喫煙者は今後一切採用しないのTeck-Campは正しい経営判断をした。

2018年4月30日

Tech-Campが今後一切喫煙者を採用しないというのは世の中の流れです。この会社はそれだけでオススメです。

喫煙者を一切採用しないことにしました。


自分もこのツイートを見てリツイートしたのだが、喫煙者からかなりガーガー来たとブログに書いてある。感情論でなくてエビデンスで勝負したら相手はグーの音も出ないので、わたしが論理構築をお手伝いします。

まずここの社長のまこなりさんは

・受動喫煙で他人の健康を害すること
・洋服、口臭が臭く仲間やお客さんの気分を害すること
・タールで歯が黄ばんで清潔感がないこと
・マナーを守らない人が道に吸い殻を捨てること

というのを理由に挙げてらっしゃいます。激しい反発というのは


みたいなやつでしょうか。www
まこまりさんは経営者である以上、以下のエビデンスを持ち出すべきでした。実は喫煙者非採用の星野リゾートでは理由に「作業の効率が低い」というのを真っ先に挙げています。これは実はエビデンスがあります。

これは世界的に研究されているのですが

1時間に1本の喫煙をする場合、勤務時間中に5回、タバコのための離席をすることになります。1回の喫煙タイム(タバコ離席)を7分間とすると、1日に35分間の労働時間のロスが生じる計算です。
製造業の場合、平均賃金は1時間あたり2,200円とされていますので、1年間で約31万円と多額なロスが生じることになります

ファイザーのサイトに何種類かのエビデンスが掲載されています。まずこれは喫煙者ひとりの時間のロス分。他人に対しての健康被害や、臭い臭いによる意欲減退、掃除のコストなどは含まれていません。多くの喘息持ちは喫煙者のおかげで病院に通っても治りませんから、実際には周囲を含めるともっと大きな損害を企業にもたらします。

カナダの研究では

100人の喫煙者を雇用すると企業は2300万もの損失を被ります。

しかしこれは本人の労働時間効率の問題だけですので、実際には「顧客の離脱や失客」「耐えかねた非喫煙者の退職」「掃除のコスト」「喫煙所のコスト」「健康被害に遭った人の効率の悪化」などがありますのでもっとずっと多くなります。

たとえばリコーは勤務時間中の喫煙を禁止していますが、コピー機の営業マンが猛烈に臭く、コピー用紙まで臭いのでクレームの電話を上司に入れたところ、平身低頭で部長が謝罪に来たそうです。それくらい顧客管理に影響しているわけ。

おそらくは、喫煙社員が企業にもたらす損失は年間30〜50万あたりが平均でないかと思われます。これは損害なので、実際には利益率を考えると100〜200万の売上損壊に相当するわけです。

喫煙者を採用しないということは、企業の利益を追求するという意味で経営者の義務であるということもいえ、逆に言えば非喫煙者より格段の利益を企業にもたらすなら喫煙者も採用してもいいわけですが、頭が良くて仕事のできる喫煙者というのはいままで見たことがないので、効率を気にしない業界に喫煙者が集まる構造というのが今後も続くでしょう。

そんなわけで、企業家である以上、「利益と効率を追求するため」を大義名分にするべきであるし、そうすれば株主さんは全員賛同します。持ち出すべきは感情論ではなくてエビデンスなのですよ。

今日のKindleセールのこれ。絶対に読むべし。子供の頃に習った人類学がひっくり返ってます

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