スピードラーニングの広告じゃないですが・・。
日本人って英語が苦手です。もともと単一語民族だし、日本にいる間は日本語以外は全く使わないで済む。まあ単一語と言っても津軽のおばーちゃんの話は隣で聞いていても一言もわかりませんけど、それはそれ。で、大学入試の時にいくら勉強して超一流大学に入っても、社会に出てから使わないと英語は数年で中学レベルに落ちちゃう。通常日本で生活している分にはまったくいらないんだもん。
そんなわけで、日本の企業も楽天とか公用語英語にするってやってますが、そもそも母国語でない英語で会議やって細かなニュアンスまで伝えられるのか。ホンダとかは逆に「日本で英語を公用語なんてばかくさ」といってるのだがこれが正しいと自分は思います。
そもそも「英語が出来る人」= 「頭が良い人」「仕事が出来る人」という考え方自体がナンセンスだと思う。学生時代に金持ちのボンボンが親の金で海外に数年間留学に行けば、まがりなりにもTOEIC700点くらいはいくだろう。だからといって仕事できるのか?
もちろん、語学が出来て他の分野の能力も高い、八方美人の人はたくさんいる。しかし、ノーベル賞を受賞した物理学者の益川先生が語学が超苦手で、大学入試のドイツ語は白紙で英語もめちゃくちゃ。海外も行ったことがなくてパスポートもノーベル賞受賞のときが初めてという話はよく知られている。
逆に英語はぺらぺらだが、仕事が全く出来ない人にもいままでたくさん出会った。なので日本で英語ができるのとできないのでは年収で200万円違うみたいな報道を知ると、なんか違う気がする。語学脳がダメでも、他の部分が素晴らしい人もいるのに・・。
しかし、金曜のニュースを読んで、わたしは相当にびっくりしましたわ
ドコモが世界初の「自動翻訳電話」を9日から試験提供 日英間で8割以上認識
これ、マジで凄い。「世界初」っていうのに痺れる。英語圏の輩は相手が英語しゃべるのが当たり前と思ってるからこういうニーズは切実じゃない。まさに日本のための技術!!
このシステム、2秒遅れで翻訳して電話で会話できるという。
そういえば10年前の翻訳ソフトなんて使えたもんじゃなかったが、いまのGoogle翻訳とかは翻訳スピードも恐ろしく速いし、普通に意味が分かる。Yahoo翻訳で英訳しても、日本語の方さえきちんとしていたらそこそこ間違いなく翻訳してくれる。
携帯電話自体が翻訳するのでは無くて、いったんサーバに送ってそれを翻訳して音声変換するというのがミソで、これこそクラウドシステムの すばらしさ!
単体の翻訳機に翻訳させるといういままでの方式ではできなかったことだ。クラウドシステムの処理能力と、携帯用のちっさな箱では能力が数億倍くらい違う。
つい、数十年前まで、求人募集は「字の綺麗な方」とか「珠算×級以上」とか あったと思うし、そういうことは厚遇された。が、いまやそんなことを求める企業なんてない。同様のことが語学でも起こりつつあるんじゃないか?
docomoの自動翻訳電話が本当に実用化になれば、英語が苦手だって関係無くなる。目の前の相手とだって携帯電話でしゃべれば話が通じる。社内会議は翻訳システム付きのSkypeで。
で、これが進めば、3GとWiFiを搭載した携帯用のクラウド型同時翻訳機がつくれるはずだ。日本メーカーが得意そうなので、最初にSONYに作って貰いたい。その名も
SPEAKMAN
ハンズフリーみたいなマイクとイヤホンがついていて、本体はiPod Shuffleくらい。自分の口のところのマイクはスピーカーも兼用していて、翻訳された言葉がそこから出る感じ。しゃべった内容はネット通じてクラウドサーバに送られて変換され、逆送信されてマイクスピーカーから出てくる。その間、2秒くらいでお願いします。相手にはBlue Toothのハンズフリーを渡す。
藤子不二雄の「パーマン」に出てくるパーマンマスク
これのダイヤル回すと、自動翻訳になって、外人とも普通に話せるのだ。 これですよ、これ。我々の求めていたモノは!! マスクは怪しいのでほかの形状が希望ですが。
いかがですが。SONYさん。世界に先駆けてSPEAKMAN出しましょうよ。SONYの名が再び世界に知れ渡ります。いやその前に、日本人がもっと海外に出かけていって活動するようになります。海外旅行も増えます。海外からの旅行者も増えます。違う言語を話す異民族同士のわだかまりも解消されていきます。
そして世界は平和になると思います・・・