会議やプレゼンでもエビデンスを元に語るとうまく行くよ

2018年6月25日

エビデンスとは、証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 “evidence” に由来する、外来の日本語。一般用語として使われることは少なく、多くは、以下に示す分野における学術用語や業界用語としてそれぞれに異なる意味合いで使われている。

多くは医学用語として使われる「エビデンス」という言葉ですが、英語では「物証」「証拠」ということになります。

ちょっと前までは「それなに、ズラ?」(※アデランス)とか、「ズボン?」(※エミネント)とか言われそうだが、いまではだいぶん普及し、そこそこまのリテラシーがある人なら

「なにそれ、エビデンスはあるの?」

的な使い方をするようになりました。非常にいいことです。

この考え方がもっと進んで、大学の教養課程で「情報確認学」みたいな必修科目が生まれると、放射脳やEM菌や、酵素や、マルチや、情報商材や、花粉を水にするとか、がんの免疫療法やその他の商法にはまる人が減少するとは思うが、はまる人は大学もあまり行ってない田舎の人の確率が高い。高校だと適した授業がないし、だいたい高校教師は教えられないだろう。

普段から念頭に置くと説得力のある人になれる

普段の会話でも、エビデンスを混ぜながら話すと無知な相手を圧倒できるし、利口な相手には一目置いてもらえる。エビデンスだしても無視する相手は付き合うべきではない。Facebookでもこちらが研究機関のエビデンスだしても向こうは誰が書いたかわからないマクロビオテックのブログ出してきたりするが、そういう人はブロックしたほうが早いと思う。付き合う価値がないからです。

エビデンスに基づく会話が効果を発揮するのは、相手が自分の感覚でしかものをいわないケース。というかほとんどの人がそうなのだが、

「最近物騒だわねぇ。昔はこんな殺人事件とかなかったのにねぇ」
と言われたら
「それは勘違いで殺人事件は激減してますよ。50年前の1/5です」

みたいにいえば、相手はびっくりして「そうなの??」と驚いてくれる。50年前は新聞がメインだから日本中の殺人事件なんて掲載されない。いまはネットでほとんど報道されるから認知が高まっているだけなんです、といえば「××さんて、物知りねえ」と言われるでしょう。w

喫煙談義で「たばこ税が国庫に入ってるんだからあまり喫煙者をいじめるな」と言われたら「たばこ税は2兆円ですが、医療経済研究機構の綿密な計算では年4兆3264億円の損害が出ているのでタバコがなくなったら2兆円浮きます」と回答すれば相手は何も言えない。

【保存版】うるさい喫煙援護を黙らせる、日本嫌煙党のあーいえばこういい返せ問答集

要するに、
具体的な数字を出すと
説得力が格段にアップ

ということですね。ディベートが得意な人はこれがうまい。朝まで生テレビ見ていると田原総一朗さんとかも引き出しにたくさん数字が詰まっているが、無知な出演者が数字を出されて「あなたの言ってることと現実は違いますよ」と返されると黙ってしまうシーンをよく見ます。

自分がもし朝生にでるなら(寝てしまうので出ないけど)、徹底してその討議の資料のデータを集めまくり、数字を空で覚えたりなんならグラフにして所持し、討論の歳には徹底して使うと思う。その準備もしないで出演するからオッサンの戯言になるのです。

特に仕事では意識する

社内会議はもちろん、プレゼンなどでも自分の感覚だけでなく、はっきりと数字を入れると自分の意見や提案を通すことが非常に楽になります。一番、説得力がないのは「自分はこう思います」だけで何の裏付けも無い時。上司や得意先から「それはあなたがそう思ってるだけだろう」と言われたらぺしゃんこです。

たとえば、「Instagramは女性に使われていますので女性ユーザーにInstagramを活用しましょう」というのと、


「ニールセンの調査ではすでに国内利用者は1000万人を超え、若い世代ばかりでなく女性の50歳以上も昨年比で288%延びて、急速に全年代に浸透しています」
と発言すれば、説得力が全く違うわけですよ。

できれはこのとき、複数の調査データを比較しながら解説すると、もう誰も反論できない。ひとつだと「それは偏っているんじゃないか」と反論されるからです。セカンドオピニオンまで実装すれば勝利は目前です。

上司が自分の言うことを聞いてくれないという人の話を聞くと、だいたいがこちらも感覚で話していて上司も感覚。上司は自分の感覚は経験に基づくと自信を持っているわけで、感覚対感覚では勝負にならないわけさ。

どうやってエビデンスを用意するか

しかし、実際にエビデンスを用意するといっても、普通の人はなかなかできません。用意する手間も面倒だし、だいいち用意してもそれを引き出しにしまえないからです。紙でしか管理できない人はここで離脱します。

自分は「エビデンス教祖」といわれるくらいエビデンスが大好物だが、普段はどうしているかというと、ブログに書いた記憶があるものはブログの語句検索で探します。ww もう数千エントリーあるから、自分でもいつ書いたのか覚えていない。

昔からこんなにエビデンス廚だったのかというと、実はそうでもない。3.11の時にブログを書き始めてから、説得力を持つにはどうしたら良いのかを考えてエビデンス廚になったわけです。つまりまだたかだか7年間しかキャリアがありません。しかし毎日ブログを書くときに調べるので、いまではエビデンスを光速で探し、大事なものはEvernoteでデバイスを超えてクラウドで保管しています。

同様に会議やプレゼンに臨むなら、最初の1時間で徹底的にエビデンスを探し、その結論部分だけを頭にたたき込む。それを元に理論武装して自分の意見をまとめる訳ですな。できれば大事な数字は資料見なくてもスラスラ言えるようにしておくと説得力が半端ない。

わたくし、こうやっていろいろなエビデンスの大事な部分だけを脳に保管しているので、人の名前や電話番号や地名や店名はハードディスクの容量を超えるためかほとんど覚えられない。昔付き合った女の子も名前さえもう忘れた。常にクリーニングして空き容量を確保しているための結果ではないかと思いますが、道で会ったときは必ず

「久しぶりです、××です」と、自己紹介していただくようお願い申し上げます。w

付け加えて言うならもっともエビデンスを元に考えなくてはいけないのが政治家なのに、まったくそこから遠いのも政治家。エビデンス重視の政治家が出てきたらも右でも左でも投票しますから、私。

エビデンスに基づいて書かれたので大ヒットしている津川先生の本。であれば他のジャンルでもエビデンスに基づいていろいろ書くといけるんじゃないかなとヒント出しておきますね

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