1分でわかるFacebookとmixiの差と使い分け方法

2011年6月15日

昨日の日記の繰り返しになるが・・・今回の「足跡機能」の改変で、mixiははっきりとセキュリティレベルを下げた。怪しい人が訪問してもそれがこちらにはわからなくなったわけで、 それが不安と騒いでいる機能要望掲示板には36000人。

現在のmixiのユーザー数は公称2000万人というが、作っただけでマイミクゼロとか1で放置されたりひとりで何十ものいわゆる「捨てハン」を持っているのが相当数含まれていると考えられるので、いいとこ800万人くらいではないかと思う。このうち3日以内にアクセスしたというアクティブ比率は2007年で 68%であったが、現在は大きく下がっているはずだ。震災で情報を求めたり不安を訴えたりする人が多くなり、かなり回復したとは思うが、わたしのマイミク123人のうち、43人は現状放置。比率的にはアクティブ率は65%でドンピシャ。ということは、実質アクティブユーザーは500万人前後だと推測します。どうでしょう。そうなると100人に一人くらいが今回の改変にははっきりと反対を表明しているわけです。

で、mixiとしてはいろいろ考えてSNSゲームを導入したり、携帯だけで登録できるようにしたりで間口を広げてきたわけだが、間口を広げると若年層が押し寄せ、ひとことでいうと「荒れた」。コミュによっては完全に匿名掲示板化しているものも多いし、ニュースで日記を書いている見知らぬ若者のコメントを見ると、大半が罵詈雑言ばかりで唖然とする。こういう罵詈雑言系にもマイミクはちゃんといて、一緒に罵詈雑言並べているのだ。こうした状況でかなりの年齢高めの常識派がmixiを離れたとも言えるが、そもそもmixiのビジネスモデルではこうしたユーザーはSNSゲームにはお金を落としにくいし、ファッション系が多い広告バナーを押したりしないから必要が無いとも言える。
そしてもともとハンドルネームでやりとりしているmixiでは、セキュリティを論じても意味がないということに気づくべきではないだろうか。少なくとも運営側はそれに気づいて今回の改変を行ったのだと思う。そもそも運営者は本名や住所などのリアルの情報を書かないように呼びかけているわけで、この点でFacebookとは真逆の姿勢である。ハンドルネームの人間がハンドルネームの人間を追いかけて悪口書きまくったところで、所詮はバーチャルの世界の話なわけで、そこで怖いとか、腹が立つといっても目くそ鼻くそを笑う、なのである。自分が発言に責任を持たないハンドルネーム(匿名)なのだから、相手も同様なわけだ。

これに対し、Facebookは完全な実名性である。スマホと連動したら自分のアドレス張や連絡先とも連動して表示されてしまう。もちろん偽名でも登録できるが、見知らぬ人には自己紹介も非公開にしているユーザーが大半なので、知り合いを見つけて友人申請をしても拒否されるだろう。普通の人ならもし偽名の人間が友人とわかったとしても「なんでこいつ偽名なの?なんか魂胆でもあるのか」と思ってどん引きである。
このあたりがmixiと区別が付かず、知らない人に友人申請をしまくる人もいるが、少なくとも私をはじめ多くは拒否するに違いない。こうしたことがよくわからない人、はじめたばかりの人は友達申請がくるとつい承認してしまいがちだが、Facebookではそれは非常に危険なことでもあるのでやめておくべき。

さて、プライバシー系ではこのあたりが基本だが、肝心の広告モデルの考え方が全く異なるのも面白い。mixiはバナー広告は代理店経由で販売しており、そもそも入れられるスペースに限りがある。しかも最低単価が高いのでナショナルクライアントが中心。
しかしFacebookの場合、広告はアドワーズと同じようにアカウントだけ取れば、誰でもすぐに出稿できる。 配信対象はセグメントされるし、非常に低コストではじめられるのはアドワーズと同じだ。どちらがマーケットでかいかといえばこちらに決まっている。Googleの広告収入が2010年第1四半期における収益は67億7000万ドル。広告手数料を差し引いた収益は50億6000万ドル。Googleでは、総利益の66%を自社で運営するサイトから得ている。また、パートナー・サイトからの収益は30%と発表されている。収益全体の53%は米国以外から得ている。Googleの利益のほとんどは、同社のPPC(ペイ・パー・クリック)広告によるものだ。「誰でもすぐ出せる広告」のほうが比較にならないほどマーケットが大きいことがわかる。なんでmixiがやらないのかというと、このシステム作りが半端無く大変でコストがかかるからでしょう。軋轢を嫌う、石橋をたたいてもなかなか渡らない笠原社長っぽいとも思う。

mixiの前期売上高は170億円(それでもすごいが)、Facebookは20億ドル。1640億円だ。企業規模は10倍違うが、公称の登録者数で割ると、mixiは2000万人だから一人あたり850円。Facebookは全世界で5億人(日本では200万人くらいかな)だからひとりあたりの収益は328円。しかし平均月収が一万円程度のインドネシアが登録者数第二位だから、実際の利益率はFacebookのほうがいいように感じる。日本での認知が高まってくれば出稿も飛躍的に伸びそうな気がする。

で、今度はユーザーとしてのメリット、デメリットだ。

mixiは匿名性が高く、コミュニティという機能があり、知り合いを増やしていくことに優れている。もちろんそこには危険性もあるが、全く知り合うチャンスの無かった人と知り合えるという利点は大きい。
逆にFacebookは実際の友人と再会するという形が確率的に高い。むかしあった「ユビトマ」(いまもある?) と似た感じだがシステムがめちゃ進んでいると思った方がいい。つまり

mixi    新知の友人を捜して結びつく
Facebook  旧知の友人を捜して結びつく

というと一番わかりやすいと思う。もちろん国ごとにかなりチューニングが施されているので、あくまでもこれは日本の話だ。もちろんFacebookにも自分の友人をほかの友人に紹介する機能はある。
しかしmixiと比較してFacebookは高機能な分、ITリテラシーが低いと使いこなせない。携帯しか使わないというレベルではほとんど登録も無理だし、スマホのappも機能が限られて非常に使いづらい。必然的に年齢層は高く、知的レベルが比較的高いユーザーが中心になるだろう。 ということは「荒れづらい」ということでもある。
まあ、Facebookが日本で法人を設立して、本格活動を開始してまだ1年しかたってないのである。 しかし影響力はmixiが一気にきたときよりも地味だが、着々と浸透しているような気がする。

今回のmixiのあとあと機能改変は、「そもそもハンドルネームでやりとりしている匿名性の高いSNSで、セキュリティをいうこと自体がおかしい。方向性を変更してモバゲーとグリーを追い越す」という意志の表れではないかと考える。とっくの昔に駆逐したはずのSNSのグリーが、いまじゃ今期の売り上げ600億円。mixiの4倍にもなっていて、ビジネスモデルでは完全に負けているのだ。

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