クラウドファンディングの上手なやり方と、こういうとこにこそ使って欲しい論

2019年2月21日

先日、たまたまTwitterで

「国際結婚します。彼女は日本育ちで自国にはおばあちゃんがいて、2人で会いに行きたい。でも交通費がひとり35万円かかるのでクラウドファンディングで調達したい」というのをnoteに書いてる人がいました。

彼の肩書きを見たら起業家みたいなようだったので、一瞬「個人的なことだし、それくらいは働いて工面したら?」ってレスしそうになったが、そこは大人ですから「おめでたいことではあるし、寄付したい人もいるだろうし」ということでスルーしたのであったが、これは炎上しそうだなとは正直、思った。

そしたら昨日、またタイムラインに誰かがいいねしたかリツイートしたかでその後が回ってきた。どうやらかなりの罵詈雑言が浴びせられて、いったんTwitterのアカウントを鍵付きにして精神的に立ち直ってまた再開するというツイートをしていた。法的措置とまでいっていたからかなりの罵りを受けたのもしれない。

自分はクラウドファンディングはしたことがないが、今後ふたつはやってみるつもりだ。ひとつはnetgeek裁判のサポーター募集で、参加してくれた人はこの戦いを本にして巻末に協力者としてお名前を入れる。金額によってはサイン本を進呈する。
もうひとつはいま準備中のネット上の肖像権侵害や著作権侵害、薬機法違反をクロールしてデータ化する社団法人。こちら、趣旨に賛同して理事になってくれる方も絶賛募集しています。こちらもクラウドファンディングで賛助会員を募集して開発費、運用費を集めようと思っています。

なんでこんなことを書いたかというと、クラウドファンディングで受け入れられるためには

ある程度の公共性が必要

ではないかと思うからです。

公共性ってなに?

新しいコンセプトの製品を開発したいというのはぱっと見て企業の営利目的のように見えますが、その商品をたくさんの人が「絶対に欲しい」と考えればクラウドファンディングでお金は集まります。つまりこういうケースでは

「一定の公共性はある」

と考えられます。つまりお金が集まらなければその製品はできないかもしれないわけで、大企業であっても「コレは欲しい」というニーズがあればお金は集まります。で、前払いで商品を安く購入できるというイメージです。有名なのがソニーがやったこれですね。

クラウドファンディングで1億円超の支援!スマートウォッチ「wena wrist」ソニー入社3年目の開発者が語る秘話

ソニーの場合は別に1億くらいに困ってるわけじゃないから、市場にどれくらい要望があるのかと話題作り、そして期待して待つファンを増やすためにやったと思うのですが、これがたとえば

「資金繰りに困ってるのでクラウドファンディングで繋ぎ資金を得たい」

というのだったらどうだろうかと。寄付にはならず贈与になると思うが、よほど親しまれて「ここが消滅したら困る!」みたいな企業ならお金は集まるかもしれないが、単なる私企業で別にやってることもたいしたことはなく、社長も社員も死ぬほど働いてるわけでもないところがこれやったら炎上ですわな・・・

同様に

ハワイに旅行に行きたいから
彼女に結婚指輪を買いたいから
新車が欲しいから

みたいなことでクラウドファンディングやったらどうなりますか。
寄付型といってもこれじゃ控除対象にならないから単にお金をあげるだけですよね。

Ready forだと

みたいなのはやはりお金はほとんど集まっていません。

CAMPFIREも

みたいなのがありますがやはり集まりにくいようです。もちろんこのタイプでも集まっているものもあります。たとえばこういうの。


集まっているものの特徴は
「すでに実績がある」
「ソーシャルなどでその経過を詳しく報告してきた」
「自分が絶対にできないことをしていて報告を見ているだけで体験した気分になれる」
という事が重要で、特に
「自分が絶対にできないこと」というのが最重要に思えます。つまりお金さえあればできるってものは共感を得にくいわけです。ハーレーでギター弾いて金稼いで世界一周とか、普通絶対無理でしょ。少なくとも自分はハーレー乗ってたことがあるけど絶対にやりたくない。壊れて止まりそう。

そう考えてみると、婚約者の故郷を一緒に訪ねたいというのは「お金さえあれば誰でもできる」わけであって、しかもそれほど多額なわけでもないし、公共性もないから共感を呼びにくかったわけですね。せめて、彼女のおばあちゃんのいる村には××がないから自分がいって作ってくるくらいのものでもあれば好感度は50%くらい上がったかと思います。

クラウドファンディングやるときは、こうしたことに注意した方が成功しやすいし、さらにはソーシャルで活動している場合は十分に注意しないとだめだと思うんですよ。炎上させようと狙ってるのがたくさんいます。

逆にクラウドファンディングしてほしいのは・・・

自分がいちばんやって欲しいのは日本禁煙学会のサイトのリニューアル、または新サイトです。
まず、一番見て欲しいのは旦那を禁煙させたい奥さんたちだと思うんですが、学会だから文字が多くてしかもpdfがたくさんあったりして非常に分かりづらい。だったらスマホ優先で本当に啓蒙になるサイトを作って「禁煙」で1位になるのを目指す。いまはファイザーの禁煙.jpが上位を占めてるんですが、ヤニカスは平気でファイザーは商売でやってるとかいいますからね。

公共性もあるし、資金が集まるのは確実だし、なんでやらないのか分からない。

同時にいま、偽医療が死ぬほどある。これに騙される人たちが大勢いる。特にがんとか、ワクチンとかです。酵素に水素水に花粉を水に変えるマスクに、インチキな商売で溢れている。こういうことを分かりやすく丁寧に専門家が解説するサイトを作って欲しいわけです。最優先はがんのトンデモ治療の糾弾サイトで、これもお金はすぐ集まるわけだ。学会でやればいいではないですか。日本ワクチン学会とかこんなサイトですよ。昭和か!!

たぶん医学の世界って重鎮がお爺さんばかりでクラウドファンディングとかわからないと思うが、バリッバリの公共性があるんだから、若手がリードして絶対にやって欲しいと思うのです。国民はみんなそれを望んでいます。

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