比喩法使うとよくわかる、「放射能怖い」と「ゴキブリ怖い」

2012年3月28日

昔から、「たとえ話」というのは「寓話」という形で物事を理解するのによく使われてます。イソップ物語も動物に喩えて人間のあり方を示す物だし、そもそも新約聖書にも多くのたとえ話が出現する(Wikiからパクリました)

我々の業界においてもプレゼンにおいて多く使われるんでございますが、最近はこの比喩法に過激に反応してくる方も多くなりました〜。わたしのブログでも多くの比喩法を使っておりますが、いちいち細かく「いや、この表現は正確ではない」と突っ込んでくる方がいまして、そういう方はホテルに泊まったときにベッドの横の引き出しには新約聖書が入ってることが多いので、一度読んでみることをお薦めします。

さて、震災から1年が経過しましたが、瓦礫処理などの報道やtwitter等を見るに、放射能については世論は大きく二分されているように感じます。しかもけっして交わうことがありません。

怖い派「低量被曝は危険だ」
平気派「危険だというデータは存在しない」
怖い派「では安全だというデータを出せ」

※一般的には「危険」というデータより「安全」というのを出す方が格段に難しいです。というかまじ不可能。

当局「瓦礫には放射能が含まれていないことを事前に調査・確認しております」
市民「放射能を広域にまき散らしてどうするんだ」

という全くかみ合ってない議論もしばしば。 沖縄にイベントで青森の雪が持ち込まれることを阻止した東京からの避難組のおばさんがいまして、沖縄の人にtwitterで、「青森から福島の距離は400キロ。東京から福島の距離は200キロ。もし青森の雪が汚染されて危険だというのなら、東京から世帯道具や車一切持って避難してきたあなたの方がよほど危険なので沖縄から出て行って欲しい」と言われていましたのが最たるものでしょう。
しかし、この「放射能怖い怖い」組と、「恐れるに足らない」組のやりとりは、twitterで見ても全くかみ合いません。これはどうしてかということを比喩法を用いて考えたいと思います。

リアルな写真は厳しいのでネットで拾ってきました

それではいよいよ放射能をゴキブリに喩えてみます。

【注】あくまでも比喩なんで、突っ込んでも意味ありませんから突っ込まないように。イソップ物語でロバが話したりするのを「ロバは口きかないだろ」と突っ込むのと同様です。

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ゴキブリは、太古の昔から、人間が誕生する前から地球上にいました。放射能も同様です(ジュラ紀にタイムマシンで行くことがあったらいまよりずっと放射能値が高いので、必ず防御服着ることをお薦めします)。で、ゴキブリは生活が豊かになり、生ゴミを片付けない人間がたくさん出ると、爆発的に増殖しました。

ゴキブリについては、先天的にどうしても受け付けないという方達が、一定の割合で存在します。特に日本人は潔癖症な人が多く、男女問わず、一匹のゴキブリで半狂乱になる人をいままでたくさん見ました。

お腹の減ったゴキブリが一杯詰まったタンクに人間が落ちれば・・・おぞましいことですが、たぶんすぐに食い殺されるでしょう。が、ゴキブリが一匹出たらどうでしょう。ゴキブリ恐怖症の人は悲鳴を上げて逃げ惑いますが、平気な人はスリッパでぴしゃりです。

中にはゴキブリは体にいいという人もいます。実際、大航海時代ではイギリスの船乗りはゴキブリを見つけ次第捕まえて食べてたようです。同様に微量放射能は体に良いとしてわざと浴びたり、ラドン温泉、ラジウム温泉が大好きな人もたくさんいます。ただ、個人的には特に好んで食わなくてもいいとは思います。

ゴキブリを極端に怖がる人にその理由を聞くと、ゴキブリはばい菌をたくさん持ってるからそれに感染してしまうとどんな病気になるかわからないという人がいます。が、ばい菌持ってるなら犬やネコも同じ。犬猫が持ってるカプノサイトファーガ・カニモルサスなんて、人間にはいると髄膜炎で死ぬ場合もあります。小さな子供はさらに危険。あれだけ顔をなめ回されてムツゴロウさんがよく生きてるな、と。しかし誰も犬や猫にキンチョールはかけないし、かけたら虐待で逮捕されるでしょう。
そして仮に無菌室で育てたゴキブリがいても、嫌いな人はやっぱり逃げまどうんじゃありませんか?

そうです。
ゴキブリが嫌いなのは理屈ではなくて感情なのです

こう考えると、全く話がかみ合わないのが腑に落ちます。
嫌いな物は嫌い、イヤな物はイヤという感情論で話している相手に、いくら理詰めで話をしても通用しないのです。
たとえ、どんなに説明会を開いて「瓦礫は放射能に汚染されてません。東京のゴミの方が放射能値が高いくらいです」 と言っても関係ありません。イヤなものはイヤなわけさ。

イヤなほうは理屈ではないので、追い詰められれば追い詰められるほど、「自分がイヤな理由」を探し出すために、むちゃくちゃな論拠(自然放射能は無害で人工のは有害とか・・両方ともγ線は電磁波ですけど)を編み出したり、デタラメの情報を持ち出したり、ネットで探しまくってイヤなことばかりを探し出して共鳴感を広めようとします。とにかく悪ければ悪い方がいいわけなので悪い方を優先します。これはたぶん「無意識に自分の恐怖心の裏付けを探して正当化しようとする」行為ではないかと思われます。

こうした恐怖心は、人間として誰もが持っていることなので、私的にはあえて克服することもないし、恐怖心を持ってる人を糾弾することもないと思います。ただし自分の恐怖心を正当化するために被災地で苦しむ人をおとしめることは避けるべきでしょう。自分でイヤなら避ければいいだけで、他人は関係ありません。ちなみにわたしはゴキブリは平気ですが、蚊が死ぬほど嫌いなので車の中に縞々のヤツが一匹飛ぶだけで半狂乱になります。

ここからは個人的見解ですので単なる追記

放射性セシウムもストロンチウムも、中国の大気圏内核実験によって60〜80年代にかけて日本に降り注いでます。低量放射能の内部被曝については健康被害のデータが無いと言われていますが、福島の被曝量とほぼ同等を我々の幼少時代は20年にわたって被曝していたわけです。試算データ(このブログはかなり面白いので必見)

しかしですね・・・

ご存じのように福島と東京でさえ、被曝量が全く違うのです。

中国の核実験は新疆ウイグル自治区で46回も行われ、たくさんの人が当然のことながら被曝してないはずがない。中国全土からロシアにかけての被曝量は日本の比じゃないはず。新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)は日本から何千キロも離れているのに、今回の原発事故と同等の放射能が日本に降ったのです。
当時の中国は当然ながら外部とは遮断されていて、文化大革命だって川にたくさんの死体が流れてきてそれで他国は「なにかやってるな」程度に推測したくらいのもんです(池上先生の本参照)。新疆ウイグル自治区の人は亡くなった方も多いらしいですが、中国の本土だって大量の放射能を浴びたはず。

で、中国はどうなったか・・・人口増えすぎで一人っ子政策。
いまや世界を支配にかかってるわけで・・

放射能、本当はどうなのよ。日本は原爆の被爆データしかないが、実は中国が長期被曝については一番のデータ持ってるはず。出してくださいよと考える次第です。まあ出てきてもめちゃくちゃ改ざんされているとは思うが・・・

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