日本政府は国策で日本人ハッカーを育成せよ!

2011年10月26日
【注意】私はエンジニアじゃありません。フツーの人よりちょっと詳しい程度。なので本日のブログには本職から見たらおかしい点があるかもしれませんが、そのへんはご勘弁ください。趣旨だけご理解いただければ幸いです。

毎朝30分でブログを書くのが日課になってしまった・・。しかし自分の本業に関係無い評論家みたいなブログの方がアクセスが多いんだよなぁ。だんだんアゴラみたいになってきたよ・・仕事の問い合わせもないのにブログせこせこ書く虚しさはあるものの、まあ書きたいことは山盛りあるので今朝も頑張る。

さて、

衆議院議員の全IDとパスが流出。中国のサーバに強制接続事件

日本国民全員がたいしたことないって思ってるのは、その時期(7〜8月)に飛び交ったメールの99%が民主党代表選(8/29)の話ばかりで政治の話は全くないって知ってるからだ。そんなメール、盗んだって役に立たない。誰々に入れようか、誰々が切り崩しているらしい、もし××が民主党の代表になったら我々はどうればいい? ETC…


はっきりいってこんな情報、どーでもいいし!
(by 中国情報部 ※あくまで推測です)

しかし、だ。これで日本が全世界から舐められまくったのだけは事実だ。なにがIT先進国、ちゃんちゃらおかしいよ、てな具合に世界中から思われた。間違いなく国辱ものだ。国益損ねまくりMAX。衆議院のサーバの管理委託先はNTT東日本という話ではあるが、8月に「なんかおかしい」警告を出したものの衆議院側は無視。無視した担当者は腹切れ、腹。 しかし無視されたからってそのままにするか? 報告したからそれでいいってことはないっしょ?  衆議院の担当者も業者も、サラリーマン根性出し過ぎ。

報道によると、衆議院事務局に対策本部を設置し、調査を行って、それから対策をとるらしい。ここでまたN○Cとか、N○Tとかの有名企業に税金から何十億円とかへたしたら何百億円とか支払われる。しかし、本当にこれでいいのか?

ハッカーというと映画で銀行のオンラインに侵入して自分の口座に振り替える人と思われがちだが(銀行のメインのシステムってネットにつながってないと思うが、どうなんでしょう)、そもそもハッカー = 犯罪者という考え方自体がおかしく、優れた技術レベルを持つ人の総称らしい。他人のIDとパスを盗んでアメーバピグの有料アイテム盗んだ小学生は、ハッカーでは無くてニュービーもしくは単なる素人。

数日前、アメリカの新卒のエンジニアの給与は8万ドル!! というのがtwitter上で流れてものすごい反響だったが、以前聞いた話でも、アメリカでは上級プログラマの時給が100ドルとか普通にあるらしい。ソースコードひとつ書くにも、優秀な人とそうでない人はスピードは何十倍も違うし、できたものが全然違うくらいの経験値は自分にもある。
しかし日本でプログラマというと、一日20時間労働で休み無し。数年で鬱病発症みたいな話が溢れている。労働集約型の典型みたいな感じになっていて、特に大手のITゼネコンといわれている企業では、下請け、孫請けに落ちていけば行くほどレベルも下がる(らしい)。
今回の対策だって、ITゼネコンに何十、何百億も出して発注しても、作るのは下請け、孫請けのサラリーマン。鬱病になりかけのへろへろに疲れたサラリーマンが「仕事」で作るものが、本当に海外の超優秀なハッカーが作ってくるウイルスに対抗できるのか?

素人の自分が考えてもできそうにないくらいは分かります・・・

Linuxにしても、Wordpressにしても、無料のオープンソースは凄い。自分が楽しくて開発するもののほうが、サラリーマンが会社から給料もらって開発するものよりも気合いが入って当たり前だ。ましてやプログラマーの仕事には独創性も必要で、クリエイティブな面も多々ある。仕事のため、金のためにやるのと、自分の楽しみのためにやるのでは、できばえに相当な差が出て当たり前だと思う。このあたり、映画「ソーシャルネットワーク」を見たらよく表現されてました。

iPhoneやPS3などのOSのJailBreak、つまりハッキングに成功した21歳の青年、GeohotくんがFacebookにスカウトされたというのがちょっと前に流れた。どうやら先日リリースされたiPad用のappを開発したらしいという噂。つまり海外ではハッカーとして名をはせると、超有名企業からスカウトされるという華々しい未来もオマケに付いてくる可能性を示唆した。

相当にオタクっぽいルックスのGeohotくん

で、日本はどうかっていうと、「日本にハッカーっているの・・・・?」
8/10に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する「セキュリティ&プログラミングキャンプ2011」というのが開かれ、選ばれた60人が腕を磨いたというのをテレビで見た。んが、合宿で技術を教えてもらうのがハッカー?? と思うと、ハッカーじゃなくてハッカーの卵でしょう。

であるならばだ。

この際、衆議院のセキュリティを世界最強にするため、日本国内から腕に覚えのあるエンジニアを集い、賞金10億円くらいで大会を開いたらどうか。ITゼネコンに数百億とか払って孫請け、下請けに流れるくらいなら、10億で済みます。超安い。いや、1億でもいいかな・・・5000万でも2000万くらいでもいけるかも。
で、参加資格は日本国内ならOK。食えないソフトウェアハウスや、天才だけど営業下手のエンジニアなど、みんな目の色変えますよ。
いや、単にお金の問題じゃ無い。これに勝てば「日本最強のハッカー」という称号と名声を獲得することになる。これで一生食えます。

第一回H1グランプリだ!

大会のルールはとっても簡単。審査員は素人でもいい。互いにセキュリティのシステムを作り、互いに侵入し合えばいいのだ。盾と矛、「矛盾」の語源のそのままみたいな大会だが一番わかりやすい。そして最強のセキュリティシステムを創り上げ、他者のセキュリティをことごとくぶち破った最強のハッカーに、衆議院の新しいネットワークのセキュリティシステムを構築してもらうのであります。ついでに防衛庁とかそういうところもお願いします。

H1グランプリ!

どうでしょう、このアイデア・・・
ものすごい産業振興になる気もするんですが・・・

中国や北朝鮮が国策でハッカー育成しているのは常識だし、中国政府のネットのフィルタはGoogleよりも凄いと言われている。アメリカはNSAに3万人の職員。日本だけが脳天気でなにもしてないのです・・

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