ソーシャル運用は「クチコミ」では無く、むしろ「客引き」であると考えるとうまくいく

2012年12月6日

えー、先月セミナーで語ったあと、参加者の方からメールをけっこういただきました。その中で特に面白かった、目が開いたという声をいただいた、基本的なサイトへの集客方法についてのわたくしの考え方をブログでも公開したいと思います。

サイトの集客で、いちばんまずい、または馬鹿っぽいと思われるのが、

サイトが完成。それではSEOなり、ソーシャルなりで集客しましょう

というスタンスです。
えっ!?それのどこがいけないのかって?

これがもし、ネットじゃ無くてリアルの路面店だったら・・「さあ、店ができた。これからどうやって集客するかな」と考えるのは素人ですよね。ちゃんとした規模の企業なら、コンビニにしろ、ファミレスにしろ、 出店前に交通量調査なりを行い、近くの住民の傾向値から置く商品を決めたり、飛び込みで来る率や交通量を試算し、チラシの予算をとったり、いろいろ開店前にやります。店もその調査に基づいて設計したり、商品を決定したりします。店作ってから「しまった、貧民窟の前に高級フレンチ作っちゃった」なんて馬鹿なことはしないでしょ。しかしネットの世界は大企業でさえ、いまだにそういうのザラです。

どうしてかというと答えは簡単で、クライアントのネット担当はいままで数多くのサイトを運営したわけではなく、経験値が自社のサイトだけだったりするわけです。ド素人に毛の生えた程度なわけですよ。多くの制作会社とか広告代理店は、こうしたクライアントのオリエンテーションのまま、クライアントが満足するものを作って納品するわけで、納品した後に「さあ、それじゃ集客しますかぁ」になるわけです。これじゃ上手く行くわけ無いって。最初の設計段階から集客を念頭に入れて無いといけないのよ。

んで、基本的な集客について・・・

よく、ソーシャルはクチコミの生成に必要、という人がいます。
私は「ホントかよ!!」と思います。実際、FacebookとかTwitterで知らないうちにユーザー間で勝手にクチコミが生成されて、それでなんか物買った人ってどれくらいいるんでしょ!?
たまに話題になる程度だから、ほとんどそんなケース、無いんじゃない?!

それよりも、きっちりとした投稿がなされて、それがシェアされたりして集客されるというケースが普通です。これってクチコミじゃないですよ。「客引き」です。

このブログを例に取りましょう。エントリーを書き上げると、自分でTwitterやFacebookに「これこれこういうエントリー書いたよ、面白いよ」という感じで投稿するわけです。まさしく「お客さーん、いい子がいますよ、お安くしとくからどうっす?」の客引きじゃございませんか。そして客引きするためにはネタが必要です。「若くてぴちぴちした子が入りました」とか「今日は空いてるのでサービスします」みたいなネタで呼び込みします。ネタが無いのに呼び込みは出来ないわけですよ。

うちの事業内容見てください
うちの価格表見せますから 

って客引きで客が来ますか???

つまりソーシャルで客引きするためには、それ相応の「ネタ」が必要なわけで、ネタとなるコンテンツがいるわけですよ! わかります?
ソーシャル運用をしようと思うなら、最初に「ソーシャル運用のためのネタ」のコンテンツを用意してサイトを構築しないといけないわけです。
もちろん、客引きされた客がそのあと「あそこのサービスは良かったよ。ゲヘゲヘ」とクチコミを広げてくれる場合もありますが、コマースではよほど尖った商材で無いと無理。よって企業のソーシャル運用では、クチコミはほとんど広がりません。たまたまじゃなくて狙って広がった例があったら教えてくれ。

では、ネット上のクチコミというのはなんなのか。

クチコミは食べログやカカクコムやAmazonの評価だけじゃないんです。ネット上のクチコミで一番強力なのが、サーチエンジンです。そもそもサーチエンジンの目的は「役に立つ、たくさんの人に評価されているサイトを上に持ってくる」、というわけですから、クチコミ以外のなにものでもありません。ちなみにこのブログだと1日4000人くらいはサーチエンジンから来ています。ネット上からクチコミを拾って順位に反映してるのが検索エンジンだと考えると分かりやすい。ブログに感想とかを書いてくれるのが本当のクチコミ。GoogleはFacebookのウォールも、今はTwitterのタイムラインも読めないから。

SEO業者に外部リンクを付けてもらう行為というのは、サーチエンジンを騙すために外部で評価されてるふりをする行為なので、「ステマ」と同じことになるわけですわ。

このエントリーのとき、 たくさんの人が有名企業が入っていることに対して「これは!」と唸っていましたが、食べログのステマに対しての反応と基本的に同じだと思うわけ。弁護士事務所とかも出てきましたが、企業コンプライアンスからいっても、外部リンクを金で買う行為はどうかと思います。

ネット上のクチコミをサーチエンジンに評価してもらうためには、サーチエンジンに分かりやすい、アピールしやすいサイトの構造と内容にしないとならない。サーチエンジンのbotが来たときに「わたしら頑張ってますから」ということをアピールしないといけないからです。もし集客を「クチコミ」からにしたいのなら、サーチエンジンにアピールするコンテンツを創らないといけないのです。これがないまま「さあ、SEO対策でもすっかあ」になると、ステマの外部リンクしかないわけですよ。

こんな感じ

泥棒を捕まえる前に縄をなう、でお願いします。
あっこれ、Twitterで泥棒なう、じゃないので念のため

これ、永遠の名作なので、一家に一冊

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