経産省中小企業庁の最新調査による、日本の中小企業の「儲かってるとこ」と「終わってるとこ」

2019年4月2日

厚労省の調査がお手盛りで大企業は儲かってるけど中小企業はダメだとか、実際どうなのかと思っていたら3月29日に経済産業省から平成30年中小企業実態基本調査(平成29年度決算実績)速報が出ました。日本の中小企業はいまどうなのかっていうことが一目で分かります。素人の厚労省よりまともに集計してるはずだしね。ww 調査対象約11万社から有効回答46,049社(有効回答率42.4%)だから、ほぼ現実どおりと思います。

まず

売上高524兆8,733億円(前年度比-0.6%)
経常利益22兆8,471億円(同4.3%増)

総売り上げ高はわずかに前年度比マイナスでほぼ横ばいだが、なんと経常利益が4.3%増と伸びている。売り上げから本業にかかったコストを差し引いたのが営業利益で、営業利益に財務活動などの本業以外の損益を加えたのが経常利益だから、それが4.3%伸びたって事はなかなかのものだ。「中小企業の経営は悪化してみんな苦しんでる」ってことはなさげ。平均値だから苦しんでるところもあるが、だいたいは良い感じです。

全体の売上はほぼ横ばいですが、1社当たりで見ますと売上高は1億6,301万円で前年度に比べて増加(前年度比2.2%増)。つまりこれは、めっちゃ売上が落ちているのが一部の業界にあって、それが全体の足を引っ張ってるということですな。

なんで経常利益が増加したのかというと、その一因が全体の従業者数は2,827万人で前年比で2.5%の減少となっていて、効率化に成功したのかもしれん。高齢化で退職していく人が多いんだと思います。だって日本の一番人口が多い層は団塊の世代の70〜73歳だもんね。上が抜けた分、利益が出てるのという側面もあるのだがその分析はされてないのであくまで個人の感想です。

でね・・・・

1企業あたりで見ると全部プラスになってる

わけでして、景気はやはり少しはいいのではないか。中小企業は景気が悪くて苦しんでいるというのは一部ではないかと思える次第です。

売上が上がらず苦しんでる中小企業はどの業界??

売上は、全体ではほんの少しだけマイナスですが、どの業界が一番落ちているのか、容赦ない数字を見ます。

情報通信業落ちてる!!!

と、驚くわけですが、中小企業では参入しやすい分、競争が激しいのかもしれないね。中小の製造業も落ちてます。娯楽業(パチンコとか遊技場)も激落ち。

経常利益が落ちてる業界と伸びてる業界

しかし企業の本質は利益であって売上ではない。中小企業ではどの業界がどうなっているのかといいますと、

情報通信も製造業も売上は落ちてるけど経常は伸びてるから問題なかった。ダメなのは

生活関連サービス業,娯楽業(同▲13.5%減)
運輸業,郵便業(同▲13.0%減)、

生活関連サービス業,娯楽業は売上、利益共に落ちているのでパチンコ屋はもうあかんかもしれへんね(突然大阪弁)

逆に利益がバンバン出てるのは、建設業(前年度比21.7%増)、宿泊業,飲食サービス業(同10.2%増)、卸売業(同8.6%増)、不動産業,物品賃貸業(同4.0%増)など7産業。

中小企業は儲かってないとか言ってるの誰だっけ

という感じに見えます。

問題となるのが後継者です

ところがです。ここにも高齢化の波が・・・・

中小企業全体の社長(個人事業主)の年齢別の割合は、「60歳代」(32.5%)が最も大きく、次いで、「70歳代」(26.1%)、「50歳代」(19.4%)の順なのであるが、高齢経営者が多い業界は

不動産業,物品賃貸業(60歳以上の経営者が78.1%)、小売業(同じく71.3%)で突出しており、逆に経営者の年齢が低いのが情報通信業とサービス業(他に分類されないもの)で、もう10年もすると街の不動産屋と商店は壊滅するのではないかという勢いですが、実は不動産屋はそうでもないのよ。理由は以下。

中小の小売業は突出して「誰にも事業継承をするつもりはない」の比率が高いから、10年もすると日本の中小零細の小売店は半減しますね。生活関連・娯楽も引き継ぐ予定なしというか引き継ぐ人いません状態みたいな・・・・。面白いのは

不動産屋は親族に引き継ぎますが突出!!

してまして、やっぱり儲かるんでしょうなぁ・・・・ww

そんなわけで、こういう統計を見るだけで日本の今が分かります。ウンチクもため込めますので、飲みのネタにでも使ってください。
中小企業庁がこんな本出してました。

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