松屋も和民も業態変えて伊東園形式の食べ放題にすると良し

2014年11月24日

首都圏から週末に日帰りで行くのは厳しいエリアの代表が伊豆。先日藤沢数希さんが


といっておられたが、行きはよいよい、帰りは怖いなのです。下田まで東京から超早朝だと車で2時間半くらいだが、土日なら夕方に帰ると7〜8時間くらいはフツーにかかる。下手したら12時間くらいかかる。これならバリに行く方が近い。
東伊豆経由はもちろん、沼津まで伊豆縦貫道ができたけど、これがまた渋滞する。そしてお約束の東名の大井松田と横浜インター間の自然渋滞ヤバい。よって伊豆に行くときは1泊して翌日の昼くらいに出発が吉です。藤沢さんがアクセスも抜群って投稿しているのは木曜日だからなのでございますよ。

そんな伊豆で、松屋も和民も参考にすべきすっごいホテルチェーンがある。伊東園ホテルグループというのだが、有名になったのはごく最近。お茶の伊藤園が経営してると思ってる人がいるかもしれないが、ちがうぜよWikipediaによると

伊東園ホテルズ(いとうえん – )は、カラオケ店チェーン『歌広場』などを経営する、クリアックス/スタディー(東京都豊島区)が東日本を中心に展開している格安ホテルチェーンの総称・通称である。それまで東京都でパチンコ店、サウナ、キャバレーなどが入居する複合施設を運営するなどしていた在日韓国人の実業家、李支宗が、倒産して競売にかけられていた「伊東園ホテル」(静岡県伊東市)を2001年に買収したのが始まりである[1]。李は当初、これを自社社員用の研修所とする目的で購入したものだったが、「いける」と考え直し[1]、改装のうえ一般向けのホテルとして同年12月に再開業させた。李はその後、倒産や経営不振に陥った宿泊施設を次々に買収、格安ホテルとして再生させていった。この手法を用いることによって、2012年9月現在、伊豆(静岡県)を中心に、北海道から滋賀県まで、計43館の温泉旅館・ホテルが、「伊東園ホテルズ」として運営されるに至っている。

この経営が凄いんです。ホント

1年365日1泊2食、食べ放題飲み放題付いて税込み7182円!!

民宿より安い料金。知らないうちにテレビコマーシャルでおなじみの熱海の大野屋とか、ニューフジヤホテルとか、みんな買収されてました。三丁目の夕日の時代には新婚旅行の超豪華ホテルとして栄華を誇ったみなさんです。こちらの設備の良いところはちょっと高くて1泊10422円。

で、話のネタに、そしてリサーチのため(笑)、2回ほど泊まってみました。そしてその凄さに舌を巻きました。まず、予約ですが初回はたまたま空きが出たのかじゃらん経由で「素泊まり」っていうのをゲットしましたが、基本は4人部屋で2食付きという予約を直接、電話かネットで取っています。ネットはカップルより家族優先みたいな設定でした。1人あたりの価格なんで当たり前ですわ。旅行代理店や旅行サイトはほとんど通さず、直接「電話」または「ネット」なのです。ぶっちゃけ週末はほとんど予約不可能な勢い。すでに来年のゴールデンウイークの予約を絶賛電話受付中でした。

徹底した人件費削減が物凄い

サービス業で一番コストを食うのは人件費です。ここの徹底した管理方法が凄かった。

到着するとまずは夕食時間の予約です。90分単位で二部入れ替え制。ここで時間を予約して宿泊費は前払い。つまり精算の人件費がかからない。部屋のみしたい方は自販機があってビール350円にチューハイもコンビニと同じ価格。アルコールは別に持ち込んでもなにもいわれないと思う。だって「食事の時はアルコール飲み放題」なんで、持ち込んでくれた方が消費が少なくなるってもんだ。

部屋には布団がすでに敷いてある。思うに・・翌朝にチェックアウトしても布団は敷きっぱなしであげてないと思う。シーツとアメニティを交換するだけだと推測します。しかし客にとっては到着してすぐ温泉に入って昼寝できるから歓迎です。

食事はバイキング。アルコールも飲み放題で地酒も3種類用意されてました。熱燗と冷やの枡酒です。生ビール、チューハイとかほぼ揃います。どんな居酒屋でも飲み放題って1500円くらいは取られると思うんですが、大人数がいるのにアルコールを別料金にすると「注文」「お運び」「精算」と、人員が必要になる。だからたぶん飲み放題のほうが安いのだ。食器はほぼ1種類で自衛隊みたいな皿。
この皿のアイデアが凄い。普通の皿なら料理ごとにたくさん使われる。が、これなら1人1枚か2枚しか使わないでしょ??

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寿司に蕎麦やカレーもあるのだが天ぷらも数種類あって天ぷら蕎麦自主制作。あんこう鍋とかのナベも3種類。ズワイガニ食べ放題。

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つまみはけっして高価なネタじゃないけど、酒が飲み放題なので別に良い。種類は100種類くらいはある。かき揚げと豆アジの南蛮漬けは美味かった。値段考えろ、値段・・・。これで文句言うヤツは頭おかしい。

文句言いたいなら、もっと金出せよ

食べ放題が2980円で飲み放題が1500円としても4500円、宿泊分2600円です。綺麗な温泉。おまけにカラオケも卓球、みんな無料です。食事の1ラウンドが終わると30分でスタッフが片付けにはいり、次の組です。おそらく伊豆の伊東園グループはセントラルキッチンみたいなところで一括で調理されて運ばれているのかもしれないと思いました。

ええーっ!!何食べてもいいの!!すげー

と、小学生くらいの男の子が感動のあまり絶叫して周囲の笑をとっていました。子供ならワンダーランドやろね。おっさんらは90分でけっこう呑んで酔っ払い、気を失って寝てしまいました。地酒の升酒を6〜7杯とビールジョッキで各2杯も飲んだら元とってる感じだもん。

和民とか、すき家とかもこれ、いいじゃん

サービス、飲食においてもっともかかるコストは人件費。ブラックというレッテルを貼られると、時給1470円でも人が来ない。週二日一日5時間でも時給1470円くれるならいいバイトだと思うんだけど・・。

だったら和民とか、食べ放題飲み放題にしたらどうなんかな。

料理は大皿盛り。アルコール飲み放題。時間制90分入れ替え。皿は自衛隊風。2980円ぽっきり。スタッフは料理の追加と洗い物のみ。しかし皿は画一だから皿洗い機一発で済みます。食器はセルフで片付けてもらう。すき家だって人が足りなくて店閉めるくらいなら食べ放題980円でご飯と肉をセルフで盛り放題ってどうすか?

食べ放題、飲み放題って、結局サービス部分を客が肩代わりするわけで、その分の金額を安くしているわけ。試しに数店舗で始めたらいかがでしょ。マネージメントも面倒だから、将来は全部自動化。ロボットが対応。こんな時代がすぐ目の前に来ている気がする。いいサービスを求めるときは、それなりの値段を払えばよい。サービスいらないときは低価格。金払わないのにサービスを要求する奴は自炊しろということです。
将来的にはサービス業は中途半端なところは潰れ、徹底したサービスで富裕層を狙うか、または徹底した人的コスト削減でミディアムローのターゲットの満足度を上げるかどちらかになると思う。中途半端は生き残れません。以上。

こういうホテルはコンセントが少ないので一部屋4人で泊まるときはこれ持っていくと大活躍です。

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