人工知能の進化でなくなったほうがよい職種は「無能経営者」と「政治家」だ

2017年1月11日

本日はメルマガとnoteの日。noteのマガジンは2016年版は更新し終わりましたので、2017年版をお求めください。毎号ノートで買うよりかなりお得な定期購読プライスとなってます。お申し込みはこちら。

本日のは
1 物撮りに最適なカメラとは
2 国民年金の第3号保険者制度は維持すべきか
3 日本古美術の越境ECを始めるには
4 ソーシャルで画像を無断転載された時の対処法
5 サラリーマンの法人化で節税は可能か?
6 わたしがよく観るテレビ番組は
7 独自CMS開発時の要件定義の方法について

です。まぐまぐ!またはBLOGOS、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。やっとフォロワー4000人が見えてきました。1年がかりでここまで来たけどここからは速いと思う。たぶん。

さて、来月。某ロータリークラブでの卓話を依頼されました。会員さんはリテラシー低い高齢の経営者って感じだと思うのですが、どうせならセンセーショナルな話題のほうがみなさんがつい居眠りしなくていいと思い、「人工知能の進化で今後いらなくなる職種」について話そうということになった。冷水浴びせてみよう。
で、その下調べのために今朝のブログを書いてます。

いろいろ言われてる将来なくなる職業

最近「将来こういう職業がなくなる」というのが流行ってます。すでにほとんどなくなった職業は「学生服屋さん」「下駄職人」、「炭鉱夫」、相当に衰退してるのは「自動車修理」「二輪販売」「雑貨、食料品、衣料などの一般商店主」「和服の着付けとかヘアメイク」(成人式と女子大卒業式のみ)「本屋」「卸売業」とか、書こうと思えばいくらでも書ける。いまはたった5年でその職種や業界がなくなってしまうほど進歩が早い。

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

この記事によると英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が言う、10年後になくなる職種は

これは違うだろと異議を唱えたくなるものもある。動物ブリーダーとか、造園業がなくなるとは思えない。人間にしかできない閃きとかアイデアとか芸術的センスの必要なものはAIでは代替えされないと思うんだけどなぁ。あと、人間ならではの気配りとか、質感の必要なものね。だから高級ホテルのフロントとかスーツの仕立て、板前さんとかパテシィエはコンピュータではなかなか代替できない。
あと、人間がいらなくなるのは、「投資 < 人件費」のものになるわけで、その機械にめちゃくちゃ投資が必要なのものは乗り換えようがナイと思うんですよ。 しかし、一番AIになるべき、いやなったほうがいい職種はなにかっていうので秀逸なのも発見しました。

単純労働ばかりがなくなるんじゃないよ

人工知時代に生き残るのは、意外にも「こんな人たち」だった

判断情報が膨大なほど人工知能は人間よりも有利です。市場全体ではこの商品は競争力を落としているが、特定の顧客や地域、国ではまだ高い競争力を持っている。そのような領域にフォーカスした場合、売上規模は半減するが利益は大幅に増える、また成長率も高い。そういった領域を発見することが経営コンサルティングの定石ですが、人間と比較して人工知能の方が、直観に頼らない斬新で複雑な解決策を発見することができるのです。

この記事は、コンサルタントでもデータを集めて回る下級の新人たちの仕事はなくならないけど、それをもとに方向性を判断して提案する上級コンサルタントは、ありとあらゆる情報から最良の手を見つけて判断できる人工知能に置き換わるでしょという話で、囲碁や将棋もとっくに人間がAIに勝てなくなってる今、いろんな情報を分析してもっとも勝つ可能性の高い、最良の手を選択するのはAIにかなわないのは明白だからめちゃ説得力がある。

が、しかし・・これを言い換えると

アホ経営者はAIに変わってもらえ

という話になるのではないかと思うのです。
まず第一に、上級コンサルタントの給料も高いが、社長の給料はもっと高いでしょう。仮に社長の給料が年俸3600万なら、億単位のAIでも十分ペイしてしまう。
下から上がってくる情報を整理して分析。多方面の情報とリスクや可能性を比較して一番いい手を選択して指示を出す。素晴らしい野生の勘を持つ非凡な経営者は将来もAIを凌駕すると思うが、2代目のボンボン社長とか、サラリーマン根性の雇われ経営者、派閥とかごますりが巧くて上がってきたやつとかより、AIのほうがよほど優秀なのは間違いない。

仮にAIがシャープの社長だったら、社運を賭けて液晶工場を作って会社を傾かせることはしなかったろうし、東芝の社長だったら粉飾決算は当然しないし、ものすごい赤字を隠していそうなアメリカ企業の買収なんて絶対にしない。傾くことはなかったと思うんだよね。経営判断って現状分析と未来予測のすりあわせだもん。

この間、Twitterに「将棋でAIに頼ったかどうか疑われているなら、同じ状況でAIがどう指すか設定してみて、それとどれくらいの一致があるかみればいい」と書いたら将棋好きが「分かってない」とえらく反発して来たのだが、全く同じ状況と流れを作ったら、AIは最良の手を指してくるはずで、そのたびに違う手にならないと思うんだけど、そう聞くと誰も回答してくれないんだが、どうなのか。ww

Appleも次のApple Watchを出すかどうかはAIに判断してもらったほうがよいし(止めとけって言うよ)、場合によっては日本政府でも導入して、韓国とか中国とどう付き合うかとか、トランプはいったいどうなっちゃうかとか、精査してもらった方が良い。ジジイ政治家とか世襲政治家よりよほどちゃんとした判断ができそうだよ。オリンピックに手を挙げるべきかとか、少子化はどこにコストをかけるといちばん効果的かとか、しがらみもなにもないAIならちゃんと最良の回答を出せるでしょう。

ソニーが復活するためには、まず自社でAIを開発して経営会議に参加させ、その助言を取り入れて経営をV字回復させればよい。そうすれば世界中からソニーのAIに注文殺到で、日本にまた繁栄の時代がやってきます。中国向けにはちょっと手を抜いたAIを販売してください。

みたいな話をロータリークラブでしたら、お爺さん経営者たちがどういう反応するか、まじで乞うご期待です。

さすが成毛さん。時代に合わせて最新刊でこんなの出してきました。売れそうだな

  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
    follow us in feedly
PAGE TOP