貧困と暴力と児童虐待について、西原理恵子の「この世で一番大事なカネの話」でとどめを刺された

2015年12月11日

ここ最近、若いシングルマザーが、ロクデナシ亭主に引っかかって痛い目見たはずなのに、懲りずにまたまたロクデナシに引っかかって、我が子を虐待したり、果ては殺してしまう事件が相次いでいます。ロクデナシの男は無職だったりが普通(たまにブルーカラー)で、ジャンキーだったりするからなんでこんなのと付き合うのか意味が分からない。

つい最近も
1歳児の口に火の付いた「たばこ」押しつけ

というのがあり、1歳児だと煙草を半分誤食するだけで死んでしまうのによくもこんなことができるな、しかも自慢するためにソーシャルに投稿って、どれだけ馬鹿なんだよと。しかしこれなんて可愛い方だ。

覚醒剤投与され死亡の赤ちゃん 注射痕なし

動物でさえ、妊娠して出産すると母性が強まり、雄を寄せ付けずに子供を守る。我が子をロクデナシ男が虐待するのに放置したり、自分も加わったりとか、どこか壊れている感じがする。
このことをFacebookやTwitterで投稿したら、いろいろな情報を頂いた。かなりショックなのがこれ!!

虐待事例は障害と貧困との因果関係が大きい

大原社会問題研究所雑誌に掲載されていた、北星学園大学短期大学部教授の藤原 里佐氏の論文

虐待事例に表われる障害と貧困

そうした中で,筆者が特に注目したことは,虐待事例における障害をもつ子どもの比率と,養育者自身が障害を有している割合の高さである。本調査の119事例の中で,56例が当該児童に障害があり,48例はきょうだいに障害がある。当該児童ときょうだいの両方に障害がある事例は33であり,きょうだいにのみ障害があるのは15例である。つまり,71事例は,障害を持つ子どもを養育していることになる。さらに,養育者が知的障害,発達障害,その他の疾病・障害がある(精神障害を除く)事例は40に上り,子どもの障害とも重複する。家族に障害児者がいない事例は119例中26となり,障害の偏在化が明らかであった

なんと児童虐待の事例のうち、6割が障害がある子供を養育している家庭に起きており、養育者に障害があるのは34%、養育者、子供ともに障害がないのはたった22%しかない。

しかも養育者の障害には精神障害が含まれていない。
そして家族関係は

本研究の調査段階で研究メンバーが実感したことの一つは,家族関係の流動性である。全事例の中で,養育者のどちらかが離婚を経験しているのは77.3%であった。受理時の状況では,ひとり親世帯52,ふたり親世帯62,二人親世帯+祖父母世帯2,その他世帯3である。ふたり親世帯のうち29は,ステップファミリーである。障害をもつ子どものいる世帯でみると,受理時のひとり親世帯24,ふたり親世帯30,ふたり親+祖父母世帯が2である。ふたり親世帯は,ステップファミリーである可能性も高く,9例は継父・継母による虐待であった。戸籍上,住民票上の家族関係と,実際の親子関係,同居者が不一致のものも散見された。

よく報道されるように、家族関係はめちゃくちゃで、離婚は当たり前、2人親であっても血縁関係のないステップファミリーである確率が半分。そして虐待するのは継父と継母・・・

かなり暗くなりました。。。

だってこうすれば改善できるとか、そういうのがないんだもん・・・ナチスじゃあるまいし知的障害,発達障害がある人は子供作るなとかあり得ないでしょう。

サイバラさんに救われた気がする

惨たんたる気分であったが、この本を教えてもらって買いました。


この世でいちばん大事な「カネ」の話 角川文庫 Kindle版525円

紙版

自分はサイバラさんの大ファンですが、漫画とイラスト入りエッセイしか買ったことありませんでした。Twitterでもフォローさせていただいておりますが、アイコンがまた素晴らしい
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我ら、カニ仲間!!!

サイバラさんの生涯は貧乏との戦いであり、いまは勝者となっておられるが、この切々とした語り口で貧乏との戦いを文章にされている。これ、ライターが別にいて口述筆記ではなくてご本人が書かれているとすると、ものすごい文章力です。自分なんて足元にも及ばない。で、提案ですが・・・

この本を小学校の教材にしてもらいたい

んです。かなりの人たちが救われると思います。サイバラさんは幼少時に両親が離婚、継父は可愛がってくれたものの、博打好きで最後は自殺という壮絶な環境。育った地域も盗むか死ぬかという戦場のような壮絶さ。友達はシンナー中毒でどんどん死ぬ。ラリって乱交して妊娠中絶とか、卒業の送別にシンナー一斗缶とか、家にガラスが1枚もないとか、自分とあまりに違う世界。高校を退学になって大検に受かり、大学受験の日に継父が自殺という想像も付かない逆境を乗り越え、売れっ子作家になれたのは物凄い努力があったのがわかる。

このエッセイの各見出しが凄い。ジョブズ語録に匹敵します!!

自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。

どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないってことはつまりはそういうことだった

自分探しの迷路は「カネ」という視点を持てばぶっちぎれる

もう、素晴らしいどころではない。五臓六腑に染み渡ります。じんじん来ます。貧困家庭に育ち、なんの希望も無いまま努力もせず、若いうちにロクデナシとできちゃった婚をし、ロクデナシが出て行った後また別のロクデナシとくっついて我が子を虐待・・・。すべて「希望がない」というところから来ていると思うんですよ。

サイバラさんのこの本は、そういう環境から自己を確立したいわば「成功体験」なわけです。この本を教材に、「こうすれば自分もこの環境から逃れることができるんだ」と気づく子供が1人でも出れば、それは教育の勝利です。そんなわけで、ぜひ、この本を小学校の教材にしてください。文部科学大臣、よろしくお願いします。

将来金持ちになりたくて、アホな情報商材に騙されるなら、この本買って読めといいたい。たった525円で成功事例が手に入るんだぞ。

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