頑張るNGOがネットで募金を集めるにはどうすれば?

2014年8月21日

朝起きたら、旧知のDMMの松栄さんから「アイス・バケット・チャレンジで指名させて」とFacebookメッセージ来てまして、一瞬躊躇したんですが(Twitterで指名来るわけ無いけど来たら寄付だけすると公言してた)、クソ暑いしまあいいかということで受けました。24時間以内は無理なんで週末に撮ります。とりあえず先に日本のALS協会に1万円寄付しました。寄付先はこちらです。アメリカのALS協会は寄付がすでに一杯集まってるから日本でしょ。

問題は次に指名する先で、業界はほとんど出尽くしてるし、恥ずかしがり屋で知り合いは少ないしでちょっと困ってます。100ドル寄付して動画撮って売名行為したいかた(www)、TwitterかFacebookでお申し出ください。指名させて頂きます。チェーンメールっぽい点がひっかかりますが、実名で顔を晒すので良しとしておきます。

本日は、昨日のメルマガで回答したんですが、その拡大版です。

最近の若者は草食化が進み、「地味でもいいから安定指向」が顕著になっている。就職希望も名前の通った大企業がメインで、内定が決まらないからと自殺者まで出た。内向きで商社や外務省でも「海外勤務はイヤだ」という若手が多いらしい。なにしに入ったんだよ的な・・
しかし逆に、JICA(国際協力機構)や国境なき医師団などが大人気で、倍率が凄いらしい。貧富の格差、情報収集能力の格差が開いているのと同様に、こうした格差も広がっているんだなと思う。全員が全員、草食化しているわけじゃないのだ。両極端に分かれているのです。で、来た質問は以下の通り

【質問】ただいま、クラウドファンディングで資金を集めておりますが難航しております。

https://readyfor.jp/projects/cambodia

新着情報更新、フェイスブックへの投稿、ツイッターで知人に拡散してもらう、会った人に案内するなど、自分が思いつく限りのことはしていますが、中々支援が伸びません。堀江さんにも質問しましたが、「引換の内容があんまりよくないかも。興味のある有名人に拡散してもらうか、対面で支援をお願いするしかないかも」という内容の返事をもらいました。
引換券の内容は変更できないので、ネットでこういう途上国支援に興味のある有名人に取り上げてもらうしか方法はありませんか?またその場合、直接メール等で連絡することになるのでしょうか?
対面でのお願いも限界があるので、TVなどのマスコミに取り上げてもらえないかと関係者に当たってもらっている状況です。何かいいヒントを下さると助かります。

とりあえず、上のリンクから内容を見てみた。写真借りました。

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もし、支援をしてもらった資金を直接、教育施設に使ってしまえば、お金はいつかなくなって終わりです。施設を運営するための毎月の費用が足りなくなるからです。これにより、資金が不足している施設や孤児院が多く見受けられるのも事実です。しかし、支援してくださった資金を一旦、村人Aに貸出します(1)。貸出されたお金を使って村人Aは、ビジネスのチャンスを得ます。それにより村人Aは、収入が上がります。その上がった収入のおかげで、村人Aの子供たちの教育資金が出来ます。そして、私達は返済時に利息をもらい(2)、その利息で施設を運営します(3)。これにより、私達は施設の運営資金を継続して確保出来、スラム街での簡易教育施設・図書館・孤児院の運営費用に充てることができます。返済してもらったお金は、今度は、村人Bに貸出され(3)、村人Bはビジネスのチャンスを得ます。以下、順番に村人C、D、Eと順番にビジネスのチャンスを得ることができるという仕組みです。

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小野君、いい顔してるね。文章も泣けた。

さて、意見を言うにも自分で寄付しないと使い勝手がわからない。よってALSに先駆けてこちらにも些少を寄付してみた。この寄付がカンボジアの人たちの自立の手助けになると思うとちょっと嬉しい。みなさんもぜひ。

で感じたことをメルマガに書きました。文字数制限がないのでこちらでは膨らまします。

1 クレジットカードと個人情報をすべて記入するのはキツい

PayPalが日本では寄付での利用を法律的な点からできないようになっているため、このクラウドファンディングで賛同しても、寄付するのはめちゃ敷居が高い。というのは、ここのシステムだと、まずレディフォーという会社に個人情報を預けないとならない。この会社は知らないし決済会社も使ったことが無い。ここを信用して自分の個人情報全部入れろといわれても躊躇します。口座番号書いて貰ってネットバンクで振り込みするほうがよほどいいです。マージンもかからない。いま新規のネットショップは買い物してもらって個人情報を入れてもらうのに非常に障壁が高くなっていると思うんだけど、それと同じです。

2 見返りなんていらない

引換券はサンクスレターなど、すべて自宅に送ってくるものになっており、自宅の住所を入れないと寄付できない。これが致命的ですね。名前を現地施設に飾ってくれるならそれはそれでいいのですが、ミサンガとか送ってくれるなら、それはいらないのでその分を現地のコストに充ててほしいと思います。つまり、寄付する方は見返りは期待していないのです。個人情報入れてまで不要。どうしてもというなら、現地に寄付してくれた人の名前を書いたプレートを飾ってそれをブログに掲載してくれるだけでOK。またはニュースレターをメールでもらえればそれでいいですよ。

3 集客力のあるオウンドメディアに

文章は面白いので、毎日の活動をせっせとブログに書いて、そこに口座を書いて貰うほうが寄付は集めやすいと思う。ただきちんと収支報告はメールで出すというのが重要だと思います。報告のためなら、メルアドは聞いてもかまいません。

写真だけではなく、動画も撮りましょう。自分が泣いたような素晴らしいエピソードがあったとき、ソーシャルでそれはきっと回ります。そのとき寄付も集まると思います。ここでも必要なのは「オウンドメディア」、つまりオリジナルなコンテンツです。

NGOの活動といっても現地で作業するだけがそれではない。活動資金をしっかり集めて基盤を固めるのも仕事のうちです。であれば、「コンテンツを創る」というのも立派な仕事。寄付した人だって「そのあと」が見たいわけです。昔、フォスタープラン(現プラン)というのでアフリカの子供を成人するまで毎月5000円寄付するというのをやっていましたが、時々その子供が描いた画とかが送られてきました。郵便代もかかるから、今ならメール添付で十分ですね。

上のプラン協会がこんなのやってました。1個買うと10円が寄付される。まあ、ストラップいらないから270円寄付したほうがいいよね。PayPalが対応してくれたら少額寄付とか簡単になるんだけどな。

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