Facebookとmixiはいまや全く違う土俵のSNSになっていた。

2011年11月22日

先日の、ネットレイティングスのFacebookの「利用者数」が実は「視聴率」であり、一般的に考える利用している人の数とは関係ない、統計上の単なるデータである件、いろいろと勉強になりました。
ネット上を散策してみると、「素人が何言ってるんだ」「APIなんて計測から除外しているに決まってるわ」「利用者というのが登録者のわけがない」とリサーチ専門家の方にはさんざんに言われてましたが、11月18日、つまりわたしのブログ書いた直後にリリースがあった模様です。「模様です」というのはネットレイティングスのサイトにはこのリリースがなく、こちらのブログで知ったからです。

で、これを読んでびっくり。

2011年10月データよりmixi(ペアレント、ブランド、チャネル、ドメイン等)に含まれていた集計対象外URLを集計対象外処理いたしました。集計対象外処理とは、視聴率の集計に算入すべきでないURLを排除することであり、今回はインターネットユーザーがmixi以外の外部サイトでmixiの「イイネ!」ボタンを押した際にリクエストされるmixiドメインのURLを集計対象外にしました。これは、外部サイトでmixiの「イイネ!」ボタンを押しただけで、実際にmixiサイトを視聴しなかったからです。なお、Facebook他の外部「いいね!」ボタンに関しても同様の調査を致しましたが、弊社の視聴率にはこれらのボタンを押した際にリクエストされるURLは集計に含まれておりません。 (ネットレイティングス株式会社 広報より)

なんと、mixiのAPIを読んでいたということで修正がされてました。FacebookのAPIは最初から読み込んでいないそうです。

で、このグラフ

が掲載されてまして、このグラフを見て

「やっぱmixiはもう終わった」
「mixiがFacebookに抜かれた」
「これは納得」

みたいなことがたくさんネット上に溢れてます。
わたしもmixiについては散々ブログで書いてきましたが、こうした評価についてはおかしすぎると思い、本日のブログを書くことにしました。

mixiの公式発表 月間ログインユーザー数(月1以上でログインしたユーザー数)1537万人
Facebookの公式発表 会員数500万人超え
上記二つとも公式発表です。mixiのほうは決算発表で出た数字で、コンプライアンス上もウソの発表をするはずが無い。mixiのアクティブユーザー数はまだfacebookの3倍以上いるわけです。

では、まず、ここに注目してください。

これ、PCからのアクセス数なんです。

まあ、Facebookの場合、ガラケーだけ、スマホだけでは全体の機能の大半を使うことが出来ないので、ほとんどはPCがメインでモバイルは補助的に使われていると思います。
しかし、mixiはいったいどれくらいなのか・・・・

んで、調べてみたところ・・・
こちらで発見させていただきました。
「2011年6月時点の端末種別ページビューは次の通り。データを開示しているmixiとAmebaのみを対象とした。」だそうですが・・・

な・・・なんと・・・

mixiの総ページビューのうち、PCからは13.7%しかいない!!
つまりいまや、mixiはほぼガラケー のSNSになっていたのです。

ここまでとは思わなかったので、かなりびっくりしました。これではモバゲーとFacebookを比較するのとたいして変わらないじゃ無いですか。PCから13.7%しかアクセスないもののアクセス数をそもそもPC経由で計測する意味があるのか的な・・

いまやmixiはモバゲーと同じく、ガラケーが主体のSNSに変貌しているというわけです。ネットレイティングスの調査は、サンプルのPCに専用のアプリを組み込んで計測しているので、携帯は当然入りません。すべてのガラケー、iOS、Androidの全バージョンに組み込むのは不可能ですので、これは「あくまでもPCからの視聴率」なわけでした。

なのでほぼPCだけのFacebookと同様の母数にするには、荒っぽいですけど8385/0.137、つまり61204(千人)となり、グラフ上ではFacebookの5倍にもなってしまいます。
次回のリリースから、公式の「PCからのページビュー率」を併記された方が、素人さんの誤解を生まないと思います。

今回の教訓

目先の数字だけ見ないで、背景を見よう
以上、本日のブログでした

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