インバウンド狙うなら国の指導で台湾見習ってこれくらいしなさい

2015年10月26日

インバウンドが日本の経済に大きく貢献してくれてます。渋谷の交差点なんて、通勤時間帯除くとぶっちゃけ外人のほうが日本人より多いくらいだ。最近とか駅でよく道とか聞かれるし、外国人を見かけることのなかった場所でめちゃ見るようになった。サーフポイントの七里ヶ浜はスラムダンクの聖地ということで台湾からの人たちがめちゃくちゃ写真撮ってる。江ノ電の線路に立ち入って撮ってる台湾ギャル見かけるけど、あれはちょっと危ないゾ。

2014年は1,341万人に。2014年の訪日客による消費総額は2兆円を突破するなどインバウンド消費がわが国経済へ与える影響も拡大。
◆足許で訪日外客数が大幅に増加している背景として、1、アベノミクス始動を受け進んだ円安、2、中国や東南アジア諸国における所得水準上昇、3、ビザ発給要件緩和や航空環境の整備など政策面の押し上げ。
◆こうした背景を踏まえ、先行きを試算したところ、2020年の訪日外客数は1,845万人、訪日客による消費総額は、一人当たり消費額が政策効果で押し上げられ、およそ3兆円まで増加する結果。今後も政策面での下支えを継続することで、政府が掲げる「訪日外客数2,000万人、消費総額3兆円」の目標達成が視野に。

日本総研の今年3月のリサーチから

すでに2014年で経済効果2兆円

なんです。日本人は一年中日本にいるわけだが、数日〜数週間くらいの滞在で2兆円も使ってくれるならとてもありがたい。今年はもっと行くでしょう。2020年の目標3兆円とかも前倒しじゃない? 復興予算19兆円とかいっても土建屋さんにばかり回りそうだが、インバウンドの人たちはいろんなところでお金を落としてくれているのです。

しかしだ・・前出の日本総研も、課題として挙げているのが
1 インバウンド消費の恩恵における都市部と地方の間でのバラツキ
2 宿泊施設や航空機操縦士の不足など供給面での制約が生じる懸念

なのであるが、両方とも行政指導でなんとかなるものではない。2は規制緩和で民泊を認めるそうだが、自分はこれに加え

外国人観光客向けの通信環境の行政指導

を提案したい。具体的に言うなら、外国人観光客の持ち込むSIMフリーのスマホに対応するよう、キャリアを行政指導しろ、ということです。

国際線の発着するいくつかの空港では、MVNOのプリペイドSIMの自動販売機が置かれるようになった。しかしMVNOは手動でAPNを入力したりする必要がある上、けっこう不便だしリテラシーが高くないとキツい。いまの最新のスマホだとキャリアのAPN設定は最初からSIMカードまたはデバイスに入ってることが多く、刺すだけでつながる国が多いです。MVNOはこれができない。だってキャリアのネットワークを借りてるだけだから。
So-netを見るとSMSは使えないし、通話もできない。スマホのアプリでやれと言うことだと思うが、データ料金が
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馬鹿みたいに高い

当たり前だ。私企業が利益のためにやってるからで、NTTコミュニケーションズのサービスだと

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1日100MB/日制限!!!だから地図アプリもまともに使えないのに7日間3218円で、観光客からしたら舐めてんのか、というレベル。これもデータのみで音声も外国人がよく使うSMSもない。世界最低レベル。

なんでこんなに高いのか、そして音声もないのかというと、日本人向けのサービスをそのまま出してるからでしょ。外国人観光客が手軽に日本でSIMを買って、地図アプリを使ったり、TripAdvisor (トリップアドバイザー)に写真やレポートを投稿したり、FacebookやInstagramやTwitterにバンバン投稿してもらって「日本いいわー」という拡散をしてもらわないといけないのに、これではあかん。

つまり外国人に販売するプリペイドSIMカードは

さらに多くの観光客を誘致するための投資

なわけだから、儲かってるキャリアに安く出させるか、赤字になるなら税金で補填してもらってもいいのです。そこがわからないのか!政治家共!!
当たり前だ、公費で秘書連れて外国に視察に行くお前らは、平気でキャリアの海外パケットし放題(1日2980円×日数)とか使って経費で落とす(またはそもそもガラケー)ので、庶民の気持ちが分からないのだ。

ではどうすればいいのか。台湾がいいお手本をやっています。このとおりしてください。よろしくお願いします。小泉進次郎あたりが動いてくれるといいな。農林部会長になったんだから、地方の農村にも外国人観光客を連れて行き、日本の美味しい果物とか農産物を食わせるのだ!!そして「自分の国でもこれを輸入したい」と言わせるのがキミの役目だ。

自国からSIMカードを予約できる国、台湾

中華電信は台湾最大のキャリアで、政府が最大株主であり、現在でも役員の一部が交通部より派遣されている。docomoと同じように昔は国営だったので国の意向をよく反映している。

台湾に行く場合、まずはここからSIMの予約ができる
もちろん日本語対応どころか
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中国簡体語、韓国語、英語に対応

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申し込みはパスポート番号と、もうひとつ身分の証明になるものの番号がいる。現地でふたつを付け合わせて発行されるのである。日本の自販機だと本人確認はできないも同然だから、SIMカードが犯罪組織に流れる可能性もあるが、台湾は1パスポートに1枚しか発行しないので、セキュリティ管理がしっかりしているのです。

予約をしていないとカウンターに行列ができているとけっこう並んだりしないといけないが、予約をしているとお金を払うとすぐ渡される。便利です。受け取りは到着予定の空港を指定できるので、飛行機降りたら即スマホなのだ。なお180日以内に再訪すると、そのままチャージもしてくれるのでもっと簡単です!!!180日過ぎたら買い直し。

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SIMカードはナノSIMとマイクロSIMとかに分かれていない。折り目が付いていてパチンと折ると使用するサイズになるタイプ。Xperia Z UltraのSIMフリーとSIMフリーiPhone 6 Plusで使ったが、両方ともAPN入れなくてもすぐつながりました。

でだ!! 肝心の価格だが・・・

5日間Data/Wi-Fiネット接続4Gデイ型プリペイドカード-5デイタイプ NT$300 (約990円)
(NT$50通話料無料)

なんである。パケットは無制限に使える。日本の1/3の価格でデータ無制限です。音声通話もSMSも使えるが、音声通話はNT$150分にするとNT$500(約1,650円)になる。日本人は音声通話で電話しても中国語わかんないので意味はなく、大陸からの中国人向けでしょう。

電話番号が与えられてSMSも使える。日本への国際電話は019経由で割り引き時間帯で1分NT$32.1で100円くらい。国際電話はちょい高めなので日本の電話番号にプッシュホンで電話したいときはLINE電話とかハングアウトでかけてください。

おまけ。台湾に行く方に

日本のキャリアで2年縛りとかのスマートフォンはSIMロックがかかっているのが多く、そのままではこの恩恵は受けられません。Y!mobileのNexus端末はSIMフリーです。キャリアのiPadセルラーは国内ではSIMロックかかっているが海外ではSIMフリーです。

docomoは3240円払うとAndroid端末のSIMロックをその場で解除してくれた。現在でも2011年4月~2015年4月に発売された機種については対応してくれる。問題はそのあとに販売された機種。日本だとiPhoneが8割だが、iPhoneについては6s,6s Plus以降しかSIMロック解除の対象にならず、買ってから半年たつとどのキャリアも解除してくれると言っている。docomoは半年より前にAndroidのSIMロック解除をしたことがあれば速攻で解除してくれます。
まあフツーにiPhone6sと6s Plus買った人は来年の春まで待ちましょう。

それが嫌なんで自分はAppleストアでSIMフリーのiPhone買ってるわけです。また台湾はASUSの国ですから、現地でスマホ買ってもいいですが、これはマニア向けだし事前にアプリとか入れて行かれないから、日本で買っていったほうがいいよね

私的にはこの間まで使ってたNexus6とか価格が下がったのでオススメです。立ち上がりが3分以上かかっていたのだが、1回中身を初期化したら20秒になりましてバッテリーの持ちもよくなりました。

あとは2年前のモデルなのにいまだに活躍しているXperia Z Ultraの海外SIMフリー版。画面が6.4インチなのでナビとしても使えるし往復の飛行機でダウンロードしておいた映画を見たり読書したりに最高の端末です。まさに名機。モデル末期の今になって価格がこんなに高騰している!!!買った人は大成功やったね

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