子宮頸がんワクチン副作用騒ぎと豊洲の地下水は同じ根っこだと思う

2017年1月15日

小池さんには神風が吹くと見えて、凄いことになってきた。

豊洲有害物質 「これでは実験場だ」業者ら憤り

14日に地下水から環境基準値の79倍に当たる有害物質のベンゼンと、検出されてはいけないシアンが計数十カ所で検出されたと発表された豊洲。たしか床下のたまり水は成分から「地下水由来」とされていたわけで、床下の地下水はいまどうなってんのと公式発表見てみた。
これが稼働開始の10/14

そしてこれが最近の計測値

青果棟 No.5-1 10/14 2.5,1/12は2.3
水産仲卸No.6-1 10/14 3.7、1/12は3.6
7街区 Np.7-1 10/14 4.2、1/12は3.7

たしか管理水位のA.P.1.8mまで下げるのが目標だったはずだが、3ヶ月経過して全然達成していない。青果棟では0.2、水産仲卸では0.1、7街区では0.5しか下がってないのである。A.P.1.8mまで下げるには単純計算では1年〜1年半かかる感じ。汲んでも汲んでも地下水は湧くし、大潮によって浸透圧が増したりするのかなってこともあるのかな(想像ですけど)。雨の多かった台風シーズンならまだしも、いまは降水量がほとんどない冬ですけどめちゃくちゃスローテンポ。

もちろん、豊洲の外の運河は行ってみればわかるけど綺麗になったとは言えドブ川みたいなもので、基準値をはるかに超える鉛も検出されてます。

豊洲新市場(地下たまり水)と築地市場(濾過海水)、独自調査では双方から環境基準値を超える汚染物質が検出も…?

「豊洲にいますぐ移転すると食の安全が脅かされる」というデマっぽい事を言う左巻きの人もたくさんいるわけですが、実際に移転しても地下水で野菜や魚を洗うわけじゃない。だから実際には移転しても何も起きないというのは正しいと思いますが、今回については理屈は通用しないでしょうというのがわたしがずっと言ってきたこと。

マクドナルドのチキンに青い紐が入ってたときは?

一昨年、マックのチキンナゲットに青いビニール片が入ってたわけですが、マクドナルドはどうなったでしょう。(公式リリース)

その前に賞味期限切れの鶏肉っていうのもあったけど、客足は極端に落ちて閑古鳥が鳴き、30%くらい売り上げがダウン。必至に取引先変えてイメージを払拭してやっとのことで建て直しに入っている。このときに

●食中毒は1人も出してない!!
●タイではこんなん普通だ!!

みたいに開き直ってたらどうなったでしょう。いまもうマクドナルドはなくなってたでしょうよ。「実際に食べてもなんともない」のと「なんか気持ち悪い」のとは共存し得ないわけです。

たとえば高濃度の放射性セシウム(セシウム137)の汚染土の上にコンクリ張って市場を作っても、働く人への影響は別として、放射性セシウムの放射能は主にγ線。γ線は波長の短い電磁波で、食材の外から当たっても突き抜けていって堆積しない。だいたい食品はγ線当てて滅菌処理するくらいだからかえって清潔なくらいなはずだが、そんな市場の食材を誰が買うかっていうと、誰も買わないでしょうよ。いくら「γ線は透過するから関係ない」っていっても理屈ではなくて気持ち悪いからね。

人は「怖い」「気持ち悪い」だけで健康被害が出る

新薬の実験の時は本物を投与するグループと偽薬(プラセボ)を投薬するグループを二つ作り、効果にどの程度差が出るかを検証して、明確に差が出る場合しか薬効があると判断されない。人間って「特効薬です」って言われるだけで効果出ちゃうからです。もつ鍋食べると肌がつやつやになったと思ったり、肉食うといきなり元気出たりするのもこれでしょうよ。


ちなみに「プラセボ」で検索するとサーフボードのブランドがトップに出てきますが、わたしのクライアントです。ww

逆に「いま飲んだ薬は毒です」と後で言われると、一定数は具合が悪くなる。これがノセボ効果で、特に思春期の女子グループは暗示にかかりやすく集団ヒステリーを起こしやすい。日本でも例がたくさんあるし、海外で特にカトリック系のものが多い。

セブ島で14人の女子高生が悪魔に取り憑かれ、緊急搬送

最近では朝日新聞が子宮頸がんワクチンの副作用について報道した後に副作用と称する症状が急増したという例がありました。

「救えるはずの患者を救えない」 子宮頸がんワクチン副作用「問題」はなぜ起きた?

朝日新聞が報道した子宮頸がんワクチンが重大な副作用という記事以来、重大な副作用と称する症状の女子が激増した。

ワクチン接種が副作用を起こす仕組みの解明につながる、として信州大の池田修一教授を中心にした厚労省研究班が発表したマウス実験だ。研究班は子宮頸がんのワクチンを接種したマウスにだけ脳に異常があった、という結果を公表した。しかし、ほどなくして、この結果に研究不正があるという月刊誌からの指摘をうけて、信州大は調査を始める。調査の結果、研究不正は認定しなかったものの、発表した内容について「マウス実験の結果が科学的に証明されたような情報として社会に広まってしまったことは否定できない」と批判的な内容が盛り込まれた。

と、いまはこんなかんじでそもそもの報道が慰安婦問題報道みたいなことになっている。
神経質なお母さんに「あなた、子宮頸がんワクチン打ったでしょ、あとで痛くなったりしたらすぐ言うのよ、分かったわね」みたいにしつこく言われたら、そのうち本当に不安から精神的な異常をきたしてもおかしくないわけだ。

Twitterでこの手のことを書くと必ず「ヒステリー症状かもしれないが、子宮頸がんはそのトリガーになる可能性があるのではないか」という人がいるのだが、トリガーになっているのはマスコミやワクチンダガーの人たちがまき散らすデマや妄想であって、それが証拠にマスコミが騒ぎ出したあとで副作用なるものが増加している。1年間に約1万人が新たに子宮頸がんになり、約3000人が亡くなっているのに、重大な副作用とされているのはノセボ効果かもしれないものを含めても累計(1年間じゃないよ)で160件程度。リスク確率計算したらどうするべきとかは明白だと自分は思う。

それだけ人間は精神的な生き物なわけだが、豊洲に強硬移転しても、汚染されている水が床下にたまってると聞けば、テレビで見るマグロの競りとかは床に置いているイメージしかないわけで、あのすぐ下に汚染水があると思えば誰も買わないでしょう。マックの青いビニール紐と同じですよ。食べた後で「豊洲の市場の魚です」とか聞こうものなら、子宮頸がんワクチンと同じように気分が悪くなったり、ベンゼン中毒の症状である興奮、不安、めまい、けいれん,呼吸不全とか起こす人も出ますよ。だって人間だもの。

消費者目線に立たない論議は無駄

これが「食」の問題じゃなかったらたいしたことはないわけだが、「なんか気持ち悪い」は食では絶対的なネガティブ要件なわけで、だからこそ3.11のときに民主党が決めたEUよりもずっと厳しい食品の放射線量がいまだに守られているわけ。基準値を緩めることは余計に不安を煽るので、豊洲は安全数値でなければ移転しても閑古鳥がなくのは間違いないと思う。だって人間だもの。

このままでは赤字ダガー、という方もいるが、実際に移転して豊洲から流通した食品を誰も買わなくなる事態とどちらが膨大な損害かといえば、間違いなく後者でしょう。で、そもそも汚い運河の隣で、汚染土の上に市場を建てようと考えたことが間違いなんです、本当は。このまま数値が高いままなら、豊洲は別の使い道、つまり食以外の使い道を考えて、市場自体を汚染の少ない、たとえば多摩の森林地帯に移転するのがお薦めです。圏央道と中央道がクロスしてるから、築地よりずっと交通の便が良いよ。いまの卸売り業者さんは引越が大変だけどね。またはひとつに集中させずに「築地」「大田」「世田谷」などの各市場を増設して分散化すると早い。

で、豊洲はムダにしないでコンベンションセンターにする。前にも書いたけどね

いっそ豊洲市場はこんなふうにするしかないんじゃね?

毎月のようにコミケ開催。オリンピックの時もコミケとぶつける。
豊洲はもうできちゃったから市場として使わないといけないという固定観念を捨てて、もっと有効利用はできないかを考える。小池さんもそろそろ豊洲の汚染度が下がらなかったらどうするという対応策に着手した方がよろしいかと思います。下がったらそれにこしたこと無いけど、だめな場合も当然あるでしょうよ。

さて、すんごい本見つけたので昨日から読んでます。「1878年、イギリスの女性旅行作家が、欧米人未踏の内陸ルートで東京―函館間を旅した見聞録。世界を旅した大旅行家の冷徹な眼を通じ、維新後間もない北海道・東北の文化と自然を活写。京都・奈良・伊勢など関西方面への旅も収載した、原典初版本の完訳」で、よくこの時代に白人女性が1人で日本国内を大旅行したもんだと感動しつつ読んでます。時代小説すきだけどこれはノンフィクションだもん。

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