灘 → 東大理三の息子3人について灘中を退学になったわたしが語ります

2015年10月3日

ちょっと前だけどめちゃくちゃ話題になってましたコレ。

「灘→理Ⅲ」3兄弟の母の教育論への違和感子の進学を親の手柄にするおかしな風潮
これはかなり否定的だが

「受験に恋愛は無駄。1日は24時間しかありません」 息子3人東大理IIIに入れた「佐藤ママ」の「正論」が話題
こっちは割と好意的

お母さんは本を何冊も出版されております。教育評論家的立ち位置にいきたいのかな?
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Amazonのレビュー見るともう、相当にけちょんけちょん

◎18歳まで母親が徹底的に干渉するのはキモイ
◎この息子さんたちは結婚できるのか

みたいなのばっかり。で、自分の感想はまあざっくり

ひとんちのことはほっとけ

なんですけどね。定職を持たないヤンキーに育てて中学生をいじめて川に放りこんで殺したり、コンクリート詰め殺人やらかすよりはよほどまとも。が、しかし、それはお母さんがひっそりとしている場合で、本とかどんどん出して自己アピールされるとみんな鼻につくわけです。つまり妬んで悪口いってるわけじゃなくて

自分ちの自慢するな

つて感じただけなんじゃないかと思います。

スポーツなら誰も文句は言わないのに勉強だとおかしいという意見もあるけど、息子が18になるまで勉強いらないからゴルフを練習しろとかいってプロゴルファーに育てました、どうだ凄いだろ、ゴルァ、みたいな母親がいたらやっぱ「ちょっとね」といわれると思う。父親は得だね。アニマル浜口とかなにもいわれないもんね。www

基本的には息子3人が「うぜえ、クソババア」とか言わずに育ったのはそれなりのことがあると思う。だって自分はそうなりましたから。www 小学校の時から「友達と遊ぶな」「体育は疲れるから全部休め」「勉強だけしろ」と教育ママゴンに育てられ、灘中にまでははいったけど下宿生活でいままでのストレスから解放されて放たれた子犬のようになり、一気に弾けて退学になりました。ちなみに灘中って1年の一学期で中学の1年の教科書全部終わり、二学期で2年、三学期で中学の勉強全部終わるの。中2からは高校の勉強。そりゃ遊んでいたらすぐについて行けなくなる。

まあ、灘から東大行ったのはたくさんいても、灘を1年で退学になったのは自分くらいしかいないので面白ネタとして使え、かなり得しています。

で、ですね。このお母さんの言ってることで教育方針は置いといて、ちょっとこれはおかしいだろという点を挙げてみます。というより精神科医の和田先生かな。

思春期の恋愛について「佐藤ママ」に、どう対応すべきか聞いたところ、「受験に恋愛は無駄です。1日は24時間しかありません。女の子とスタバで2~3時間、お茶する。年1回ならいいですよ。けれど10回あれば30時間! その時間があれば参考書が1冊終わります。恋愛している場合ではないことを教えましょう」と語った。
これには対談した和田さんも、「おっしゃるとおり。『男前じゃなくても、医学部に受かったら彼女ができる、よいことがある』ともっていったほうがよい」と、東大合格に向けた子育てテクニックを伝授。

高校生活は恋愛もあってもいいじゃないか的な事を言う人もいるが、そもそも男子校はほぼ彼女なんてできないんだよ!的な根本的なことが抜けとるのじゃ!!
女の子と付き合って受験に失敗した先輩の話したというが、そもそも男子校には女子はいないわけで、女子からの「好きです」攻撃はあり得ない。だいたい中高生みたいにサカリがついてる思春期は、ちかくに異性がいればよほどのことがない限り好きになるんですがそのチャンス自体がない。女子高ならまだ女子同士で紹介とかもあるかもしれんが、男子進学校はいまでもほぼないと断言してやる。(そういえばFacebookで中華製偽美女アカウントがたくさんできたときに灘中卒の女子がいたな www)

男子進学校なら、フツーにしてりゃ彼女なんてできるわけない。その先輩はそもそも自分からいろいろチャンスをもとめて出て行ったから彼女ができたわけです。そんな遊び歩いて勉強できるわけないじゃん。で、別に浪人するならそれも人生だからいいじゃんか。

まあそんなことより一番、おろっ?と思ったのが

男前じゃなくても、医学部に受かったら彼女ができる

医学部だから寄ってくるという女の子でいいのか?

それ、めちゃくちゃ打算女子・・・。そんなのと付き合って嬉しいのかまるで謎っす。
さらに東大の医学部出て開業医にはほとんどならないでしょ。開業医になったら同期からは「金に目がくらんだか」的に言われるでしょ。普通は大学の研究医とか大学病院勤務になるんじゃないの? 大学の研究医って給料けっして高くないよ。教授になっても大企業の部長くらいだと思うけど、拘束時間もかなり長い。脳外科医なんかになったら海外旅行とかほぼ無理だよ。患者が急変しちゃう可能性大だから正月もないよ。

実はものすごく少ない大学勤務医の給与
東洋経済オンライン

医師は額面においては年収が高いということはお話ししましたが、実はそもそもの年収が低いという部類の先生がいます。それは大学病院に勤務する医師です。大学病院といっても、国公立、私立といろいろありますが、一般的に皆薄給です。そこでは医局という組織の中で教授をトップに講師、助教授、助手などの序列があるわけですが、特に役職がない若い医師は非常に給与が少ないのです。

まあ、「医師」というのはまがりなりにも「先生」と言われるわけで、社会的地位は高い。だけど実は(同窓生情報によると)灘から東大の医学部にはけっこう入るけどそこから医師として大成するのは少ないらしい。勉強ができるのと医師として成功するのはちょっと違うらしいです。

心臓外科の第一人者で、平成24年に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した天野先生は日大医学部出身。昨日もテレビで見たけど脳外科医としては日本というか世界でもっとも有名だと思う福島孝徳先生は東大卒だけど高校は東京都立戸山高校だから共学。灘高→東大医学部の名医って実はあんまりいないのよ。医者というのは患者さんとのも精神的なつながりが大事で、中高と勉強だけして来て大学でも勉強だけして来ました的な人間は、試験管相手の研究医としてはよくても名医にはなれない説がわりと根強いらしいです(噂)

よってお母さんにおきましては、「東大の医学部に入れた」のが最終目的ではなく、医者としての成功は「何人の人の命を救えたか」ですので、そこまで見てナンボかと思われる次第です。医師になれればそれでいいわけじゃないから。

個人的な好みとしては、道を踏みはずさず、一流高校、大学、社会と進んだ人より、挫折しつつも最後に大成した人に魅力を感じます。

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