今のiPhone6 Plusは単なるらくらくホンでファブレットではなかった

2014年9月20日

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おはようございます。日本を挙げてのiPhone狂想曲から一夜明け、冷静になっているわたしでございます。さておよそ1日経過して使い込んでみると、どうもiPhone6 Plusは自分の思っていたものではないと分かりました。ここからは「iPhone6 Plus買ってうれしーい」とテンション上がっている方には不愉快かもしれないので、飛ばしてほかのサイトに行ってくださることを希望します。あえて不愉快になるものを読む必要は無いです。これしか知らなければ、それで満足できる世界ってあるんですよ。ネットの無かった時代みたいに・・。

最初は小ネタからです

バッテリーが高速で減る

新品なのに100%満タンで少し使うだけでもう85%とかになる。100%から一晩おいたら90%ちょいくらいまで減ってました。でかいバッテリー搭載のPlusでさえこうなんですから、普通のiPhone6の人は立ちくらみしているんじゃないでしょうか。iOS8のせいだという説もありますが、もっとも大事な部分を煮詰めずにリリースしたAppleには怒りを覚えます。発表の時にもバッテリーの持ちをアピールしてましたけど、頭おかしい。ここはOSのバージョンアップで改善されていくとは思いますが、その間どうするんだ。

ずっしりくる

そして・・・重い。pLusは172グラム。5sが112グラムですからめちゃ増量。6.4インチのXperia Z Ulta(以下ズルトラ)は214グラムですが、薄くて大きいので実際には厚くて小さいPlusのほうがずっしりきます。これはまだいいとします。しっかり感はあるから。

2段階認証のGoogleと連動がうまく行かない

これはもう、何年も前から指摘されているのにいまだに解消されていなくてうんざり。GoogleカレンダーやGoogleのアドレス帳から読み込もうとすると「パスワードエラー」になります。正しいバスワードを入れても機能しないのです。Googleのサイトに説明があったので緊急でアプリパスワードを発行して読み込みました。こんなんフツーの人じゃ敷居が高すぎる。

ここまではまあ、いずれは改善されるであろうということでした。一番がっかりしたのは以下です。

Plusは単に表示がでかいiPhoneだった

大画面になにを求めるか。
テレビは小さい画面でも大きな画面でも、見える物は同じです。ではパソコンは?

パソコンの27インチと13インチでは表示される情報量が全く違う。解像度の問題ですよね。でかい画面はブラウザを何枚も開けられる。ではPlusはどうだったかというと、テレビでした・・・。ファブレットというのはサイズのことでは無く、タブレットとして使えるスマートフォンなのですが、iPhone6 Plusはタブレットとしては使えません。大きなiPhoneにしか過ぎないと思います。コレを使うなら前のようにiPad miniも一緒に持ち歩かないといけない。

Androidの場合、画面サイズが大きくなると字は元のサイズなので大きな画面にはたくさんの情報が入る。しかしiOS8の場合は「一般」→「アクセシビリティ」から「より大きな文字」を選択してスライダで文字サイズを変えても、iOSのメニューしか小さくならないのです。そこにはこう書いてあります。

Dynamic Type機能をサポートしているAppでは、下のスライダで指定したサイズでフォントが表示されます。

つまりOSではどうにもならないのです。だからPlusでいろんなものをブラウズすると、字がとてつもなくでかい。単に引き延ばしただけになるわけ。老眼の人にはいいけども、画面あたりの情報量は小さいiPhoneと全く変わらない。これじゃでかい画面の意味が無い。テレビならいいんですよ。でもスマホってコンピュータじゃなかったの?

一例を挙げます。NewsPicksを見ますと・・
まずはズルトラです。

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一画面に4つの記事が入る。一度にたくさんの情報が表示されます。
ではiPhone6 Plusはというと・・

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文字はでかいけど、たった2つしか出てこない。いやほんと、文字でかすぎ。かっこ悪すぎ。

iPhone5sでは・・

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と、なるのでiPhone6 Plusも5sも表示される情報量は同じなのです。LINEなんかだと物凄いでかい字。これでは大きな画面になってのメリットは「ボタンが押しやすい」「字がでかくて読みやすい」だけであり、

完全な「らくらくホンのiPhone版」!!

どうしてAndroidのファブレットのように表示される情報量が多く出来ないのか。全くの素人なのではっきりとは断言できないですが、上記のように「アプリに依存する」と書いてある以上、こちらではどうすることもできない。おそらくAppleは4インチを基本にして設計していて、5.5インチとかを出す予定がなかったのではないか。でも世界の趨勢はお金のある人はファブレットに移行しており、ここをとらないとならない。よってきちんとサポートをせずに5.5インチを出したというあたりではないかと思います。で、Appの提供元には事前に情報が開示されておらず、ここに至った。で、いまのiPhone6 Plusはただの拡大鏡です。これを素晴らしい素晴らしいと誉めてる人、ちゃんと使えてない証拠。

ファブレットであれば、iPadのiOSを搭載するか、ファブレット用のiOSを開発するか、はたまたAndroidのようにAppの提供元に柔軟性を高めて設計してもらうという余裕が無かった。・・というあたりでは無いかと勝手に推測します。どなたか専門の方、教えてください。

はたして「画面はでかいけど表示される情報は小さいiPhoneと同じ」という状況はすぐに改善されるのか、仮に改善されない場合、世界のファブレットのユーザーはPlusからAndroid機に戻っていくと思われます。少なくとも中国で大枚積んで買おうとしている皆さんは、現在でもファブレットを使っているはず。既存のファブレットユーザーは、Plusを入手されたときには、私のようにかなりがっくりされると思います。世界中のApp提供元が画面サイズに合わせて対応してくれると良いが、そんなことしてくれるのか??
世界で見たらAndroidが主流だし、そのうちiPhone Plusなんてわずかな数だ。Facebookなんて対応してくれる気があまりしない。ヨーロッパではiPhoneより多いWindows Phone8用のアプリもFacebookはリリースしてないくらいですけどね・・日本人を相手にしたアプリは時間はかかるけど徐々に対応してくるはずだが、その頃には6s Plusとかになってるんじゃなのか。それまでアプリは使わずSafariでやるしかないのか・・Chromeはまだ対応してない。

*追記 知り合いのApp提供元複数に確認したところ、「4→5のときと違って比率は同じだからこれでいいっしょ」「デザインし直さないといけなくてコストがかかるからこのまま」とか、「うちのはいまのでも問題ないから」という返答ばっかりで唖然としたよ。そりゃ儲かる手応えがあったり、黒枠がでて明らかにおかしいという場合以外は様子見になるのかな?

思うにSONYのズルトラのディスコンは馬鹿だなぁ〜と。世界の富裕層はファブレットに移行していてAndroidでは30%がファブレットです。世界一軽くて丈夫で防水のSONY製品なら、ニッチなマーケットではありますが高収益の商品になったかもしれないのに。Plusが出てくるからズルトラをディスコンにしたならマジで経営のセンス、ないなぁ・・と、偉そうに言ってみました。せっかく高い金出して買ったのでしばらくPlusは使ってみます。改善されてただのらくらくスマホから、ファブレットにしてくれることを心から祈ります。

続きも書きました
iPhone6 Plus用に適正化されているアプリとされてないアプリ

そんなわけでズルトラは併用になりました。ネットサーフするならはるかに使いやすいから・・

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