mixiの笠原君のために企画書書いてみましたけど、どうでしょう

2012年6月7日

たしか10年くらい前だと思いますが、mixiの笠原社長と昼ご飯を食べた時に、こう言った覚えがあります。当時はmixiがイケイケバンバンのスタート時。その5年くらい後に絶頂期を迎えるちょい前です。

「絶対ビジネスmixiを始めるべきだよ」

そうしたら、石橋を叩いても渡らない笠原君は、「いまはそのときじゃありません」と言ってました。
それから10年、いまがそのときじゃないかと思ってます。勝手に名前も付けました。ビジネスからちょっと変えて

「mixi ビジネス&ワーク」(仮称)

にしてみましたけど、どうでしょう

アホクサ〜、と思う方はここでほかのページに行っちゃってもいいので、以後は興味ある方だけ読んでください。

◆Facebookは仕事用には本来向いていない

わたくし思うに、すでに参加人数で争うSNSの時代は終わりました。さらに15年くらい前は数万人規模の趣味系SNSを運営していた私ですが、そんな時代もとっくに終わっています。では今、日本で求められているのはどんなソーシャルネットワークなのでしょうか。

Facebookユーザーの3人に1人が「退屈」–米調査

この調査の持つ意味。人によっていろいろな取り方があります。最初から「飽きてた」という人もたくさんいるでしょう。でも少なくともわたしは飽きてないし、代替のものが出てこない限り止めることはないと思います。理由は簡単「必要だから」です。

飽きてるといってる人の大多数には、もともとFacebookなんて不要だったのです。いらないものだけど流行でやっていた。だから飽きた。ではなんで自分にとってFacebookは必要なのかというと、仕事の関係でつながっているからです。仕事の打診もFacebookからたくさん来るし、顧客ともつながっています。だからやめられない。実は昔はmixi経由でも仕事の打診は何回かいただいたのですが、今はギャルと主婦のSNSになってしまってるからログインする意味も無くなりました。

では「Facebookは仕事に向いているかというと、全くそんなことはないです。

元々は学生同士のつながりのために設計されているわけで、その気になれば仕事にも使えないことはない、というだけのものです。日本の場合だと架空IDはわんさかいるし、詐欺師、マルチ、他人の著作権で商売をするアフィリエーター、出会い業者に、次々出てくる詐欺広告。審査はしているようでほとんどしてない。知らない人に友達申請しまくりとか受けまくりみたいな、なんらかのアルゴリズムがアカウントがロックされることはあるものの、実際には相当数の架空IDが放置されっぱなしになっているのを見ても、サポートは無いに等しい。

日本のFacebook上を見てみると、大企業より中小企業の人のほうが仕事に使っている比率がずっと高いように思う。もともと日本の人口構成では大企業勤務が35%、中小企業が65%程度だが、大企業の場合は個人対個人で仕事をするわけではない。しかし中小では公私の境目が無い場合も多いからだ(自分もそう)。大企業勤務の人はFacebook上ではオンの話題は避けて、オフのみにしている比率が高いように思います。逆に中小の方達は「なにか仕事のとっかかりはないか」ということで始めた人が多いんじゃ無いだろうか。だから変なセミナーとかエセコンサルに引っかかっちゃうわけですが・・・。

仕事用のSNSというとリンクトイン(このエントリー参照)なわけだが、

日本ではなんと・・・アクセスが伸びるどころか減ってきました・・・。

実際使ってみると分かるのだが、リンクトインは仕事の話をするというより転職の場に使われるようにできている。しかも完全に外資系や金融、大企業向け。日本の中小企業では全く使いようが無い。

また、日本の場合、ビジネスの取引の発生する流れを見ると、米国のように契約やプレゼンのようなケースは中小企業では非常に少なく、「知人の紹介」というのがかなり多い。コネ社会というより、「誰かの紹介だと安心」「紹介者の顔をつぶせない」というような独特の意識があるんではないかと思います。

◆mixiこそが日本に特化したワーク&ビジネス用の新しいソーシャルを創れる

現在の子供っぽいインターフェースのmixiに仕事の要素を取り入れるのはあり得ません。一から新規で立ち上げるべきです。停滞する日本の経済を復活させる手助けするという社会貢献もできます。で、なぜmixiがということについては理由があります。

(1)元々の大きな箱とノウハウを持っていて負荷分散の技術もある

大規模なSNSを0から開発するのは大変ですが、mixiは少なくとも10年以上続いており、現在のシステムを改良することによって短期間で立ち上げられる(はず)・・

(2)雇用とのシナジー効果

知らない方もいると思いますが、mixiは「Find Job」という就職サイトをmixi以前からやってます。元々はmixiの開発費はこちらで稼いでいました。つまり、就職、転職、雇用という面でもノウハウがあり、これと一体化することですぐにリンクトイン以上のサービスが開始できます。

(3)信用力がある。浸透力がある

日本のローカルSNSとして仮にもナンバーワンの地位を続け、上場もしているmixi。中小企業で働いてるおっさん達も大半がアカウントは持っているはずだし、知らない人はいない。コンプガチャもやってないし(笑)会社としての信用力は抜群です。

 

◆私が考える日本ローカルの仕事系SNSのかたち

では実際にはどんなSNSなら仕事に使えるか、さくっと思いつく程度で書いてみました。

(1)完全実名制。本人確認必須

入会時にはクレジットカードでオーソリを取って本人確認をします。カードの名義と名前が一致しないと入会できないようにします。電子名刺制を採用。

(2)サポート体制の充実

いままでのmixiやFacebookには無かったサポート体制を採用。まあ喧嘩も誹謗中傷も起きないので使い方とかそういうのを教えるのかな・・・

(3)コミュニティ機能の充実

Facebookにも無い、mixiだけの機能がコミュニティだった。これを充実させて、業界別、プロジェクト別、仕事別のように分散させ、この提携先を探したり、仕事の発注先を探したりします。

(4)コミュニティ機能に課金

仕事に使えるのであれば、みんな喜んでお金を払います。経費ですから、いや、経費と言うより投資です。ゲームに使うよりずっと生きたお金です。Find Jobと一元化できれば採用もノンストップ。本当のソーシャル・リクルーティングがスタートします。まず間違いなく大学三年生は入ってくるでしょうから、最初からある程度の人数は見込めますし、中小企業も積極的に大卒を採用できるわけですよ。

ということで走り書きでしたけど、どんなもんでしょう。
どっかに身売りして、いつか消滅してしまうより、日本のために社会貢献できる企業にっなったほうがずっといいと思うんですけどね・・・

 

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