価格暴落 東芝タブレット型PC REGZAが4980円の景品状態・・・

2011年8月5日

twitterで「ジャパネット高田でREGZAのタブレットPCが9800円で売ってた」という情報が流れたので調べてみました。

驚くべきことに楽天では、9800円どころではなく4980円で売ってました。しかも2000円分のポイントもつくから実質2980円・・・。ただし、イーモバとかフレッツ光とかとの抱き合わせ。販売奨励金をバックする形でのいわば景品状態ですわね・・・。
東芝が携帯事業から撤退を発表したので、もしかしたらタブレットPCも通話のできないスマホみたいなものだから撤退にはいるのかもしれないが、こんなにアップルを挑発したのにいまや景品状態。担当者は穴に潜りたい気分だろう。新品時にはたしか5万円くらいはしたはずだが、半年後にこんな感じでは買ったユーザーもいたたまれない。しかし投げ売りされてるのは東芝だけではなくてacer ICONIA TABなんてたったの100円。つまりイーモバ契約してくれたらタダであげるからね、状態なのです。

自動車の場合、ミニバンやハイブリッドは人気があるのに、セダンやスポーツカーが全く売れない。よく「セダンはいまのライフスタイルに合わないから買う人がいない」と言う人がいるが、かなりの比率でリセールバリューを考えてユーザーは選択しているのである。赤い車や黄色い車も下取りの時に10万円以上安くなると聞けばみんなガンメタとか濃い色になる。たとえセダンが欲しくても、200万で新車買ったら3年後は買い取り専門店ではほとんど買い取り拒否。下取りでもせいぜい20万て感じだ。しかしハイブリッドなら200万で買って3年後に100万で売れるとしたら、実質的な支払額はセダンは180万。ハイブリッドは100万になる。結局支払いが倍くらいになるんだから、セダンは超贅沢な乗り物と言うことになるのだ。200万円のセダンと300万円のミニバンが、3年後には結局支払総額が同じだった、なんてよくある話なのです。
ということでセダンを買う人は「車に詳しくない」か、「お金がいっぱいあって下取りなんて気にしない」人ということになる。もしくは「セダン以外はダサイ」と思ってる頑固爺さんというのもたまにいる。

ではAppleはどうかというと・・・

わたしのiPadはMB294J/Aの64GBだから、買ったときは65524円。ところが1年半たった今でもアマゾンでは新品が44800〜50000円で売っている。なんと中古でも36000円〜50000円!!。1年半前のモデルがほとんど値落ちしてないのである。65524円で買っても、友達に30000円で売ればかなりお得。ちなみに上記のREGZA Tablet PA300/24Cは中古ではアマゾンでは売ってません。ヤフオクにも2台しかでてない。売れてないんだ・・・。
別にiPadだけに限ったわけではなく、わたしの2007年のMavBookPro17″は、ヤフオクでまだ10万円前後で落札されている。かなりリセールバリューが高い、つまり最初の価格は高めでも、結局の支払額は安くなるといっていいのではないだろうか。ちなみにiPhone3(3Gでなくて)でさえ、専門店では5000〜17000円で買い取ってくれるそうです。

つまり何を言いたいのかというと、このままではタブレット型PCはアップルの一人勝ちになりそうってことです。メーカーさんがiPadに対抗するには、性能やデザインはもちろんだけど、リセールバリューというものにも気を回さないと、景品で1円で出されてしまっては身もふたも無い。自動車メーカーは自社の中古車販売網では、たとえ超不人気車のセダンでもそこそこの値段をつけて買い取る。そうでないと次のユーザーが買ってくれないからだ。アップルだけが直営の販売店を持っていてそこで売ってるわけだが、東芝もシャープも家電屋さん頼りで自社ではほとんど直販しない。直販より中間マージンがかかるから原価率を抑えないといけないし、価格のコントロールができないのが痛すぎる。日本のメーカーさんとアップルの差って、実はこのあたりではないかと思うんです。いかがでしょうか。もちろん性能とかデザインっていうのは別にあるんですけどね。

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