小さなショップがユニクロの7.5倍の集客をしているFacebookページの例

2011年8月2日

Facebookページ(旧ファンページ)が企業の集客にいい、とか言われている昨今ですが・・・・。実はまだ日本では全然だめという気がします。本日は、その実証例を挙げてみたいと思います。

Facebookページの活用例として、かならず出てくるユニクロ。


約1年くらい前にスタートしたユニクロのFacebookページ。成功事例として死ぬほど出てきます。 試しに「Facebookページ、ユニクロ、事例」あたりでググってみてください。いろんなアナリストが誉め称えています。
では、ちゃんと運用されているのか・・という面でチェックしてみます。

まず「いいね!」の数

本日現在、24万人、すげーと思う前にこちらをご覧ください

このFacebookページ。バリにある「サーファーガール」というショップのものです。サーフィンブランドの洋服の他、自社ブランドの可愛い女の子のイラストの商品もあります。一昨年くらいに日本のグリーンルームという展示会で小さく出てましたけどそのあとほとんど見ません。バリの店舗もそれほど大きいわけではなく、まあユニクロの1店舗と同じくらいか少し小さめの店舗です。

Facebookページはこちら

んーーーーーー????!!

ひゃくはちじゅうに万人

です!!
ナショナルクライアントでもない、小さなブランドがユニクロの7.5倍の「いいね」を獲得しているのです。もちろんインドネシアはアメリカに次いで第2位のFacebookの登録人数があり、現在3800万人。日本の10倍です。しかしインドネシア人の大半はパソコンからではなくて携帯やスマホから登録しているので「いいね」が非常に押しづらいです。なのにこの「いいね」の数は半端じゃないです。この差はいったいどこから出てくるのでしょうか。

ある意味、ユニクロが1年で20万の「いいね!」を獲得するのはマス広告の投下を考えればたいしたことではないようにも思えます。しかし、単にローカルブランドにすぎないサーファーガールがなんでこんなに凄いのか、その答えは「本気度」にあると思います。

ユニクロに「いいね!」を押したとして、すぐに気づくこと。それはあまり「本気でやってないな」ということです。そりゃそうです。マスへの広告投資を考えたらFacebookなんてたいしたことない。もし宣伝部に配属されて、「きみはテレビCMとかじゃなくてFacebookの担当だから」と言われたらたいていめげる。んで、ユニクロのウォールへの投稿数は1日だいたい一回。しかも営業的な内容が多い。付くコメントはせいぜい数件である。
これに対し、サーファーガールは投稿頻度は1日数回だが、そのたびにコメントが50〜200くらいも付く。これにたいしてサーファーガール側も返答し、コミュニケーションが成立しているのである。内容的には商品の紹介などはほとんどなく、ほとんどがファンへの呼びかけで、非常にコメントしやすい。英語の時とインドネシア語の時があるのでインドネシア語はちんぷんかんぷんだが・・。

Facebookは顧客とのコミュニケーションを取ってはじめて成功する。ユニクロの24万人の「いいね」は、そのブランドの浸透度と広告宣伝費を考えたら、全くもって少ないと言わざるを得ない。逆に言えば、地道にやって182万人の「いいね」をたたき出したサーファーガール、恐るべしなのだ。おそらく相当量のマス広告をやるのに匹敵するユーザー導入を残していること間違いなしなのだから。

 

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