人も企業も自分の本当の魅力や能力、長所が分かっていない

2021年10月22日

わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では塾生を募集しています。希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ひとりずつ丁寧にやってますよ。※事業・集客コンサルやサイト構築のご依頼も絶賛受け付けております。得意な分野はECサイト構築や商品開発です。実例はこちら

わかっているようでわかっていないのが人間

↑で宣伝していますように、オンラインサロンをやっています。
月1回のイベントとしていままでウイルスの宮沢先生、ライターの中川氏、音喜多君はじめ政治家の皆さまなどをお招きしてのセミナーも開催しましたが、メインは塾生ひとつずつとの面談です。今月のイベントは塾生の自己アピールZOOM大会です。

さて、面談ですが1人1回30分ですが、やっているこちらもなかなか面白いです。毎回思うのですが

人(企業も)は自分の優位性を主観的に認知できない

つまり、簡単に言うと自分で自分の良さを分かってる人は少ないということです。実はわたしはコンサルして最初にけっこうな時間を割いて聴き取りしてどこに優位性があるのかを確認するのですが、第三者の私が見て「これがあなた(またはあなたの会社)の優位性じゃないですか」と聞いても「えっ、そうなんですか」という方が結構います。
本日はこれについて

自分の優位性がわからない典型ってこんな感じ

わかりやすい例を挙げますね。
まずは地方の人。自治体も同様。自分の地域の魅力がどこにあるかがよく分からない。たとえば

地方の人は自分がいつも食べているので
どのくらいの価値か分からない

というのがあります。先日、稚内で食料品店を営む塾生の方と面談したんですが、稚内は数年前に利尻島に行くときに泊まりましたけど寿司屋に行こうとしたら市内の片側二車線の幹線道路をでっかいエゾ鹿がペアで歩いていました。普通の風景だそうです。

当然、人口も減っていて高齢化も進んでいて将来どうなるかという話ですが、北海道旅行に行った人はわかると思いますが、地元の飲食店に入るとだいたい東京で出てくるものと大差ありません。ウニや毛ガニは東京で普通に流通しているし北海道で食べると安いわけでもない。ウニは塩水ウニが出てきて東京でも良いウニが食べられる。ジャガイモやトウモロコシはそもそも北海道産だ。チーズやバターも同様だ。

北海道で真に美味い物が東京では食べられない

で、自分は北海道で美味い物といえば、サクラマスと八角を挙げます。八角は見た目が悪いので流通しにくいがAEONモールでは見かけたことがある。
苫小牧で撮影した八角。寿司で食べると脂が乗っていて激うま。一夜干しとかにしてもらいたい。

サクラマスはヤマメの降海型で、北海道では普通に魚屋で売っているが東京では見かけたことがない。本マスともいいます。おそらく富山のマス寿司も大昔はコレだったはず・・・・本州ではもう幻の魚です。

アニサキスがいるので生食は業務用冷蔵庫で凍らせてルイベにするが、焼き物なども非常に美味で身は鮮やかなオレンジ色。これは小樽で食べた寿司です。

もうね。めちゃくちゃに旨いよ。
本当に向けて通販するならサクラマスの西京漬けとかいくらでもできると思うよ。先日、新鮮なタラの切り身をtweetされてましたけどあれも同様です。東京だとタラは冷凍か塩ダラしか見ることがありません。

あと、北海道で価格が安いのがアオマス(カラフトマス)

値段数百円・・・・・地元では単に焼いて食べる。w
実は日本の鮭はアラスカではドッグサーモンと言いまして不味いので干して犬の餌(十分に美味しいのに)。こちらはピンクサーモンで雄はこんな感じに背中が出っ張ります。発情期には真っ赤に染まります。ピンクサーモンの方がドッグより美味しいとされているのですよ。本田のサイトに写真あったのでお借りしました。

セッパリの雄は気持ち悪いというので流通しづらいらしいが、これの塩鮭作ってくれたら食べてみたいのよ。絶対美味しいと思うんだよね。しかもカッコイイからめちゃくちゃ映える。Instagramで話題になりそうですよ。相沢食料百貨店でぜひ商品化してもらいたい。

ほかにもあるある自分の価値が分からない人たち

沖縄の離島に住んでいて地ビールを作りたい塾生の方もいました。

しかしビールってドイツとかオランダみたいなイメージがあるでしょ。暑いところのビールはアジアでもハイネケンの施設を接収して同じ製法のビンタン以外は美味しくないという定説があります。それより沖縄なら泡盛の施設でサトウキビでラム酒を作ってミントをたくさん栽培して(沖縄なら勝手に増える)、

沖縄モヒート

として商品化したら絶対飲みたい。

沖縄だからライムじゃなくてシークワーサー!!
これ、キューバみたいに現地の名物にもなるし、通販でミントの束と一緒に送っていただきたい。生のミントは成城石井でも売ってないのだ。鎌倉の地元野菜専門の市場なら買えます。

自分の優位性は自分が当たり前と思っているところにこそある

分かりやすく地方の名産物について挙げましたが、観光やその地方の魅力なども当然のようにピントが外れている事が多いです。

個人のキャリアや企業についても同じ。自社の強みはここだと思ってる企業の話を聞くとそこは全然強くないでしょうみたいなことは多々あります。それよりもここが強いというと「いままで気づかなかった。言われて見ればそうですね」みたいな話はザラ。
企業の場合、多岐にわたるので実例を挙げるのは難しいのですが、たとえばAXIAの米村さんにかつて相談されたときは「あなたの会社の最大の優位性は残業0ということです」と伝えて、そんなことが優位性になりますかと言われた話はこちらに書きました。w

残業0のシステム会社のサイトリニューアルとビジネスモデル構築と電子書籍プレゼントの話


そんなわけで、永江塾、メンバー募集中。と、最後に営業しておきますね。

ところでAmazonプライムのアニメではたらく細胞シリーズ見たらこれがめちゃ面白い。一番面白いのがこの「BLack」

アニメ化されていないのでこちらはKindleで買いました。

みんなも読めばコロナ脳とかいなくなるのに。

  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 99
    follow us in feedly
PAGE TOP