小沢氏の奥さん造反劇を、地方と都会の情報の格差の拡大から考える

2012年6月14日

今朝、一番驚いたニュース。

小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」

別に小沢さんが離婚しようが隠し子がいようが政治家としての資質にはたいして関係ないから別にいいのだが、さすがに「放射能が怖いから地元見捨てて逃げた」は人としてどうなのよ。菅さんのことをとやかく言える立場か。だって少なくとも菅さんは福島原発に急いで駆けつけたよ、と思ったのは私だけでしょうか。
元(?)夫人が後援者に送った手紙というのもメールじゃ無くて直筆だからでっち上げということはないだろうし、実際に震災後はひっそりして地元に帰らないと避難もされていたから、だいたいのところはこのとおりなんじゃないかとは思う。これが政治的な意図でリークされようがされまいが、「逃げた」ということが事実なら小沢一郎は豪腕どころかチキン野郎なわけで。
んが、自分は政治問題については100%素人なので、この件についてはこれ以上言及しません。「だったらオマエが政治やれ」と言われてもできないからね。自分ができないのに他人にだけ要求するのはちょっと・・。

ですので、本日は別の観点からこの事件(騒動?)を論じてみたいと思います。

この記事、ネットでは物凄い勢いで閲覧されています。

更新されてから15時間でこれです。
よく見ると、Twitterでは1.24万、Facebookではいいね!が2万5000です。
自分のブログの経験則でいうと、Facebookのいいね!数が3000くらいでその記事を読んだユニークユーザー数は30000くらいでしたので(勝手にいいね!10倍則と名付けることにします)ので、この記事はおそらく20万人くらいには読まれたはず。
ちなみに週刊文春の印刷部数が68万部(参考)だから実売が2/3として40万部。 この半数くらいが半日でネットで閲覧されたと推測(相当荒っぽいので根拠薄)

しかしこの事件または騒動が岩手県民に周知されるということはあるのでしょうか。

いくに温厚な岩手の人たちでも、自分たちが選んだ政治家が「放射能怖い」と地元を見捨てたと知ったら、次の選挙で入れるヤツは激減するでしょう。が、まず岩手県の人口比率を見ますと

完全な高年齢者シフト。第一次産業従事者が多く、おそらくネットの接続比率は都市圏と比較して非常に低いでしょう。 こちらのエントリーにも書いたが、スマホブームといってるのは都会だけで、地方じゃおそらく10%程度じゃないかという感じ。なのでほとんどの岩手の有権者の目には、このFacebookのいいね!の嵐やTwitterのTLは届いてません(キッパリ)

いまの日本では、「情報を得る」ということにおいては、まさしく階級格差ができてしまっているのは間違いない。

しかしこの小沢さんのチキン問題については、新聞やテレビでは報道しにくい。なぜかっていうと、法律や規定に違反しているわけじゃないからだ。人間として云々ということであれば、「女性下着を愛用」とか「お金で風呂桶をいっぱいにして入るのが好き」と同レベル。マスコミでは報道は大きくしにくい。

蛇足ですが・・・地方のお年寄りはなにで情報を知るのか、というと・・・代表的なのはテレビなわけですが、最近のはお笑い芸人のバラエティばっかり。でもって新聞はというと、実は地方では地方新聞が強く

岩手ですと、なんと岩手日報が他紙を圧倒。しかし肝心なのは世帯普及率で、岩手日報の新聞の世帯普及率は47.2%。地元の新聞が小沢さんのこのネタを取り上げるかは相当に謎。

そんなわけで、若干支離滅裂気味ですが、「岩手では小沢さんチキン問題はたいして周知されず、よって選挙にはたいして影響しない」に一票いれたいと思います。

Facebookでお友達のセキュリティの専門家の守屋さんが書かれた本がもうすぐ発売になります。私の名前が後書きにはいってるそうで・・・で、印税は東日本大震災の寄付に充てられるそうです。みなさんもぜひお読みください

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