Google Glassの失敗が証明した、ヒットするウェラブルデバイスの必須条件

2015年1月21日

本年1月20日を持ちまして・・・

Google Glass、今日が購入できる最後の日

ということになりました。

プロジェクトは外部の会社に下げ渡され、今後一線に出てくる可能性はほぼないであろう。警察などの業務には使われているだろうが一般消費者には正直全然ウケなかった。デバイスマニアとかネットで声が大きい人たちは「新しい未来が来る」「凄い凄い」と押しまくりだったがあっという間に終息宣言である。これは、インフルエンサーとフツーの消費者の価値観の違いを明確にしたいい例だと思います。インフルエンサーがいいと言えば必ず売れるとは限らないってこと。
Apple Watchも同じ運命だと自分は信じております。

Google Glassが売れなかった理由はいろいろ言われております。まずは価格が1500ドルと高かったこと。著作権の問題から使用が映画館などで禁止され、プライバシーの問題から人混みで使用するのはまずいんじゃないとか、はたまた運転中にかけることが違法だとされたりされなかったりを挙げる人も多いが、そんなことはたいしたことではない。だいたい人混みで隠し撮りけしからんっていったらスマホの無音カメラはみんなダメでしょうよ。
端的に言うと、Google Glassが売れなかったのは、みんなが大枚はたいて買う必要性を感じなかったから。間違いない。

価格が高くたって必要なら買う

iPhoneもMacBook Airも10万円くらいするがバンバン売れている。30〜40万するMac Proだって売れまくってAppleの業績アップである。いやその前に、エアコンが壊れたら15万円だって渋々買う。

つまり、Google Glassは17万円の価値に値しない、自分には必要ないと消費者が思ったから売れなかったのだ。
Google+で呟いたら、消費者として典型的なご意見をいただきましたよ。

1

じゃあいくらだったら買ったのかということになる。しかしあれだけの性能であれば1万円やそこらで売れるわけがない。PCのようにパーツが汎用の使い回しで外観だけ用意すればいいわけじゃないからどうしても高くなる。どうしてiPhone6なら10万円超えでも飛びつくのに、Google Glassは高いと感じるのかと言えば、当たり前だが価格と価値が一致していないからです。

自転車に乗るときにだけ使うのに、自転車と同じ価格のGoogle Glassを買う訳がない(あっ、もっと高い自転車かもしれませんね)。少なくともこれはなくても自転車には乗れるし停まれば写真も撮れる。あえてそれだけのために自転車1台分の小遣いをはたく必要がなかったと言うこと。

こういうご意見も
2

試してみたいというのは「タダならもらう」「貸してくれるなら使う」というレベルで、「どうしても欲しい」まで達していない。この人がいいこといってるなと思うのは「企業では使用されている」という事が分かってること。

企業は欲しいからではなく、必要だから買う

ということなんです。一般消費者の場合、「必要」に加えて「趣味的に欲しい」という要素も重要だが、企業は前者のみ。投資に対してリターンがあれば良い。スマホが必要なだけであればフリーテルの1万円Androidで十分使えるが、なんで10万円のiPhoneが売れるかというと「必要+欲しい」からになるからです。Google Glassの場合、一般人にはこの「必要」っていう項目がほとんどない。「欲しい」だけで17万出せるのはよほどの好き者です。

F-35_Helmet_Mounted_Display_System
Wikipediaより
米軍はたぶん何百億円とかかけてヘッドマウントディスプレイを開発してるわけだが、Google Glassの物凄く高機能版なわけ。価格もおそろしく高いはずだが自衛隊とかもパイロットはみんなこれになるはず。理由はただひとつで「戦闘に必要だから」である。

必要なウェラブルデバイスは存在するのか

上にも書いたとおり、一般消費者にデジタル商品がたくさん売れるためには

必要+欲しい

という二つの要素が必要なんだと思う。もっとも必要だから欲しいとなる場合もあるね。
ウォークマンは外で音楽を聴くために必要で、しかも欲しいと思わせたし、iPhoneは通話したりメールをしたりする必要性に加えて「欲しい」と思わせるデザインがあった。ということになると、ウェラブルデバイスがヒットするためには

「欲しい」に加えて「必要」と思わせるなにかがいるってことだ。欲しいだけではマニアにしかアピールしない。Apple Watchは前者しか無いからアップル信者は買うだろうが、普通の人は「いらない」と思う。

欲しいに加えて必要と思わせるウェラブルデバイス

これ、何回も書いているが、「必要」と思わせるためには使用目的を明確にする必要がある。スマホは外出先でネットサーフしたりメールチェックに必要だし、MacBookは同様に外で本気で仕事するために必要ということです。ウェラブルデバイスも同様に、ユーザーに「こりゃ必要だわ」と思わせるものしかヒットしない。

たとえば前に書いた

サーフィン特化型スマートウォッチ「リップカールSearchGPS」に見るウェラブルデバイスの未来
は、サーフィンする度に記録を残すために必要だし(海でめちゃ声を掛けられる)

3
Swim.comの一押し、水泳計測専用スマートウォッチPebbleは泳ぐ度に距離や速度、泳法までを記録

Leikrのナビ付きスマートウオッチ。スマホ見ながら自転車漕げないのでこれはあるでしょ?
4

他にも、「これは欲しい」と思わせる要素として「必要だ!」と思わせるなにかを加えれば良い。全く宣伝もしてないIngressが大ヒットしたのは「健康管理に必要だ!」という意識がデスクワーカーに芽生えたためだし、
「痩せられる」
「美人になれる」
「もてる」・・ブランド品や外車なんかこれの典型でしょ
「金が儲かる」
「仕事ができるようになる」
「時間が節約できる」
みたいな「専門的な」機能を搭載していくほうがマーケットは大規模でなくてもいけるんじゃないかと思います。実現可能かどうかは別だ。

カメラと動画撮影ができるスマートウォッチもどんどん出てきて盗撮OKだけどやめといてくれ。相当に安いのでGoogle Glass買う金で20個買える。GSM850 900/1800年/1900 MHz (GPRS) っていうのは謎だが。1800年??!!両方とも日本語が変で怖いぞ・・www

もうちょっと高くていいので100メートル防水にしてくれたら買うよ・・・

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