日本年金機構は解体して銀行にアウトソーシングするが吉

2015年6月5日

「攻撃された被害者なのに、攻撃した方を責めないで、されたほうを責めるのはおかしい」

っていう意見もあるんですが、普通責めるでしょ。
とにかく詳細な個人情報とか年金額とかにアクセスできるPCで、外部インターネットに接続してメール受け取るってあり得ないでしょ、フツー・・・・。

確かにベネッセも流出しました。しかしあれはインターネット経由じゃありません。金に困ったエンジニアがスマホをサーバに刺してデータをコピーして持ち出していたわけで、個人情報のサーバは外部から遮断されていたのであります。銀行から顧客情報が流出しないのは同様に外部と遮断されてるから。この場合、人間が持ち出すというのが一番のリスクでベネッセはそれでやられたわけです。普通はサーバルームに入るのも指紋認証とか当たり前で、かなりセキュリティ高くします。

じゃあなんで年金機構はこんなシステムになっていたのかというと、テレビで専門家の方が「物凄い古いシステムと、そもそもの仕事のやり方が古すぎる」とおっしゃっていたので、そうなんでしょう。テレビで謝罪していた方達もみなさん白髪で真っ白のお爺さんばかりでした。まあ、しかし・・・

自分の年金、こんな素人さんたちに預けたくない

って日本中で思ったんじゃないですか?
中には「こんな管理では危ない」って思った若い人もいるかもしれないが、上の爺さんらに言っても理解できないだろうし、もともとお役所だから下の意見なんて通らないでしょ。

思い出そう、消えた年金他、社会保険庁の悪行の数々

日本年金機構は元の社会保険庁。あまりのひどさにいったん解体されて職員を再雇用した。職員は公務員じゃないけど給料は税金です。で、忘れていた方も多いと思いますが、旧社会保険庁の悪行の数々・・労組が非常に強く、めちゃくちゃな管理もされてました。情報が古くてWikipediaにまとめられたものくらしかないですが、とりあえず。

1 45分働いたら15分休憩&1日5000文字以上の入力不可という覚え書き・・・

2 職員のために電動マッサージ機とかゴルフセット、野球チケットを買っていた

3 汚職 金品等を受領した者100名

4 年金の着服横領

確認された横領は151件で社会保険庁職員によるものが50件で横領金額は総額1億6849万円、地方自治体職員によるものが101件で横領金額は総額2億4383万円に上っている。刑事告発された件数は社会保険庁職員によるもので27件、地方自治体職員によるもので17件となっているが残りの107件は刑事告発されていない。また地方自治体職員による横領のうちの15件は懲戒処分すらされておらず身内への処分の甘さが浮き彫りとなっている。

5 個人情報漏洩 300人の職員が芸能人や政治家の情報を盗み見

6 ずさんな入力により、消えた年金記録5000万件

7 不正な免除や減額 22万2587件

8 公的年金流用問題

天下り先の確保のため、56年間で6兆7878億円を勝手に流用してグリーンピア事業などを始めて大損こいた案件。これで年金の元本を大きく減らした。

コレ見て思い出すのが大阪市役所じゃございませんか・・・昨日のエントリーで日本で犯罪で検挙される人0.21%と書きましたけど、社保庁の時代を職員2万人として犯罪で検挙された人の比率を出しますと0.7%(上記のように横領の107件は刑事告発されてないのでいれると1.2%!!)という日本ではあり得ない犯罪者濃度で、ずさん極まりないことをしていたわけです。

日本年金機構になるときには懲戒免職の者は再雇用されず、トップは元銀行、元厚生労働省(実質的天下りじゃ?)で占められている。犯罪者は締め出したものの、またまたお役所的な感じは今回の事件を見ても相も変わらず。つまりね。

国民のお金を預かって運用するのは小役人には無理

って思うんです。大蔵省みたいに運用するんじゃなくて振り分けるならできるけど、公務員には運用は無理。一般企業なら「効率上げて利益を出す」「損害出したら責任を取る」という考え方があるけど、公務員にはない。第一、「国家公務員法75条、地方公務員法27条」で、犯罪犯さない限り解雇が難しいからサボってもOK。こんな組織がお金の管理と運用ができるのか、本当に謎

よって・・一から巨額かけて新しいシステム作ってガタガタの組織で運用するのではなく、いっそ銀行などの金融機関にすべての運用を外部委託で任せたらどうでしょう。1円でも合わないと帰宅できない銀行。個人情報漏洩もほとんどない日本の銀行。バブルで痛い目見て、そのあと立ち直った日本の銀行に分散化して、銀行にシステム作って管理してもらうほうが確実じゃない?

で、年金の運用って年金積立金管理運用独立行政法人というところがやってるんですね。サイト見たら、運用実績はCalPERS(米)、CPPIB(カナダ)、GRF-G(ノルウェー)と比較して平成21年度からずっと運用実績最低レベルでした・・緑の線が日本です。
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お金のことは、お金のプロに任せた方が安心ってことを言いたいだけなんですけどね。とりあえずお金については苦手なのでこれは読みましたけど、まだよくわかりません(正直)。

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