炎上中の丸善は、丸善ジュンク堂ではなくて丸善雄松堂だが調べてもよく分からない ww

2018年5月7日

ネットの世界って怖いなあと思います。

ひとつの本屋で起きたこと。

というブログが話題でして、これは丸善の池袋の立教大学の書店のできごとらしいのですが、書いた方は

かわいいだけじゃない、セントポールプラザ書籍店の看板猫の貪欲

で紹介された方で、読んでみると本に対する愛が凄い。で、本人が丸善の池袋の立教大学の書店を辞められたときの話は両方から話を聞いているわけではないので一方的にはアレだと思うが、辞めたあとの話はもっとひどかった。

“にゃわら版”は誰のもの?

端的に言うと勤務時間外に本が好きでボランティアで描いて(書いて)いた、文春でも紹介されたフリーペーパーの権利を会社側があると主張して、削除するならまだしもキャラクターなどもう今後描かないと念書を書けと言われ、拒否していたら

出勤最終週に自分の荷物と仕事を片付けていたら支店長が来て、『あ、にゃわら版のことだけど、 新店長がグズグズしてたからその場で確認書をつくってハンコ捺して(お局様に)提出したよ。先方も納得してたから。まぁ向こうの主張はここ以外でもう描くなってことなんだと思うよ。悔しいかもしれないけど、他の店舗でも今までこうしてきたから理解してほしい』と言われて私は血の気が引いた。

これって他人の権利を侵害する確認書を勝手に作って出したと言うことだから、違法性がかなり高いわけですが、ひとことでいうと

本屋なのに著作権知らないとかアホすぎて

ということになるでしょう。建物、つまり立教大のお局様っていうのもアレですな。ちなみに現在では立教大のサイトからは削除が完了しております。

前半部分の辞めるに至った話については、どこの会社もよくある話。要するに現場を知らない上がよく分かってないままにあれこれ方針を決めるのが次々と裏目に出た。いままで付き合った会社の中でも鳴り物入りで異業種から転職してきた人が「いままでのやり方ではなく自分のやり方でやる」とばかりに方針を一変。現場はめちゃくちゃになり、結局そいつも責任取って半年で辞めたなんて事がありました。こういう販売業は現場にでないで中央やるのは無理だよね。

丸善と合併した丸善雄松堂書店ってなんだ

自分もしらないで、丸善といえばあの丸善かと思ったのだが、池袋には南池袋に丸善がある。こちらは丸善ジュンク堂の経営です。

ところがこの丸善は、立教大学の中にある。丸善雄松堂の経営らしい・・・・。我々一般消費者が考えている「丸善」とは別ものだ。

2009年9月、大日本印刷のプレスリリースにより、同社出資の下で、丸善株式会社、株式会社図書館流通センター、株式会社ジュンク堂書店の3社が経営統合する方針である旨を公表。2010年2月1日、丸善と図書館流通センターが事業持株会社 「CHIグループ株式会社」を設立し、株式移転を行い経営統合した。これにより丸善は上場廃止となり、代わりにCHIグループが新規上場した。2010年8月、店舗運営部門を分社し「丸善書店株式会社」を設立[3]。2011年2月、ジュンク堂書店と丸善書店がCHIグループの子会社となる。出版事業部を分社化して「丸善出版株式会社」を設立[4]し、同日付でCHIグループの完全子会社へ移行した。2011年5月、CHIグループが「丸善CHIホールディングス株式会社」に商号変更。2015年2月、丸善書店がジュンク堂書店を吸収合併し、商号を「株式会社丸善ジュンク堂書店」に変更した[5]。2016年2月1日、丸善株式会社が雄松堂書店を吸収合併し、商号を「丸善雄松堂株式会社」に変更した。

ググりますと・・・
丸善雄松堂 資本金1億円 代表取締役社長松尾 英介
丸善 → 会社概要は丸善ジュンク堂に飛びます。ココは謎で本来の「丸善株式会社は雄松堂と合併して丸善雄松堂になったはずだが、一般の消費者はよくわからないので丸善ジュンク堂に飛ばしていると思われます。
丸善ジュンク堂 資本金5000万円 代表取締役社長 中川清貴

丸善という冠がついていても「丸善ジュンク堂」と、「丸善雄松堂」が存在してるわけですよ、いま。

2015年2月、丸善書店がジュンク堂書店を吸収合併し、商号を「株式会社丸善ジュンク堂書店」に変更。
2016年2月1日、丸善株式会社が雄松堂書店を吸収合併し、商号を「丸善雄松堂株式会社」に変更。

つまり書店販売がベースの「丸善ジュンク堂」と、店舗運営を切り離したあとの「丸善」と「雄松堂書店」が一緒になった出版社ベースの「丸善雄松堂株式会社」があるわけですな。

丸善雄松堂の採用情報見たけど丸善・ジュンク堂とは別になってるようです。事業内容を見ますと、丸善雄松堂の事業内容には本屋の経営というのはなくて、あくまで教育機関のお手伝いということで、どうもいわゆる書店経営はあまり経験無さそうなのです。

ブログ書いた方は「2018年3月31日で10年務めた丸善キャンパスショップ池袋店を退職しました。」と書かれているので、ここからは想像です。

仮説 2016年までは立教大学の丸善書店は丸善ジュンク堂が経営していたが、2016年の丸善と雄松堂書店の吸収合併に伴い、教育機関のお手伝いということで経営を「丸善雄松堂株式会社」に移管した。もともとこちらには書店経営の経験がないわけだから、経営母体が変わって指示がめちゃくちゃになった。しかしこの場合、ブログ主さんの雇用主が変更されているのであるから、バイトであっても雇用契約書を結び直さないといけないはずだ。話に全く出てこないのよね〜

ググっても出てこないので自分はわからないのだが、詳しい人教えてください。

【追記】元中の人から教えて頂きました。大学内の学内売店は店舗運営の経験のない担当者が責任者で、経験豊富なアルバイト社員が実質はまわしているのが実体だそうで、もともと街中の丸善と大学内の店舗の丸善は違うものと思ってもらっていいと思います。交流もほとんどないそうです。

ちなみにブログにはこんなコメントが・・

記事を読んで驚くと同時に、「あの会社ならやりかねない」と納得しました。 わたしも数年前、丸善雄松堂で勤務していました。 入社して数日で男性社員からしつこく食事に誘われるようになり、断ったところ無理やり女子トイレや狭い給湯室に押し込まれました。 セクハラだと判断し、人事に訴えたのですが「(わたし)さんって優しげで、××さんの好きそうなタイプだもんね~(大笑い)」と…。 (しかも、 辞めて半年経っても「社内の事情」で離職票が発行されず、健康保険証が作れなかったりとなんだかもう無茶苦茶でした…)

うわあああああああ

本当かどうかは知らんぞ。

まあこの件で「丸善ひでー」とツイートしてしまったわけだが、あらためて「丸善雄松堂ひでー」とツイートし直さないとならず、丸善ジュンク堂におきましても「ウチとは違う丸善です」というわけにもいかないし、さりとて系列ではあるわけだから痛し痒しでしょう。

電子書籍の伸びをくわえても出版業界はどんどんマイナスになっている。日本出版協会のリリースだが・・

2017年は特に落ち込みがひどくて紙は1000億円落ちた。書籍が同3.0%減の7,152億円、雑誌は同10.8%減の6,548億円で特に雑誌がひどい。このぺースで雑誌が落ちるとあと5年もしないうちに雑誌は壊滅してしまう。雑誌は原価がかかるから一定部数以上売れないとペイせず、休刊または廃刊かるしかない。

そんなときに「本」に情熱と誇りと、そしてノウハウを持ってる店員さんが絶望する職場って、さらに先がないよね・・・。ともあれ、立教の本屋は経営を丸善ジュンク堂に戻した方がいいと思います(あくまでも仮説ベース ww)。

いつどこでか定かではないのだが、この日焼け止め貰っていたので使ってみた。Amazonで見たら馬鹿高くて驚いた。使い心地は最高でサラサラです。しかしこの価格。マジで売れてんのかな。

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