーバ管理者になってインストールから全部しなくてはならないタイプは無理。マネージドというサーバ会社で管理をしてくれるタイプがいいのですが、あまりこのサービスがない。まずは一番安いカゴヤの「Atom N450 1.66GHz」のサーバに移設して見ると、とんでもないことが判明。(この時点ではまだDNSは切り替えていないので、アクセスは古いサーバに行ってます)

このブログの表示速度を計測サイトで測ってみますと・・・

月々500円の旧サーバ    1ページだけの表示 2.7〜2.9秒 トップ 4.08秒
安い専用サーバ      1へージだけの表示 6.8秒   トップ 11.6秒

※トップページは3号分が表示されるので時間がかかる
※専用サーバはこの時点でアクセスが全く無い状態

専用サーバにして逆に激遅になりました・・・(-_-) これでは使えない。CPUがAtomではHTMLファイルくらいがせいぜいで本気のWordPressは無理ということもわかりました。

んで、サーバのランクを上げ、今度はCore2Duo 2.53GHzにメモリ2GB。この時点で月間がだいたい1万円になります。表示速度はトップで5秒くらいに短縮。これでDNSを切り替えて新しいサーバに向くようにして、ブログ更新!

一瞬でサーバ落ち・・・正確に言うと更新時にアクセスがいっぱい来てメモリを使い切ってサーバの処理速度が遅くなって表示されない状態・・・泣

で、夜中にメモリ2GBを増設(2万数千円!!)してもらって翌日に備える・・どきどきして迎えた翌日・・・4GBになったのでメモリは耐えましたけど・・

今度はさくさくになった分、CPUがフル稼働して稼働率200%になった時点で仕事(セッション)が溜まりすぎてアクセス不可能に・・・要するに処理しきれない客が並んでいる感じで画面は真っ白です。

この時点で、このサーバでもダメってことが分かる。泣く泣くそのまま1時間サーバを止めてもらって、ハイエンドモデルのCorei3 540 3.06GHz+メモリ4GBに中身を移行・・・。ここまで上げるとさすがにサクサク。だが当初の予算の4倍の月18900円だぁ。レンタルサーバ時代の40倍近い・・・有料メルマガ書いても追いつかない。余談ですが、カゴヤのサポートの方、とっても親切でした。

前置きがめっちゃ長かったのですが、実は本日はここからが本題です。ここまで書くのに1時間使っちゃいましたが・・・。

現在の表示速度は・・・

月々500円の旧サーバ    1ページだけの表示 2.7〜2.9秒 トップ 4.08秒
安い専用サーバ      1ぺージだけの表示 6.8秒 トップ 11.6秒
今の専用サーバ      1ぺージだけの表示 0.825秒 トップ 1.085秒!!

と、すさまじく速くなりました。問題は、どうなったかということです・・・

サーバ載せ替え前・・ブログがヒットしてアクセスが多い日を除くと、だいたい1日の訪問者数は4500〜8000人。しかし連休中であったにも関わらず、ここ1週間の訪問者数は8500〜11000人・・・・と、なんと平均37〜45%も来訪者数が増加したのです!!

ブログの場合、記事の内容によってアクセス数は大きく左右されるので、これは全く正確ではなく、単なる傾向値でしかありませんが、管理している他のたくさんのサイトは、ゴールデンウィークはアクセスがかなり落ちました。twitterのTLも激減していたし、Facebookも同様です。その中で、このアクセスの伸びは・・・(Googleの検索から来る人が1日2500人前後から、3000人らいにまで上昇。これはひょっとしたらGoogleの評価基準の変更による可能性も少しはある。)

ユーザーはさくさく表示されないとアクセスやめてしまう!!

ということが証明されたんじゃないでしょうか。
逆に言えば、GoogleさんやFacebook広告にお金使ったり、SEO対策で大金使うより、まずはサーバの表示速度を測って、5秒を超えるようなら速いサーバに引っ越す。このほうがアクセスが増えてサーチエンジンの評価も上がりそうです。
もちろん広告やSEO対策は止めてしまえばそのときからお金はかからなくなりますが、サーバはずっと払い続けないといけません。費用対効果をよく精査したら、踏み切る価値が十分あるかもしれませんぜ。

とにかく勉強しようっていう人には、この本がお薦めです。

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