さくらももこさんの命を奪った乳がんと、喫煙、受動喫煙の驚くべき因果性について

2018年8月29日

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さくらももこさんが亡くなりました。乳がんです。

乳がんは女性のかかるがんではもっとも多いがんです。

国立がん研究センター

死亡数となると、肺がんや大腸がんのほうが多いですよね。高齢化によってがんの死亡数はどんどん増えています。よく「がんの死者増加は環境悪化のせいだ」というトンデモがいるのですが、高齢化がダントツの要因です。

つまり乳がんはほかのがんよりは死亡率が低いがんなわけです。早期発見すれば治癒する率も高い。

ですが死亡率自体は上がっています。これは「年齢調整死亡率」といって高齢化など年齢構成の変化の影響を取り除いたものです。

粗死亡率,年齢調整死亡率ともに,乳癌は1960年代以降一貫して増加傾向にある(図1)。2013年の女性の乳癌死亡者数は13,148人であり,粗死亡率は,大腸,肺,胃,膵臓に次いで高く,人口10万対20.4人である(2013年)。年齢調整死亡率は,大腸に次いで高く,次に胃,肺が続き,人口10万対12.0人である(大腸,乳,肺癌はほぼ同率)。年齢別死亡率は50歳代まで直線的に増加し,その後は70歳代まではほぼ一定である(図2)。

日本乳癌学会

年齢別にみた女性の乳癌罹患率は30歳代から増加をはじめ,40歳代後半でピークを迎え,その後はほぼ一定に推移し,60代後半から次第に減少する


さくらももこさんは53歳ですから、発症としてはピークに近い年代ですね。

この乳がんですが、いままでアジアの人たちは欧米に比べて発症率が低かったのが、どんどん上がっているのです。理由として明確なのが2007年までの研究で

閉経前、閉経後とも、アルコールでリスクが上昇。つまり経済の発展や考え方の変化で女性も飲酒の習慣を持つようになったことが要因なのかなと。ゲーム・オブ・スローンズのサーセイはワインばかり飲んでるのでヤバいです。w
背が高いことや、運動不足、成人になってからの肥満もリスクを大きくします。ということは、経済成長で女性の身長が伸びたことも要因?

「喫煙」「受動喫煙」は要因にならないの?

実は↑の研究は2007年までのもので、そのあとに様変わりしました。

喫煙(受動喫煙含む)は乳癌発症リスクを増加させるか (疫学.予防・リスク―生活習慣と環境因子)
日本乳癌学会

2004年の報告書では,乳癌について「喫煙による発癌性を示唆する証拠はない」と判定されていたのですが、2012年のIARCの発癌性評価においても,「発癌性を示唆する証拠はない」から「限定的な証拠あり」に格上げされたのです。日本では研究が進んでおり、国立がんセンターのサイトでは約2万人の女性の追跡調査のコホート分析が発表されています。

喫煙・受動喫煙と乳がん発生率との関係について

対象者2万1,865人のうち、180人が追跡期間中に乳がんになりました。アンケートによってあらかじめ調べておいた喫煙習慣と、その後に発生した乳がんとの関連を調べました。図の縦軸は乳がんのリスクを示しています。たばこを吸ったことがなく受動喫煙もないグループの乳がんリスクを1としたときに、たばこを吸うグループでは1.9、つまり乳がんリスクが90%増加したということになります。

閉経前の女性では、たばこを吸ったことがあるグループの乳がんリスクは、吸わないグループの3.9倍高いことがわかりました。さくらももこさんは健康オタクだったそうですが、タバコだけは止められなかったそうです。吸わなければこれほど早く亡くなることはなかったかもしれない・・・。53歳で亡くなったということは閉経前に罹患したのでしょうか。

が、閉経してしまうと差が無くなる・・・・・。喫煙したことのある女性は閉経するまでヒヤヒヤドキドキです。

受動喫煙については

たばこを吸わない女性のみを対象にして、受動喫煙の影響に注目してみると、閉経前の女性では、家庭あるいは職場など公共の場所で受動喫煙を受けていたグループの乳がんリスクは、受動喫煙のないグループの2.6倍高いことがわかりました。一方、閉経後の女性ではリスクの上昇はみられませんでした。


とあり、こちらも閉経前は受動喫煙で乳がんリスクが著しく上がることが分かります。

ここから言えること

若い女子は受動喫煙環境で働くのを避けるべき

ってことです。職場で飲み会が頻繁にあってアルコールの摂取と受動喫煙バリバリの背が高い女性は、女性がもっとも罹患する乳がんをぐいぐい引きよせてしまうことになります。ご本人はもとより、お嬢さんや恋人がこういう環境で働いているなら、すぐに転職をさせることをオススメしますよ。
それにしてもアルコールと喫煙でリスク爆増って・・・水商売は本当にヤバいですな。

がんが心配なら、免疫療法とか食事療法とかまったくエビデンスがないインチキにはまらず、最先端の情報が集まる専門学会の知識を得るべき。上で紹介した乳癌学会が出してる本です。

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