嫌煙を語る人に100%欠けている視点。嫌煙が何かわかってないのよね

2019年3月25日

最近、喫煙についてはご無沙汰してました。早いものは今年の7月、遅いものでも来年の4月から重い罰則付きの改正健康増進法が施行されることもあり、いまや喫煙飲食店は風前の灯火です。こんな感じになります。

2019年7月から
学校、児童福祉施設、病院・診療所、行政機関 敷地内喫煙禁止

2019年1月より
屋外や家庭で喫煙するときは人のいないところのみ

2020年4月より
事務所、工場、ホテル・旅館、飲食店、国会、裁判所が屋内禁煙(客室は経営者が決める)
喫煙室を設ける場合は未成年立ち入り不可・・・・バイトが掃除できません

喫煙できる飲食店は「喫煙」の表示義務づけ。加えて喫煙できるところには客、従業員とも未成年は立ち入り禁止。つまり寿司屋やラーメン屋、蕎麦屋など、喫煙室を設置できない場合は子供連れを断らないといけない!

違反があった場合、まずは管轄の保健所に通報。保健所は飲食店の行政指導や、最悪「認可取り消し」という強い権限を持っているので、違法状態の飲食店に指導が入ります。改善されないと50万円以下の罰金です。どんどん通報しましょう。また、禁煙の場所で喫煙している人がいたら、管理者はそれをやめさせないといけなくなります。コレに従わないヤニカスは30万円以下の罰金ですので飲酒運転と同程度です。

こういう前提がありますので、最初は「知ったことか」と無視するところもあるでしょうが、そういう店は「法律なんか守らなくてもいい!!」というDQNですので、間違いなく脱税はするわ、賞味期限切れの材料は使うわ、産地や肉のグレードは偽るわ、煙草吸った手で料理作るわで最悪という認知が広がるでしょう。闇金みたいにそれでも利用する人はいるでしょうが、お金ある人は闇金でお金借りません。ww

嫌煙を非難する人は、セクハラとかDVとかパワハラを援護する人

ところがメディアの中にはいまだ「嫌煙ファシズム」とかの記事を掲載するところがあって驚きます。じゃあ

DV、セクハラ、ブラックも援護したらどうだ!

と思うわけです。だいたいが中高年男性の読者を抱えるメディアで、名指しするとプレジデントに産経系列ですな。今回、こんな記事が掲載されましたので、わたくしが根本的な誤りを正したいと思います。まだ40歳手前なのにこんなこと言う人いるんだ・・・・

「タバコ休憩=サボり」喫煙者へのレッテルはむしろ逆効果である
後藤洋平

1年前に喫煙をやめたそうだが、「いつでも喫煙習慣にもどる可能性を留保した一時的な生活習慣」ということで、書かれている記事には根本的な視点の欠如が見られます。まず禁煙と喫煙で4つのブロックに分けていらっしゃる。


おそらくこの方はマーケッターではナイと思うのだ。こんな分け方をしたら現状分析ができていないと大声でいうようなものだ。これは完全に喫煙者からの一方的な視点であって現状分析ができていない・・・・

タバコの煙で発作を起こして救急車で運ばれる人たちも原理主義的嫌煙タカ派??!!

つまり、この表では喫煙を「好き嫌い」でしか判断しておらず

受動喫煙という観念が全く欠落している

全文を読んでも「受動喫煙」については一切触れていない。法改正は「受動喫煙被害の防止」のためであり、別にそれでも吸う人が肺がんや脳梗塞で死のうが勝手である。要するに道連れにするなということなのだが、全く書いていない。これは喫煙援護の人たちの常套的な書き方で、完全に論点をズラしているわけです。

ですので上の表をきちんとマーケットとして描き直すと

という形になります。後藤氏は本文中で

東京都の調査でも、実に喫煙者の三分の二以上が周囲の環境に配慮しているとのことです

と、書かれているが、その残りの1/3が周囲の環境に配慮していないというヤニカスです。しかも「配慮している」というのは「自分としては」ということで全く客観的ではない。


指定以外の場所でも吸う 30%
禁煙場所でも吸う 22%
子供や妊産婦や病人がいても吸う 32%
食事中の人がいても吸う 57%
周囲の了解を得て吸う 30%

で、現実的には最大で30%くらいしかマナーを守る愛煙家なんて存在しないのである。過半数は他人の迷惑を顧みないヤニカスではないか。データの一部だけを取り出すのは「切り取り」っていうんですよ。これでは喫煙するだけでDQN認定されて嫌われるのは当たり前だ。

道を歩いていてもぽいぽい吸い殻を捨てるヤツ、子供や妊婦がいるのに平気で煙をくゆらすヤツを普通に見かける。こうした行為が非喫煙者に嫌われているのだから、これは原理的嫌煙主義ではなくヤニカスがそう仕向けているだけの話だ。

また、喫煙を容認している非喫煙者は、別に穏健だからではない。そもそも

そもそも受動喫煙の害をよく知らない

※東京都のデータでは喫煙者の8%、非喫煙者の7%がそもそも「受動喫煙」を知らない。これは言葉を知ってるかどうかだけなので、知っていると答えても「単に煙り臭いだけ」と考えてるのもたくさんいるはずだ。

喫煙者が恐くて言えない

そもそも相手はDQNだから面と向かってなかなか言えない。また会社の上司だったりしても同様です。パワハラされて「それはパワハラです」と言える人間がどれだけいるのか。セクハラされて泣き寝入りするのは「セクハラ穏健派」ですか???

受動喫煙の恐ろしさを知って本当に理解すれば「嫌煙」になるのが当たり前なのだ。

さくらももこさんの命を奪った乳がんと、喫煙、受動喫煙の驚くべき因果性について



閉経前の女性は受動喫煙するだけで乳がんの確率が飛躍的に上がる。家庭あるいは職場など公共の場所で受動喫煙を受けていたグループの乳がんリスクは、受動喫煙のないグループの2.6倍高いんだから、これをちゃんと知ったら煙を嫌って当たり前ではないか。要するに「喫煙を容認するほとんどの非喫煙者」は喫煙の害に対するリテラシーが低いだけの話である。

また、上記の調査では
路上83.7%と飲食店77.3%で受動喫煙被害に遭った
と回答している。

これほど被害者がたくさんいるのに、喫煙を援護するみなさんは一切受動喫煙被害に触れない。これは完全な論点ずらしである。我々は受動喫煙について言っているのに、援護するほうはそれには一切答えず吸う権利だけを主張する。性欲はあってもよいが、知らない女性の尻を触りまくっていいとでもいうのか。

逆に言えば、他人に100%迷惑をかけない場所で喫煙するのは全く自由である。耐えがたい体臭が気になる人とは付き合わなければいいという選択ができる。受動喫煙させないように吸うかどうかで愛煙家と自称できるかどうかが決定されると我々は思っているのだ。ちなみに外で吸ってもマンションのベランダとか近所に迷惑を掛ける場合は愛煙家ではなくてヤニカスです。

大阪国際がんセンターの田淵先生が書かれた本です。電子書籍版が出たら献本頂けるというので読んだらまた書きます。いまは紙のだけです。加熱式タバコは受動喫煙がないとかいってるバカ、でてこいや

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