(秘)ソーシャル・マーケティングはゲリラ戦をいかに戦うがごとし

2012年4月2日

世の中にここ数年で最も増えた職種の一つが、つまりソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)を生業にする皆さんである。何を隠そう、わたしも第三者的に言うとその1人になってしまうかもしれない。最近やってる仕事は大半そればっかりになってきました。ちょっと恥ずかしい気もする。

断言するが、SMMは多くのプロモーションのひとつにしか過ぎず、すべてに通用するわけではない。それどころか、どちらかというと相撲で言うならネコだまし、野球で言うなら隠し球である。奇策のひとつにしか過ぎない。戦争で言うとゲリラ戦。ベトナムやアフガニスタンでもそうだったが、ゲリラ戦は圧倒的な武力の差があるとき、弱い物が強いものに対して行うから威力を発揮するのである。圧倒的な武力(財力)があるなら湾岸戦争みたいに正面突破した方が決着が早い。

いままでこのブログでは

「日本の大企業にはSMMはあまり向いてない」
「SMMを名乗っていても大半は上っ面だけ」
「単にFacebookページを創ればSMMできるわけじゃない」

ということを繰り返し言ってきました。
数だけを目標にプレゼントや占いで「いいね」を集めるキャンペーンをやるようなWEB1.0時代の発想や、「SMMで大儲けできる」ような前近代的な甘言は、実際にはなんの役にも立たない。ゲリラ戦はもっと地味に、しかし着々と隠れて進行していくものだからだ。大勝利はないけどけっして負けない。地道にコツコツと勝ち続けていくことが重要なんであります。
ゲリラ戦を戦い抜ける司令官(経営者またはコンサル/参謀)には、「水増ししてない」戦歴が必要なのである。経験はないけども本は読んだ、ネットでつまんできた、という程度では司令官は務まらないのだ、エッヘン。

で、いつもこういうことを書いてるので、オメーはどうなんだと言われそうだが、とりあえずネット黎明期から10数年も積み上げて来た経験がある。弓矢の時代からゲリラ戦を経験してきたのである。たまには大負けしたこともある(自慢にならない)が、敗戦の経験も大事なんですよと、負け惜しみを言ってみたり。

で、本日は、このSMMゲリラ戦における、正しい戦い方を軽く説明したいと思います。もちろん参謀によってはいろいろな作戦があるわけで、これ以外の「解」がないわけじゃない。私の場合のSMMの勝利方程式ですので念のため。ベトナムのボー・グエン・ザップ将軍と、パットン将軍は同じ作戦をとるわけじゃないけど、ともに歴史に残る名将ですから。

 

【心得その一】 惰性(ルーティーンワーク)で戦うな、心で戦え

このブログ「ソーシャルメディアを使って、地域一番店の実績できました」でご紹介した釣り船屋さん。3/1にサイトオープンして、一ヶ月の顧客数のデータが出ました。具体的な数を出すのはナニなので、グラフ化してみました。

サイトはこちら↓
http://kazutoshimaru.net/

Facebookページは
https://www.facebook.com/N.CHIKI2

わたくし、実は効果が出てくるまでに数ヶ月かかると言ってました。しかし蓋を開けましたら2012年3月の顧客数は船宿を開業して18年で最高だったそうです。

しかし、これは単にサイト作った、Facebookページやったということじゃないことは、実物見ていただいて「いいね」のひとつも押していただければすぐ分かります。ゲリラ戦を戦うため、事前に一俊丸では3人の船長+女将さんでミーティングを綿密に行い、本来のサービス業に徹することにしていただいた。ブログの更新には毎日3時間以上かかってます。 顧客の対応や、送迎までひとつひとつに気を配り、新規のネットからのお客さんのために禁煙体制もつくりーの、で頑張りました。

つまりこの場合のSMMは「もてなす心」のひとつの表現方法でしかないわけです。中身が無いものをいくらSMMつかって何とかしようとしてもなんともならない。「心」っていうのは顧客視点ですよ。

 

【心得その二】あるもので戦うのではなくて、新兵器は自分で考え出せ。

ベトナム戦争ではベトコンは縦横無尽にトンネルを掘って戦った。アメリカは第二次世界大戦で日本やドイツに対して降らせた爆弾の3倍もの量を狭いベトナムに降らせたが、敗北したのである。これはゲリラ戦が大量消耗戦に勝利した一例です。アフガンでのソ連敗北も同じです。資本力がある敵と戦う場合、真っ正面からいけば玉砕になる。が、その場で一番有効な新しい武器(それは開発予算がたくさんかかるものではなく、どちらかというと労力がかかるものになるが)を、作り出せば良い。

なにいってんだかよく分からないと思うが、要は
○ターゲットをどこに置くか
○ターゲットが望む物は何か
を十分に考え、ターゲットにあった作戦を採るのである。

なんだか精神論が中心になってしまったが、ヒントはたくさんちりばめたつもりです。それを理解できるかはあなたの心が開いているかどうかにかかっている(おれ、ヨーダか!?)

現在、けっこうな数のプロジェクトが同時で進行してます。今後も分かりやすい成功例が出てきたらご紹介していくのでよろしくね。新兵器もたくさん開発中ですので。

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