サイトリニューアルしようと思う場合の最大のポイントについて

2015年1月8日

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昨日のメルマガにも回答したんですが、最近「サイトをリニューアルしたいんだけど」という相談がけっこうありまして、よくわかっていらっしゃるところはいいんですが、割と漠然とした抽象的なイメージしか無い方もけっこういて、どうしたもんかと・・。

サイト制作は何度も書いているように「経費ではなくて投資」です。ハイリスク・ハイリターン、ハイリスク・ローリターンはあってもローリスク・ハイリターンはないのが投資の鉄則。仮にあってもあっというまに競合で埋まる。そこで本日は、「そろそろサイトリニューアルしようかな」と思ってる企業さんとか、商店さんが考えるべきことをまとめてみました。メルマガ拡大版です。

なんのためにリニューアルするのか明確にする

いちばんもったいなくて、どーでもよいのが「数年経ったのでそろそろリニューアルしよう」という「模様替えと間違えてるだろ」的なやつ。別にお金を捨てても経費で落ちる訳なので、日本の景気のためにはいいけどね。まあ、こうした模様替え程度にしか考えてない発注者は、自社サイトのアクセスもほとんど見てないし、Webマスターツールってなによ的な場合がほぼ100%ですが。

サイトをリニューアルするにあたっては、まずはなんのためにするのかを最初に煮詰めないといけない。「アクセスがないから増やしたい」というなら、見た目だけ変えてももともとアクセスがないんだから増えるわけない。流行のWordpressに載せ替えても更新しなければpingも打たれないので意味ない。

◎アクセスは増えなくてもいいから無意味な問い合わせを減らしたい
◎アクセスは多いんだけども、問い合わせにつながらないのでここをなんとかしたい
◎そもそも1日数千人くるようなサイトにしたい

とか、その目的を明確にしないとリニューアルの意味が無い。部屋の模様替えとは違うわけです。事業計画書書くつもりでトライしてください。

どのような人に見てもらいたいかを詰める

専門的にはペルソナといったりしますが、いったいどういうターゲットに見てもらいたいのかを明確にします。「老若男女誰でもいい」っていうテキトーな希望では、テキトーにしか作れない。万人受けするものはみんなにそっぽ向かれるわけですよ。
年齢層、性別、職業、家族構成、居住地域、リテラシーの高さ、趣味まで考えて、どういうお客さんがきてくれるのが一番良いのかを明確にする。

そしてサイトのデザインやタイトル、文体まで、そのターゲットにあわせて設定するわけです。サラリーマンばかりの定食屋のメニューに「シェフの気まぐれサラダ。ほうれん草と葱を添えて」みたいなのがあったらどん引きになるように、TPOが大事なのはサイト設計でも同じです。あっ、そこ、GTOじゃないから、念のため。それはマンガ。

制作のコストは100%人件費ということを理解する

サイト制作には人件費以外のコストは存在しない。イラストや写真だって人件費です。5万円の格安ホームページ制作会社に依頼した場合、相手に5万円以上の働きを求めるのはブラック発注です。相手も生活がありますから、安いものなら大量にこなさないといけない。「こっちのほうがいいですよ」とか「こうしたらもっとよくなりますよ」的なことも相手にとっては大きなコストですから、わざわざやってくれるわけもありません。安いところにそれを期待してはダメです。だいたい失礼です。期待するなら金払え。期待しないから名刺代わりにというならいいと思います。

スーパーマンでも無い限り、デザインもできるしコピーも書けるしプログラムもSEOもネットのトレンドもマーケティングセンスもある、なんていう方は地上に存在しないと思います。それぞれのスペシャリストはいますが、すべてにおいてスペシャリストの人なんているわけない。ということは「1人でやっていらっしゃる」レベルの制作会社(または個人事業主)は、上記のうちのひとつのスペシャリストである可能性はあるが、すべてにおいて凄いものは作れない。

これに対し、デザイナー、エンジニア、コーダー、ディレクターまで、そこそこのレベルのスペシャリストが共同で作業を行う場合、全体のコストは格段に上がってくる。格安制作会社と中堅どころの制作会社のコストと内容の差はここです。

とはいえ、高ければみんないいのが作れるかというとそんなこともない。数百万とってもひっどい仕事をしている制作会社はたくさんあります。自分の偏見ですが、電話営業やメールでのアウトバウンドのセールスがくるところはヤバいです。こういうケースでは概ね相手は営業会社で、制作レベルは低いか外部を叩いて丸投げです。数年前に流行ったホームページリース詐欺がその典型ですね。営業のコストが乗るから必然的にコストは高くなる。

実録!! ホームページリース詐欺にはまるとあとあとこんなに大変なことになるのであった

きちんとした仕事をしていて顧客満足度が高ければ、営業マンがめったやたらに電話かけなくても、同じ営業メールを同業者にまで打ちまくらなくても、仕事はいっぱいきます。だいたい自社のサイトのSEO対策ができていれば問い合わせくるだろう。自社サイトが沈んでるのに「SEOも得意です」はないもんだ。この間「ネットマーケティングのコンサルの会社です。うちに集客任せてみませんか」って営業メールが自分に来たときは驚いた。知り合いの会社にも全く使い回しでメールが来ていた。マジでアホか

ちゃんとした制作会社の見分け方は、こちらの問題点や課題をオリエンテーションして、それに対して明確な「解」を出せるところということになります。「こういうことすると面白いですよ」的なことを言う会社ではなくて「こうすれば効果が出ます」とはっきり断言できるところに依頼してください。コスト的には高くても顧客のいうままにつくるところもたくさんあります。そのほうが楽だからです。

提案ができないところ、できたとしても効果がどうなるか予想できないレベルのところは止めた方がいいかもしれません。予想がつくためには「成功した経験値」が必要なんです。成功経験値がないと「やってみないとわかりません」とか「××でよかったとでてました」という他人事のような回答になります。

以上、駆け足ではございますが、参考になれば幸いです。
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