あんまり言われないツイッターの優位性

2010年8月25日

数日前から小室さんをフォローし始めた。茂木健一郎氏がフォローしていたからだ。20年前は全盛を誇った小室さんも、フォロワー数は77000人しかいないが、非常に音楽に真面目で真摯な姿勢が伝わってくる。でも彼の音楽自身には興味がないんですけど・・・。
あまり知ってる人もいないと思うが、インターネット創世記に彼の実験サイト「PLANET TK」を作って運営していたのは、あのほりえもんなのだ。当時、わたしが運営していたサイト(サーバ保守とかプログラムはほりえもん)が同じサーバにあり、PLANET TKにアクセスが集中の影響でよく落とされました。まだあるのかなと思って検索したらやっぱもう無い。栄枯盛衰。

さて、自分は実は最近までツイッターほとんどやってませんでした。それどころか「こんなんがメジャーになるわけない」くらいの勢いで思ってました。有名人がツイートするならそこそこフォロワーも集まるし、面白いとも思うが、自分みたいな一般のフツーの人がやってもな、と。140文字で語る楽しさっていっても、アメブロなんて大半がもともとスカスカの140文字以内(笑)でめちゃくちゃつまらないものばかり。流行ではじめた携帯ブロガーはみんな飽きて数回の更新で終了。アクティブは20%以下もいないはずだ。
そんな自分がなんでいまはiMacにtwhil(これ最高)常駐させているかというと、電子書籍やアプリ開発にあたっての情報収集をしたいと思ったからだ。狙いは的中。いままでは検索してブログとかを捜さないといけなかったのが、いまは仕事中に流れてくるツイートの中から使えそうなのを横目で見てチェック。つまり、

◆プッシュ型の個人発信のニュースソースとして使える

これ、非常に便利。かなり有益な情報もゲットした。自分で捜さなくても勝手に送られてくるのが最高。ただしこの場合、自分がフォローする相手は200人が限界。雑多に多くのフォロワーを抱えると本当に有益な情報を見逃すことになる。リストにして見たい人のだけ見ればといわれても、仕事情報だけ見たいわけでもないので分類が難しい。よく「フォローされたらフォロー返しがマナー」とか書いてる人もいるが、何万人もフォローしたらほとんどツイートは見てないわけで、実際、情報商材、わけのわからんコンサルなど数万人をフォローしている人にフォローされてもされても全然嬉しくないし。
「フォローするなら相手のツイートはみんな見るのがマナー」という考え方だってあると思います。なので、わたしがフォローしている方のツイートはみんなガン見してますのでよろしく。いい方を変えるなら、ツイッターは「プッシュ型のブログ」と言っても良いと思う。

んで次。ツイッターは「誰でも登録でき、匿名性はあるものの人間性は隠せない」という点で非常に安心だということが分かる。有名人や名前を隠さないほうがメリットある人は堂々と本名でいいわけですが、匿名の必要自体があまりないと感じるくらいだ。
従来の掲示板形式のものは、頭の少しおかしい方々の荒しで苦労していた。荒らしの大半は「読んだ人に不快感を与える目的」で書かれる。わたしが昔運営していた数万人規模のコミュニティでも、この荒し対策は大きな負担だった。従来のBBSはメールアドレス登録方式にしたところで、フリーメールで捨てIDとって荒そうと思ったらいくらでも荒らせる。ブログの場合は書き込みを管理者が許可しなければ反映されないようにすればいいのでこの点が改良されたのであるが、アクセスをとるのに難があった(大半の個人ブログは1日数人しか見に来ない)。mixiもスタートした当初は秩序が守られている感があったものの、現在ではあからさまな複数捨てID大量所有者についてもなかなか処理されず、人間の手で管理するのがいかに難しいかを証明してしまっている。
しかしツイッターでは、荒そうと思ってもそもそもフォローされた段階で怪しいのはすぐにブロック可能。捨てIDはいくらでも作れるが、そもそもツイート0、フォロワー0なんて怪しいのがバレバレだし、過去のツイート見れば、その人となりがすぐ分かる。荒らし目的で捨てID大量に作ってたくさんツイートして実績作って、さあというところで一発でブロックされたら水の泡だしそもそも返事してくれない場合は何の意味もない。嫌がらせの労力が報われないのである。嫌がらせ返信を恐ろしくされていると思われるほりえもんや孫さんでも、運用方法さえ間違わなければ大丈夫なのを証明している。
つまりそういう意味では

◆ツイッターはもっとも悪意で荒らしにくいSNS

といえるのではないかと思う。まあ本当に悪意をもってすればなんでもできるのだが、それにはもの凄いパワーもいる。先日ノーベル賞受賞の益川先生の偽物が登場し、まんまと茂木さんがはめられていたが、なりすましのツイートするだけでめちゃくちゃ大変な努力をしてました。あんなに頑張るなら他のことに労力使えばいいのに・・・。

そしてこれが実は自分にとってはなかなかのメリットなのだが・・・

◆ツイッターにはあまり脳細胞が不自由なみなさんがいない

という点も大きい。mixiが携帯ユーザーに開放され、未成年でもOKになってから、コミュには絵文字から果ては「そこゎ」なんて書くやつまででて、通常の感覚の持ち主には虫ずが走る。バカ仲間同士ならいいが、先日あるコミュで「気持ち悪いから公共の場で変な文字で書くな」と言われたやつが「なんで自分ゎ気持ち悪いかわかりません 下げ矢印」なんてマジ返答して袋だたきになっていた。そいつは30代(驚)の男だったのだが、こういう使い方が一般の人にかなりの不快感を与えるという想像力が欠如しているのだ。
ツイッターの場合、こういうバカ系が明らかに少ない。アメブロの芸能人ブログのように「今日は××食べました」「疲れた、寝る」だけではツイッターは成立しない。いや、彼らのブログ自体、1日1回のツイッターみたいなもんだが、あれだけスカスカだからなんとか見えるが詰めて書いたら140字もない。なので別にツイッターやる必然性がないし、書くことも無いでしょう。ツイッターに定期的に投稿するには語彙も必要だしネタの引き出しもいる。アメブロやmixiでは芸能人のアホブログの真似した素人が全く同じ書き方でうじゃうじゃ携帯ブログやってるが、ちょっと考えてみよう。そういうブログ書いてるギャルの皆さんがツイッターやったらどうなるか。
ツイッターでタレントをフォローしてあとはギャル仲間がメインになるとすると、上から下まで

疲れた
寝る
ウザー
今日のご飯は・・

がズラズラと並ぶわけで、こればかりずっと続けていられるとしたら相当なもんだ。ブログなら暇なときにまとめて見られるが、プッシュ型のツイッターは上からずらずらと強制的に並ぶのである。これはキツイ・・。そしてなにより、そもそもツイッターはPC用に作られたものだ。簡易的に携帯やスマートフォンで見ることもできるが、どんどん流れていってしまうから、大きなモニタならまだしも小さい画面の携帯では全てを追い続けるのが非常に辛い。
そんなわけでギャル系ツイッターのクライアントが出たりしているが、ギャルにはツイッターは浸透しないと断言できる。そもそも書くことがない。情報収集に興味がないのに使う必然性が無いから。彼女たちガラケーユーザーは携帯ブログで十分だと思う。

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