税込み2000円の寿司折りを持ち帰るときは、軽減税率2%で40円安くなりません。意味わかる?

2019年8月13日

マスコミや特に左系の人たちは、「消費税が2%上がると家計は大変ダガー」といいますが、本当に数的な事が分かってるとは思えない。たとえば2017年の総務省「家計調査」によると、2人以上の勤労者世帯の消費支出は1ヵ月平均313,057円です。だから2%あがると6000円も違うガーという馬鹿が多いが、そもそも2人以上の勤労者世帯の家計の内訳見てよ。

このうち、消費税がかかるのは、家賃や医療費(健康保険が使えるものだから大半がそう)、教育費はもともと非課税だから、ざっくりそれを引くと全国なら5万円くらい下がる(持ち家のローンも住宅ローン減税がある)。そうなると26万だがこれの2%が支出増じゃない。そうです。もともとこの金額には8%の消費税が含まれているので、ざっくり計算では25万÷1.08×0.02で4600円くらいが毎月の家計から消費税2%増で増えるコストです。

しかしここまでの計算が分かる国民はおそらく3割いない。ww
そしてこれが大事なのだが、同様に2人以上の家計の内訳の推移見てよね

毎月の社会保険料56869円!!!!

んでね。1988年から家計の総収入は10.9%しか上がってないのに、社会保険料は25946円、83.9%もあがってるわけだ。消費税上げなければ社会保険料が上がるだけ。高齢者の年金を勤労者がみんなで負担する社会保障制度が超少子高齢化で破綻しそうなのがわかるでしょ。消費税は高齢者も負担するから勤労者から見たら非常に公平。消費税の負担は増えても社会保険のアップは抑えられるはず。でも数字が弱い人は消費税上げないと社会保険料がどんどん上がることが理解できない。

と、ここまでで数字が苦手という下級国民は離脱していると思うが、ここからが本番です。

軽減税率で現場は阿鼻叫喚になるか

まず、もともと売上の申告額が1000万に満たないように申告しているのにちゃっかり消費税取ってる飲食店は消費税のタダ取りです。でも消費税は1000万以下だと納めなくても良いというバカ法だから違法ではない。
蛇足だが現金で貰うことの多い飲食店の脱税率は半端じゃなく、トーゴーサンといわれるように半分くらいしか申告してないと言われていて、実際には2000万でも1000万以下で申告してるケースも多いと思う。わたしは消費税上げるくらいならまずはしっかり納税させることが大事だと主張してます。政治家は支持基盤にこういうのが多くて誰も言わない。

それはさておき、今回の消費税2%アップでは公明党の激しいポピュリズム抵抗にあい、政府は渋々「持ち帰りは税率上げない」という天下の悪法の軽減税率を導入することになった。ドイツなどは厳格に法律を適用するお国柄だからできるのではないか(詳しくは国際法学者に聞いて)。

さて、公明党がどうしてこんな悪法を推したのか。はっきりいうと

所属議員のリテラシーが低いからではないか

と思う次第です。EM菌信奉議員とか、どう見ても数字が分かるとは思えないトンデモさんたちです。とっくに効果無しという公的実験データが公開されてるのに。詳しくはここ
・障害性プランクトン増殖抑制効果→認められず
・水槽規模の水質改善効果→認められず
・用水路における水質改善効果→一時的水質向上ただしT-P(リン化合物)には効果なし
・小規模池の水質改善効果→窒素、リンの除去には効果なし
・中規模池の水質改善効果→浚渫後にEMボカシ袋投入→悪臭低減→浚渫による効果と推察

ということでEM菌は単なる宗教なのでありました・・・・もともと世界救世教が売り出したやつだし公明党とは親和性高いのかもね。発案者の比嘉さんは「EMの本質的な効果は波動によるもの」と言ってるから自分はその時点で100%宗教だと思います。w

で、まずは最初にもどるが、

税込み2000円の寿司折りを持ち帰るときは、
軽減税率2%でいくら安くなるのか

を試算します。もともと税込みで2000円の寿司だから、10%の消費税では税抜きでは

2000÷1.10= 1818.18円です。

しかしこの計算自体ができない人が多すぎる。

大学生が「%」を分からない日本の絶望的な現実日本の数学教育には致命的欠陥がある

大学生でもこうなんだから、低学歴の人とか全くわからないように思う。

で、税抜きで1818円の寿司折りを軽減税率2%を適用して8%の消費税を乗せると1818.18×1.08= 1964円で販売しないといけないのである。これ、公明党の婦人議員は分かってるのかね。元の2000円税込みから考えると1-(1÷1.10×1.08)=1.82%引きの値段で2%引きにはならないので、持ち帰りを税込み価格から2%引いて1960円で販売すると店は3円損します。

そして割引計算だけはスマホでできるオッサンやオバハンからは

1960円のはずなのに、なんで1964円なのよガー!!!

といわれるのです。だいたいこういうこというモンスタークレーマーは計算ができない。こういう人が店に勤めると「30%の商品をさらに20%引いて50%引きにしました」とか平気でいう。しかし、ここまでで話の分かった人たちは実は数少ないのである。

分かる人、たったの3割しかいません!!!

答えてるのはわたしのフォロワーさんだから男性比率が高く、普通よりはリテラシー高めだと思うがそれでもコレなのだ。日本の教育はもう終わってました。実社会なら10%くらいしかわからないのではないか。

日本人の科学リテラシーがどれくらい低いか調べて放射能についてが絶望的で死んだ


進化論を知らない人 → 36%
酸素は植物が作ってると知らない人 → 36%
地球の公転周期が分からない人 → 42%
すべての放射能は人工的に作られたものと思ってる人 → 27%
人類は恐竜と同時代に生きていたと思ってる人 → 60%
レーザーは音だと思ってる人 → 72%
ベクレルとシーベルトの違いが分からない人 7割

もうね。このレベルの国で%の計算が必要な軽減税率なんてやる方がおかしいでしょ。飲食店の価格だって原価から計算してつけてるわけじゃなくて適当に税込み価格でメニュー書いてるところが大半じゃん。そもそも売上1000万以下で申告してるから消費税関係ないしさあ。ところがこれからは「お持ち帰りもできます」と書いてる飲食店は店内と同じ価格にはできないのだ。面倒だからと同じにしたらモンスタークレーマーから

消費税誤魔化してんじゃないよ

と言われる。いやもともと1000万以下の売上しかなくて「うちは消費税納税義務の免除業者だから消費税もとらない」としてたところはまともだが、1000万以下で申告しているのに平気で消費税を外税で取ってるとことか、便乗値上げしたうえで内税表示しているところは青天の霹靂です。釣り銭もたくさん用意していないといけない。そし

このように、軽減税率の最大の問題は

めちゃくちゃ事業者の負担が大きくなる

ということなので、こんなもの早く止めてしまわないと現場がむちゃくちゃになって疲弊する。ポピュリズムもいい加減にしろと言いたいわけでした。訳の分からないヤツは「生理送品は必需品なのに軽減税率じゃない。女性蔑視だ」とか言い出す。軽減税率はそもそも必需品に適用されるわけじゃなく、食料品と新聞だけである。いつからそれが必需品になったんだ。必需品ならトイレットペーパーもパンツも洗剤もシャンプーもみんな必需品だし、田舎の人には車も必需品だ。ww

自分はポピュリズムが国をだめにする論者なのですが、その良い例だと思います。

ところで、イヤホンつけてると外の音が聞こえなくなって危ないのでこれをInstagramの広告で見つけてかってみました。耳たぶに挟んで使うので外の音も音楽も両方聞こえます。誰も考えなかった商品だけどけっこう売れてるみたい。Amazonでも一部売り切れ

 

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