なんのためにブログ(または記事)を書くのか

2015年10月16日

昨日に引き続きまして、今度出す電子書籍の最終章に付け加えるエントリーです。
昨日は「ブログや記事でアクセスを取るためにはどうするの」っていう内容でしたが、本日はもっとそもそも論、つまり、あなたはなんのために1日何時間も掛けてこんなことを始めるのっていうことについて語ります。

大企業は別にしておいて、中小零細から個人のレベルでは、なんのためにブログとか記事を書くのか。目的がはっきりしないままに始めてもほとんどが失敗するでしょ。そういうブログの死体の山が累々とアメブロとかに転がってます。

目的を明確にする

最適の戦略、戦術を採る

というのはどんなことにも共通する。実際の戦争だって、「相手を占領したいのか」「単に打撃だけ与えるのか」「威嚇するにとどめるのか」で使用する武器や戦略は大きく異なるでしょ。戦争に喩えると物騒だけど、企業だってずっと戦ってるんで考え方は同じです。

ブログや記事を書く目的は大別するとこんな感じかな。

なんかやってみたかった

個人なら別に「暇だから」とか「記録に残したいから」ということでブログを書くのはかまわないし、アクセスを期待しないで日記代わりに書いたり友人との交流に使うということでは趣味の範囲で勝手にすればよいので、このエントリーの趣旨から外れます。楽しくやれればそれでOKで見返りを求めないというのももちろんあります。

売り上げや問い合わせを増やしたい

まあ、一番多いのはこういうことでしょう。
まず「売り上げを上げたい」ということでブログを含めたコンテンツを拡充する場合、単にたくさんの人が来たら比例して効果があるというわけではないということを念頭に置く。
「サイト訪問者の数を増やしたい」というのは当たり前ですが、肝心なのは「なんのために増やしたいのか」ということなんですよ。

単純に毎日100人の訪問者が1000人になったとしても、売り上げが10倍になるわけではない。というのは、100人の時と1000人の時では訪問者の質が変わってくるからです。検索から来る客は自分の意思で探しているわけで、コンバージョンが高い。アフィリエイトサイトがSEOに必死になるのはこれが理由です。

たとえばマッサージ店が客を増やしたいって思ってラーメンブログを書いてバズっても、対象となる読者が全く違うから顧客数は増えないということ。だが、「疲れたOL向け」のブログならバズれば少しは増えるかもしれない的な話です。

捕捉するけど、ブログなどで集客するためには検索からだけではなく、ソーシャルでバズるということも大きな要素だが、そうなると前述のように数は来てもターゲットの濃度が薄くなる。ちなみにこのブログの場合だと

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こんな感じで検索からがもっとも多く、次いでダイレクトとソーシャルですね。

当たり前ですが、「オーガニックサーチ」の比率が高く、さらにはそのキーワードが事業内容と一致している場合が一番パフォーマンスがでるはずです。ページ数が少ない場合、検索からはほとんど望めない。検索から多数の人が来るためには(このブログだと月間50万セッション以上)、多くの「評価された」記事が必要になる。このブログも軽く記事数1000ページを超えているし、エントリーによっては数十万規模のアクセスがあったものもあるので、だいたい何について書いてもキーワードで上位に出てきます。この間まで「右翼」「左翼」も検索1位〜2位で冷や汗かいていたが、やっと5位と7位に下がってきた。www

要するに、サイトが検索上位に出るためには、「記事の充実」と「サイト評価度」の両方が必要なわけで、アフィリエーターさんが新サイト作るときにクラウドワークスで素人ライターに1ページ500円で500ページ(25万の初期投資)作ってもなかなか上位にでないのは、内容が評価されてないからです。昔はバックリンク買って「評価されているように」見せ掛けたわけですけどね。

で、なにをいいたいのかといいますと、要は記事やエントリーには「バズるためを狙うもの → 評価をもらうもの」と「実際のビジネスにつなげるもの」をバランス良く配合するということなんです。バズることでドメインを強くし(このサイトは有用なコンテンツが多いとされる)、そこでビジネス的なことを投稿することによりこれも上位に出やすくなる。
そういう意味ではマッサージ店がラーメンのブログを書くこともメリットがある。ラーメンばっかりだと意味ないけど、という話です。ちょっといいこと書きすぎた。

広告収入を稼ぎたい

普通のブログではぶっちゃけアフィリエイト収入なんてたいした額になりません。まあ5万円がたいした額の人とそうでない人がいるので価値観の開きはあるけど・・。GoogleのAdSenseでは1PVあたり0.25円がせいぜいなので、普通のブログでは雀の涙です。Amazonのアソシエイトはもっと少ない。

本気でアフィリエイト収入を稼ぐなら、それ用に特化したメディアを作らないといけない。携帯から適当日記をちょこちょこ書いてアフィリエイトでお金が儲かるなんて著名な芸能人以外はほとんどないんです。なのでアフィリエイト収入を稼ぎたいなら全く別のものになります。

「××ランキングサイト」みたいなアフィリエイトサイトは多数あるけど、付けてるオススメの順位は単に成果報酬順(儲かる順)だったりするわけで、いまはまだそれでも儲かっているけど、徐々にその認知が浸透してくると、ステマ的なのは厳しくなってくるんじゃないかなぁ。それともそもそもアフィサイト経由で申し込む人たちはそういうことも考えないままなのだろうか・・・

人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術
この本の著者のかん吉さんもありがたいことにわたしのメルマガ読者で、アフィリエイトだけだと限界があるのでここから将来にどうつなげようという質問を以前いただきましたけど、その回答は次につながります。

ブランディングする

私のような仕事や、いわゆる士業、競合の多いジャンル、他人の評価が気になるジャンルでは、「この人に仕事を頼みたい」「この会社に依頼したい」「ここの商品を買いたい」というような、ブランディングが重要になります。わたしの仕事の多くもブログやメルマガ経由。ただいま新規の仕事を絶賛募集中。ローンチが続いてちょっと手が空いてきました。

ここで重要なのが

顔出し

つまり実名での運用であるわけです。「書きたいから書く」「アフィ収入のために書く」なら匿名でもいいんだけど、自分を売りたいのに顔を出さないわけにはいかないし信用もされない。で、だいたい「顔出しは不安だし怖いことはないのか」ってよく言われるんだが、それなら

芸能人とかスポーツ選手はどうすんの

といいたい。政治家はもっとボロクソだけどボロクソに言われても仕方ない人も多いから置いとく。ニュース見ていてもネットで叩かれて殺人予告なんてアグネス・チャンとか辻希美くらいの有名人で、しかも別にネットで何か書いてなくても叩かれるクラスタなんです。
フツーにやってるレベルでは知名度なんて全く上がらないし、自分だって街で声かけられたりとか全くない。ネットの世界でちょっと名前が売れてもほとんどの人はテレビに出ないと知らないんだよ。

いまの大学生はどんどんレイトマジョリティになっているという話

にも書いたんだけど、大学生に対するイケダハヤト師のレベルでこれだから。www
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まあ、現実的にはアグネス・チャンにTwitterで殺人予告したのが速攻で逮捕されたように、ネットに匿名性なんてほぼないんです。裁判所が開示命令だせばサービス側もプロバイダも情報開示してきます。自分も悪質な誹謗中傷受けたらネタのために速攻で告訴しようと顧問弁護士と話しています。www 前にもあったけど調べたら大学生だったので大人げないので止めといた。

で、ブランディングについては「自分のキャラをどう立てるか」っていうことが重要になる。炎上専門の人に仕事を依頼するのはあまりないと思うし、馬鹿っぽい人も同様。自分は初めて会う人に「もっと怖い人だと思ってた」と100%言われるのでキャラの立て方は失敗した模様。


小池一夫のキャラクター新論 ソーシャルメディアが動かすキャラクターの力 420円

これは昨日も紹介したけど電車の中で読んでなかなか面白かった。無理してキャラを創る必要はないと思うが、悪いイメージをわざわざ持たれる必要もない。自分のキャラって大事ですよ。

そんなわけで、オウンドメディアやコンテンツ拡充を行うときは「誰に対して」「なんの目的で」を最初によく考えて、もっとも効果的で効果の高い戦法を選択すべし、という話でした。単に外注に丸投げなんてあり得ないです。

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