クラウドソーシングってどうよ、についての私的見解

2014年4月25日

昨日販売開始となりました、わたくしの有料メルマガまとめ本が、早朝にトイレに行くのに目覚めましたらKindleの総合で3位におりました。夜中にiOSにも対応になってました。
今回、価格を324円と上げたのは有料メルマガの読者さんがわたしにとってはロイヤルカスタマーなものですから、99円とかそういう価格では毎月お布施を頂いている方に失礼になる。よってメルマガ1ヶ月分の価格は切れないということで324円なのだ。部数だけ狙うのだったら99円にした方がずっと売れるでしょう。よって、ランキングは「目標総合5位」にしてましたがクリアできました。

しかし、二度寝して起きたら5位に下がってました。www
※しかし17時現在 なんと2位に浮上!!

GWに暇な方はぜひ・・電子書籍なんで荷物になりません。自分はiPad miniに1000冊以上の本を入れまして、飛行機の中で読みふけります。おお、我ながらカッコイイ!!

で、メルマガによく寄せられるのが「クラウドソーシングの利用について」の相談です。自分は正直言って、現況のクラウドソーシングについてはかなり否定的です。中の人、読んでいたらすいません。昨日もこんなブログがバズっていました。

ランサーズやってみたけど地雷クライアント案内所にしか見えない
↑ いま403になってます。ランサーズからクレームが行ってアク禁にしたのかも・・・もしそうなら情けない、だったら書くな。実際に利用した感想ならば事実なんでクレームの出されようがないはず。俺なんて楽天とかロリポップとか散々書いてるぞ。仕方ないので続きを自分が書いて骨を拾うことにした。でもあれだけバズったということは、同じように感じた人たちがたくさんいたって事だよ。もちろん中にはあたりもあるだろうから全否定じゃありません。

メルマガでは「クラウドソーシングで仕事をしてくれる人を探したいのだが、なかなかいい人が見つからない」という質問がけっこう来ます。クラウドソーシングを語るときには「発注側」と「受注側」の両方の立場があり、↑のブログは受注側の立場です。なのでわたくしとしましては、両方の立場から見てみようと思います。
まず、自分自身がクラウドソーシングを使った経験ですが、以前に発注者として登録したことがあります。普通の相場で出しましたらかなりの数の応募がありましたが、レベル的にかなり低いかコミュニケーション能力に問題あるな、と思った方が大半でした。イラストやロゴなどの制作については使うことがあります。こちらは「売り切り」「買い切り」みたいな感じで品質が目でわかるわけで、クラウドソーシングにはうってつけだと思います。しかしWEB制作とかアプリーション開発のように、外観からでは判断できないものには向いてないと思ってます。

で、仕事をもらおうとしたことはあるのかといいますと、ないです。ここで探さなくても別に苦労してませんし、今のところクライアントを上目線で偉そうに選べるところまでどん底から這い上がってきましたので、「地雷クライアント」は速攻でお断りしています。でも試しにいろいろ見たことはあります。その感想は・・・

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でございました。↑のエントリーで巧いこと言ってました。今見たら403で見えないのだが思い出しながら書くと「LINEみたいなのが20万で作れてYahoo!みたいなのが30万でできると思ってる」みたいな喩え。ウケる。自分もさきほど見たけど、海外のかなりハイレベルなショップサイトと同等のを10万円で作れとか・・・前に見た時にはiPhoneアプリを5万円でというのもありました。「素人の顧客の言うことは聞くな」の遙か上を言ってる無法ぶりです。楽天のショップだって平均で60万くらいかかるらしいよ。www

この価格でやるには時給10円くらいで働かないと無理で、しかもハイレベルなデザイナーやエンジニアが時給10円で働くわけない。中には大金持ちで田舎に住んで好きな仕事だけを金に関係無くしている人もいるかもしれないが・・・。

まず、こうしたクラウドソーシングには決定的な問題があると思うんです。つまり

発注者は馬鹿でもケチでも常識知らずでも神!!

というデフォルトの設定。ここには明確な上下関係がある。自分は仕事では発注者も受注者も対等だと思っている。もちろんお金はもらうけど、その分は何倍もの利益で返そうと思っているから。
先日のブログで

金のためだけに働く人は、その金の価値以上のことは絶対にしない

というのを書いたんだが、これはこういう格安仕事でも同じだと思う。格安なのに誠心誠意の仕事を求めるのは間違っている。

受注者から見た場合の問題

まとめるとこんな感じ。多くの発注者は

1 安ければ安いほどいいと思っている・・これはある意味当たり前だか

2 相場観がめちゃくちゃ

希望は高く予算は些少

3 素人なので要求が抽象的

つまり手間が思う存分かかる。WEB制作は人工仕事でもあるので、手間がかかる分だけ原価は上昇するが発注者はそれがわからない

4 コスイ、狡い、発注者がたくさん

いまや403のブログにもあったように、提案アイデアだけ出させていったんキャンセルし、そのアイデアを元に価格下げて提示するようなアンフェアなやり方もある。当然だけどプレゼンさせて内容だけをパクって安い価格のほうに出すというのもあるでしょ。

1~3までパスすればいいだけの話だが、4になると強い立場を利用して、社会通念上やってはいけないやり方で買い叩くとなると、これはもうブラック発注です。

発注者から見た場合の問題

1 質の低い受注希望者が多い

もちろん全員ではなく、中にはハイレベルだけど勤務先に隠れてバイトしたい人とか、独立したばかりで仕事がないという人もいるでしょう。しかし普通レベル以上の仕事をして、きちんとしたコミュニケーション能力があるならば、今のこの世界は仕事はけっこう来ます。周囲を見ていてもけっこうみなさんパツパツです。それなのにこんな安い仕事(絶対価格ではなくて時給的にね)でももらいたいというのは何故なのか。自分の例で応募があった人を見渡すと、なにかしら問題があって干されたんだろうなという人もおりました。

ここからは本音・・・

実際、サイト制作もできて、SEO的な知見も豊富なら、自分で自分の仕事のWEBくらい作るでしょう。きちんと作れば検索で調べて制作依頼も来ます。周囲の制作会社とか事務所に聞いても、ちゃんと自社サイトやってるところは月に数件は打診があると言ってました。自分のサイトもきちんと作って運用できないのに、客のサイトをちゃんと作れるのか的な・・・。

あと、もう一つ言えることは、起業にとって一番大事なものは「営業力」なんである。自分で制作実績のパンフ作って片っ端から代理店とか制作会社を回れば、仕事の一つや二つくらい出てくる。こうした営業力がないのに起業すること自体が間違っている。もう一回言う、起業に一番重要なのは「営業力」である。営業力が無いとカス仕事を時給10円でやるはめになる。

2 お金のためにやるわけで、素人客の目をくらますものを納品する

発注する客が素人で、なにもわからないできちんと作ったら500万円くらいかかるものを20万円でと発注したとする。それを受けて、フロントはそのままソースをパクるが、バックは似ても似つかないほど陳腐なものを納品する。価格相応のヤツです。仕方ない、馬鹿発注するほうが悪いんだから。安い物は安いナリです。しかし素人の発注者は裏までは分からないから、見た目が同じだったら喜んでしまうがあとで愕然とする。段ボールで作ったフェラーリの外観に原チャリのエンジン積んだのをフェラーリだと思ってしまうのだ。まあ別にバカが乗るならいいんだけどね。これはどっちもどっちだ。原稿を格安で頼んだらコピペしまくりのが上がって来たって自業自得だ。

まあ、いろいろ書きましたけど、クラウドソーシングが本当に普及していくためには「適正な価格での発注」「責任を持った受注体制」が必要だと思うわけです。そうなると、いまのように誰でも登録できて、誰でも発注したり、受注したりするサービスではなくて、サービス側が発注者と受注者をきちんと事前審査して、その能力や予算を確認した上でマッチングするサービスが出てきてもいいんではないかと思う。他の業種で言うなら「工業規格」みたいなもんだ。
ココの会社は××と××の体制がきちんとあって、こうこういう実績もあるという評価を運営者側で付け、発注者側も支払い能力があるきちんとした会社なのかを審査する。

こういうサービスなら自分使います。断言します。いまのクラウドソーシングは、狡いヤツの安く叩き合戦、または狐と狸の騙しあみたいな感じで、どうにも使う気になれないのです。

あ、もう1点言っとく。それは

自分を安売りするな ってことだ!

公共事業の入札についてはこの小説がめちゃくちゃわかって面白いよ。NHKでドラマ化されたそうです。

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