結婚できないのは貧困のせいか

2020年2月5日

本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと110円ですが年間のマガジンだと4054円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w

1 オンラインサロンの運営に必要なスキルとは
2 わたしの自宅の防犯対策
3 地方の日本人形店が今後生き残るための策
4 Amazonで売っているSIMはなぜあんなに安いのか
5 【iPad air】わたしのレビュー
6 より多くの人にHPを閲覧してもらうには

です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。

1月末で、若干欠員が出ましたので募集しています。

21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」

さて、わたくしNetgeek裁判というものを粛々と進行させておりまして、

netgeekに対する集団訴訟を行いました。同時にサポーターを求めるクラウドファンディング開始


相手の大内君はNetgeekの運営者であることは認めたものの、裁判には一切でてこないで失笑ものの反論をしてきています。それはさておき、弁護団は3人でどなたも非常に優秀ですが、弁護士さんですのでどなたもリベラルで人権派です。ww

このうちのお一人の小倉先生はわたしのFacebookによくコメントを頂くのですが、非常に楽しいです。Twitterで罵声を浴びせてくる脳タリンの人たちとはほとんど会話にならないけど、小倉先生だときちんと会話できる。知らないことも教えてくれます。なのでいつも先生からのコメントを待っています。知らない人が見ると左系の人に絡まれているように見えるのですが、わたしの弁護士さんなのです。ww

で、小倉先生とわたしが一番意見が相違するのが、先生は「貧困だから少子化している」というのですが、わたしは「貧困は少子化と直接的な関係はない」です。本日は、1回ちゃんと解説しておこうと思います。実は数日前から令和の支持者のみなさんにTwitterでかなり絡まれて、ほぼ全員がコレを言うので「絶対違うやろ」と思ってました。

時代背景からの少子化の解説

日本の少子化はいつから起きたか。まずはこれを見てください。

1945年の戦後、急激に出生率は伸びました。「これから日本は良くなる」という夢に溢れていたからでしょう。そして1949年あたりに生まれたのがいわゆる団塊の世代で、2025年には後期高齢者になります。この人たちが結婚して子供ができたのが1973年あたりで団塊の世代ジュニアになります。

なので、この2つの出生率の突起はいわば特殊なので無視するとして、出生率は戦後直後からどんどん下がってきました。「貧困なら少子化する」のであればそもそも生活がどんどん豊かになっている時に少子化しているわけで、特にバブル期には出生率がガクッと下がりました。この時点でおかしいですよね。

コレの理由をわたしはこう位置づけています。
まず、戦後、「働く」というのはこのように変わってきました。

日本は戦前までは第一次産業、つまり農業・漁業従事者が圧倒的で自営業と家族従事者が労働者の多くを占めていました。みんな自営業。それが戦後、かなり変わってきました。

第一次産業はリスクが高いしそれほど儲からない。そう、みんな会社に勤めてサラリーマンになっていったのです。現在では全労働人口の九割が給与所得者で、しかも製造業ではなくサービス業です。
そしてサラリーマン率が高まってくるとどうなったか。


こちらは大学進学率の文科省発表の推移です。

大学進学率が上がった!!

わけです。サラリーマンは学歴が高いほうが出世できる可能性が飛躍的に高くなる。であればどの親も子供を大学に行かせたいと思うようになった。しかし国公立ならまだしも、私立だと大学まで行かせるには子供1人あたりこんなにかかる。

ここからお借りしました
去年の10月から幼稚園、保育園は無償化されてます。しかし習い事や塾もはいってません。0〜2歳の保育園は無償化されてないのでめちゃくちゃ高いはず。

全部公立でも2985万円
公立から私大だと3500万円
全部私立の医科歯科なら6000万円
子供を灘高から医学部に3人入れたお母さんは2億は間違いなく使った感じ・・・・大学までやって専業主婦になられたら大損害。

これだと子供の数を絞るしかない。で、徐々に出生率が下がって来た訳ですね。これは別の統計からも分かります。
ちょっと古いけど世帯別年収の都道府県別ランキング。

仮に貧乏な方が出生率が低いとすると、沖縄や鹿児島や宮崎は出生率が低くないといけないのだが・・・
2019年は

合計特殊出生率を都道府県別にみると、「沖縄県」が1.89ともっとも高く、「島根県」1.74、「宮崎県」1.72、「鹿児島県」1.70、「熊本県」1.69。一方、「東京都」の1.20がもっとも低い!!

世帯年収少ない方が出生率が高い!!

という事に驚くと思います。しかしこれは「貧乏子だくさん」という事ではない。相関関係ではなくて類似関係です。というのは大学進学率で見ると
データえっせいからお借りしました。

出生率の高い都道府県は大学進学率が低い

というのがわかります。相関関係はこっちです。というかむしろ因果関係と言えるかも。世帯収入が少ないから大学にやれないということもあるでしょうが、逆に言えば「大学にはやれないけど子供は生む」というマインドなわけです。このマインドはどこから生まれるのかというと、データえっせいさんにもあったように

親の学歴と子供の学歴には相関関係があるということが説明になります。そもそも東京に来た人たちは進学で来ているので大卒率は日本一です。だから子供も当然大卒にと言うことになって進学率は日本一。しかし東京の高いコストで大学まで複数の子供をやろうとするととんでもないコストだし、そもそも大卒者率が高くて就職するということは、結婚するタイミングが遅くなるということで、保育園や企業の育休などの仕組みができないと東京では非常に子育てが難しいわけですね。待機児童がもっとも多いのは東京と沖縄ですが沖縄は親が面倒見てくれたりする。

なので親や親戚が周囲にいない確率の高い東京では「育休」や「保育園」が非常に重要になるわけですよ。もっともわたしの主張している「子供が卒業まで月5万円以上支給」なら私費でベビーシッターも雇えるし、保育園もそれを当て込んでたくさん作られると思います。

貧乏だから少子化の理屈を論破してみる

さて、「貧乏だから少子化」を主張する人たちは必ずコレを出してきます。

男性は確かに年収が低いほど未婚率が上がる。女性は逆です。一見すると貧困と未婚率は男性の場合に限って相関関係があるように見えますが、良く考えるとこれは類似関係です。仮に貧困と未婚率が相関慣例なら、なんで女性は逆になるの?おかしいでしょ。世帯収入が多くなると既婚率が上がるなら、女性も既婚率が上がらないといけない。男にだけ相関関係あるとか無理筋です。

ではどういう類似関係なのか。
貧乏であるということはなんらかの理由があります。

1 そもそも本人の資質
2 家庭環境などで学歴が低い
3 病気や障害
4 そもそも就労意欲が低い

3は仕方ないとして、2はそれでも大学までいって医者や弁護士になってる人もいれば、家庭環境のせいにして遊んでる人もいるわけです。貧困はすべてではないけどなんらかの結果であるという事実は歴然としてあります。では結婚する相手に何を求めるかというデータを見ます。

もっとも多いのは「人柄」そして「家事育児の能力」「仕事への理解」であり、経済力は第4位です。それほど重要視されていない。彼女たちの中では

真面目という人柄なら貧困にはならない

という観念があると思うし、それは確率的には概ね合っていると思われます。もちろん真面目に人生送ってきたけど運悪くという人もいますよ。また、貧困は親から子へ、子から孫へ世代を超えて連鎖していく傾向があるのは明確です。「貧困の連鎖」と呼ばれるが、親の経済的困窮が子どもの教育環境や進学状況に大きな影響を及ぼすからだ。なので永江プランでは

どの政治家も心して自覚せよ。日本が生き延びる道はこれしかないことを理解しろ。ここで永江プランを作成した


子供ひとりにつき、卒業まで月に5万円以上支給と国公立大学の無償化を打ち出しています。少なくともやる気があるけど親にお金が無い層はこれで相当数救えますが、親が怠惰で子供も怠惰だとどうしようもない。

同じような事をデータで説明している人もいました。

金が無いから結婚できないって本当か?

30代をみていただきたい。300万円台で一気に既婚者の数値が跳ね上がる。40代でも同じだ。結婚する男は、300万円台を中心に結婚していることがわかる。一方、200万円台でも未婚者と既婚者の数はそれほど変わらない。200万円台以下の年収でも、20代で98万人、30代では103万人が既婚者だ。年収別の分布に関しても、未婚者も既婚者もバラつきに大差はない。結婚するやつは年収関係なくする。

これを女性の立場からいうと「性格が良くて将来幸せにしてくれそうなら、いまは収入が少なめでも結婚する相手として見る」ということなのです。元ヤンキーでも真面目に更正して働いてるヤツってだいたい結婚できてるけど、いい年してぶらぶらしてるのは未婚みたいなのはよくあるあるです。

まあ、普通に考えても引きこもって収入ゼロでゲームばかりしているヤツが結婚できるとも思えないし、私の周囲でハイスペックで未婚の人の共通点は仕事に熱心すぎてそもそも未婚女性と知り合う場所にいってないやん! みたいな人が多いです。本当に結婚したいならアプリやお見合いならすぐ相手が見つかりそうなのに、わりとプライドが高かったりするわけで・・・。

で、どうして高収入の女性ほど未婚率が高くなるかですが、男性が結婚相手に何を求めているかを見ますと

経済力はほとんど求めていない。だから女性の経済力はなんら結婚のフックにならないわけです。人柄に次いで家事や育児の能力を挙げている男性が多いので、必死に働いている高収入の女性はどうしても未婚率が上がるような気がします。女性側も旦那の面倒見ている暇ないし的な・・・・。

わたしの結論

ですので、令和みたいに「国が借金して非モテの貧困男子に金をばらまけば少子化は解決する」みたいなアホなことは絶対あり得ないと断言します。

非モテ系貧困男子にはそれなりの理由があるので非モテで貧困なのです。金を撒いたら浪費して遊ぶだけで結婚する由もない。経済にプラスになるっていったって、永遠に金撒いて遊ばせるわけにはいかないし、一度この味を覚えたら仕事に就いて真面目に働こうなんて気が失せるから、金を使い果たしたらまたクレになるだけ。真面目に働いてるクラスタはやる気無くしますし永遠にそんなこと続けるわけには行かないでしょ。インフレ2%になったから金撒くの止めて消費税20%にしますって言った瞬間に国会議事堂に放火しそう。

非モテ貧困未婚男子に金撒くより、今は貧困でもしっかり真面目に働いて結婚したという実績がある人に税金は使うべきだし、であれば子供ができた段階で支給がいいと思うんですよ。繰り返すけど

1 子供国債発行して20兆円くらいの基金作る
2 子供が生まれたら1人月5万円以上を卒業まで支給
3 国公立大学を無償化する
4 妊活の無償化(最近追加しました)

で、複利形式ですが初年度1兆円以内で済みます。子供がどんどん生まれれば日本は明るくなるし、景気も絶対に良くなる。育児系事業はもとより、クルマや外食産業や遊戯施設も儲かります。アパレルも復活します。そしてこの国債は未来への生きた投資であってツケではないのです。そして令和の支持層の50代未婚貧困男子に配るのと違い、投資効果は持続してどんどん大きくなっていく。

ご静聴ありがとうございました。w

この本に登場の杉本さん。凄い環境の家に育って実父に刺された経験もありますが、今の彼女は深キョンです。確か2回離婚しているとは思うけど・・・

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