うざすぎパクリ系バイラルメディアが爆増している理由と駆逐する方法について

2014年7月27日

最近、ソーシャルでやたら目立つのが、「バイラルメディア」の乱立です。最初にいっとく

マジでウザイ!!ウザすぎる

「バイラルメディア」っていってもわからない人がいるかと思うが、動物動画とか、面白動画とか、面白い記事(ガセかどうかは置いといて)をYouTubeとかTwitterで見つけてきて、それを表示させて静止画像とどうでもいい説明をちょこっと書き加えて「引用」だけつけてソーシャルでバズらせるヤツ。FacebookとかTwitterのでかいボタンが付いてるのですぐわかる。

広告で稼ぐモデルなのだが、自分はナニも生産せず、人の褌で相撲を取って儲けるので世間の反感を食ってるのである。従来、ロケットニュースやまとめサイトみたいなのもあったが、いま梅雨明け後の蚊みたいにめちゃくちゃに湧いてるのはそれよりもっと手を掛けないタイプのもので、パクってきて並べるだけ。ネットに慣れてない人によってこれが面白いようにシェアされるのだ。ニュースキュレーションはメディアにお金を払っているし、そうでない場合は許可を取っている。ただ乗りで儲けようというのは↓のような仕込があってのこと。

5000円のサーバで月150万売り上げた話とかは、情報商材屋による「釣り」と認定したい。本気にしない方がいいよ。月の売り上げ150万をAdSenseを中心とした広告で儲けるためには最低でも400万PVくらいは必要。だいたい本当に儲かるなら人には絶対言わないから。ライバルが増えたら困るのは自分でしょ。

さらに詳しく言うとソーシャルからバズるとアクセスはモバイル中心になる。そうなるとモバイル広告は単価が安いのでCPCも、PVも下がるし、広告のクリック率(CTR)も半分くらいに落ちる。モバイル中心で150万売り上げるためには500万PV/月くらいはいりそうだ。東洋経済とかダイヤモンドはおそらくまだPC率が50%はあると思うのでCPCが高めなのだと思う。ちなみにこのブログも長文だからまだ半分がPCです。

5000円の共用サーバでWordPressなら、同時アクセスが1000人くらいになると503エラーが出まくってまともにつながらない。503が出ると訪問者はUターンしてバズってる現象は一気に終息する。このブログの最大記録は月間200万PV超だが、バズる時にはanalytics計測上でリアルタイム2000〜3000人以上が出る。このサイトはAWS(Amazonのクラウドサーバ)のnginxサーバなので従来のApacheより20倍くらい軽いのだが、それでもこのときはオートスケーリング(分散化)しないと耐えられない。つまり月150万売り上げるためにはまずサーバの負荷分散の整備をしないといけないのです。ちなみに共用サーバでnginxはまだ数えるほどしかありません。月20〜30万なら狙えると思うが↓見たらもう遅いというのがわかるはず・・

いま「バイラルメディア」が簡単に参入できてすぐ儲かるというので、情報商材屋に騙されて損していたアフィリエーターとか、Facebookで鑑定ゲームやってイイネ集めまくってる人たちが一斉に始めてるんだろうと思う。

なぜバイラルメディアはウザいのか


1 どれも同じテンプレートで同じようなネタ

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当たり前だ。情報商材で「キット」が売られているのである。ということはこれから数百、数千単位でバイラルメディアと称するのが出てくる。情報商材屋は1000件売れて3000万でうはうはだが、タイムラインを埋め尽くされるこちとらはむかっ腹です。一昔前のアフィリエイトとかドロップシッピングとかペニオクと同じですな。
YouTubeを表示させているので著作権侵害にならないといってる人もいるが、静止画の表示は著作権侵害です。この手のバイラルメディアが恐ろしい勢いで湧いているので、Googleもなんらかの対応をするのではないかと思う。

2 ネタが被りまくり

クラウドソーシングで安いギャラでライターを集めているし、ネタ元はほとんどYouTube。もともと金さえ儲かればどうでもいいパクリ感覚で始まっているから、ほかのバイラルメディアが拾ってきたネタを流用するところも多くて、もうなにがなんだかわかりません。はっきりいってスパムです。

1

クラウドワークス見ますと・・バイラルメディアで「動画を探してきて原稿書くギャラは1記事150円・・」。必死に働いて時給300円くらいだろ。スーパーブラックな仕事なんだが、これを受ける人がいるんだなぁと・・・1記事150円で書くなら、上の30000円の構築キット買って自分でやれ・・www

3 ネタはすぐに尽きる

いくらYouTubeとはいえ、無尽蔵にいいネタがあるわけではない。ネズミ講と同じだ。よっていずれ尽きるし、すでに尽きかけている。「どこかで見たような」動画ばかりが紹介されるのがその証拠だ。

パクリ系バイラルメディアに対抗するポイント


知らずにこういうのばかりをシェアしていると、ふと気づいたらFacebookの友人が減ってると思うが(笑)、それでもシェアしてくる人がいるので最近ではこのような対抗策を採っております。皆さまも是非

いいネタ見つけたらYouTubeを直接シェア!!

これがいつも自分でやってる手です。面白い動画を紹介してるのを見つけたら、よしよしと頷きつつ、YouTubeのオリジナルをシェアしてしまう。

Dog vs Cat Fight Very Funny   YouTubeのコピー

ここの共有ボタンを押してオリジナルのURLを取得したら、それをFacebookとかTwitterに投稿。そうすると見た人は同じものがパクリのバイラルメディアによって回ってきたときに「ああ、これ見たヤツだ、ウザイ」と思うわけです。みなさんもぜひ。

こうでもしないとFacebookとかTwitterのタイムラインが埋まってしまうからの対抗手段です。「最近、永江さんよくYouTubeの動画をシェアしてるなぁ」と思ったあなたは敏感でした。

ぶっちゃけ、このビジネスモデルがカスとかダメとは言わない。しかし情報商材として販売され、数千人がはじめた時点でスパムとなるのです。儲かるのは情報商材の販売屋さんだけで、3万円投資してはじめた人たちはみんな大損だし、スパムバイラルでネットが埋まります。出会い系サイトも本当に出会えるのであれば別に存在してもいいと思うが、実際にはASPでシステムが売られ、誰でも参入できる。だからスパムを打ちまくって金儲けだけすればいいというヤツでいっぱいになるのであります。何度も書いているが

金に目のくらんだ連中がインターネットを使いづらくしている

わけですね。バイラルが悪いわけじゃない。このブログだってアクセスの60%がソーシャルだからバイラルですよ。ダメなのは「楽してパクって他人の迷惑顧みずに稼ぐ」という考え方です。

どうせメディアやるなら、独自性のあるオウンドメディアにしてください。バイラルじゃ無くてね!

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