【嬉しい話】現業のビジネスでもWebをうまくつかって業態を変えると大成功したという話

2017年7月27日

昨日、嬉しい話があったので自慢してもよいですか?

自分が4〜5年前にコンサルした第1号の茅ヶ崎の釣り船屋さん、私の言うとおりにしたら当時から売り上げ4倍だということでご連絡を頂いて、びっくりするようなお礼まで。大変に嬉しい。お礼もありがたく頂くことにしました。
頑張って鍛えた甲斐がありました。仕事してて良かった感ばりばりでましたぜ。

茅ヶ崎の一俊丸さん。わたしが担当したのは1年ですがその後もずっと頑張って手を入れてます。

これについては以前書きました。

WEBから実店舗への集客は本当にできるのか、具体的な実証例です(秘)

3.11まではライブドア辞めて、好きな仕事だけたまにして、ぶらぶら遊んで週に三日は千葉でサーフィンしてました。サーフィンはかなり巧くなりました。しかし3.11後に「これじゃいかん。もう一回ちゃんとしよう」と考えて、ソーシャルはじめてブログを本気で書き始めたのはいつも言ってる通りです。それから6年たって仕事もたくさん来るようになりました。

で、茅ヶ崎の一俊丸さんは、その第1号のお客さんなんです。茅ヶ崎で釣り船を経営されていて、お客さんが減って首が回らなくなって借金抱えて死にそうということでお会いしました。最初だったのでコンサル費用もめちゃ安にしてこちらも実績を積ませてもらい、サイト制作も最低限の出費で効果の出るレベルにしました。

このエントリーにも書きましたが、釣り人口がピークに達したのは1990年代後半で、2,000万人を突破。積潜在需要3,000万人。ところが2011年には940万人、2012年には810万人、2013年には770万人。なんと62%減。少子高齢化の影響が大きいです。もちろん魚をおろして料理できないというような生活習慣の変化もあります。

とくに船釣りは1990年代は大盛況で、平均的には60代くらいの土建業、建設業のおじさんたちがメインの客でした。そうです。鈴木建設の浜ちゃんがそれだったのです。しかし20年経つと当時の人たちはもう80歳で足腰が弱って存命でも船釣りは無理です。あれだけ盛況だった業界は一気に縮小してしまい・・・・・
↑のブログに書いたのですが、わたしがコンサルする前は崖を転がり落ちるように減少・・・それからV字回復したのでした。それから4年・・・・潰れそうだった一俊丸の売り上げは4倍になったそうです。もうイケイケです。

Webだけでは回復できない。業態を変えよう

もちろん、中身が変わらないのにWebだけやってもたいした効果は出ない。一番大事なのは

サービス業としての意識の確立

でした。いままでの顧客層から、ネットで集客できる顧客層に入れ替えるためには、サービス自体を変えないとダメ。そこから辛い辛い特訓が始まりました。昨日、いただいたメールには

当時は状況もコンサル内容も本当にキツくて、今でも思い出すと泣けてきますが(笑)、よく我慢強く鍛えてくださいました。

と書いてありまして、実際何度も電話口で号泣されました。w
サイトも「気に入らない」と言ってたのを「素人は黙ってろ」といいまして、オープンした日には「私はこんなサイトにしたかったわけじゃない」と電話で号泣・・・。しかし泣いてる間に予約のメールがどんどん入り始めて・・・・以下省略です。ww

勘違いされている企業が多いのですが、わたしに発注される場合はビジネスモデルの見直し、つまり経営的なコンサルからはいり、それをいかにWebで表現するかということを考えることになります。どんなビジネスでも共通なのでその考え方を書いておきます。マーケティングの基本です。

1 ターゲットの選定・・・・新しくどのターゲットを狙うかを決める

2 ターゲットの好み、指向性を考えて具現化する

 仮定したターゲットはいったい何を望んでいるのか。それを明確にする。
 そのターゲットが望むサービスや商品を用意して、それを的確にアピールする手段をとれば客は来る

ということです。仮定ターゲットは「ネットで情報を集めて釣りに来る人たち」で、ここからは大事なのですが、昔の土建屋のおじさんらみたいに、とにかくたくさん釣りたいわけじゃない。楽しんで満足して帰りたい人たちということにしました。やったことをざっと書くと・・・

1 禁煙にする・・・・・実は分煙なんですが海上なのでタバコの煙はほとんど禁煙席には回らない
2 スマホのチャージャーを船に装備
3 3人の船長にデジカメを持たせて客の釣れたシーンを撮影してあとで進呈。ファイト動画も撮る
4 釣果ブログを毎日写真入りで更新。ウソは絶対書かない
 ※スポーツ新聞の釣果欄って普通に水増しされてるんですよ
5 船長が車のない人のために駅までワゴンで迎えに行く
6 サイトには魚のおろし方や料理方法をたっぷり載せる
7 終了時に船長が声を掛けて釣れすぎた人に釣れなかった人へ魚をプレゼントしてもらう

そして利益が出てきて借金を返したので、シャワーを浴びたりできる施設や、長い調理台を作ってもらいました。家に帰ってから魚をおろしてだと奥さんがアラを捨てたり大変です。ここの施設で魚をおろして帰ればすぐに食べられるし、近所にも配れます。また大型のマグロなどは有料ですがおろすサービスもしてもらいました。釣れすぎたときは引き取って干物にして販売しています。これもお土産になります。

さらに昨日、今後はこういうことをしなさいということを2時間たっぷりと話しましたので、さらにバージョンアップするはずですが、ここまで頑張れば斜陽とされる釣り業界でも物凄い成長ができるわけですよ。しかしこれだけ盛況なのにどこも真似しないそうです。たぶん根本のところが理解できないんだよね・・・・・。

これ、どの業界でも同じだと思うんです。何十年も同じようにやってきて、これからも生き残っていけるわけがない。築地の仲卸さんたちがどんどん廃業しているのだって同じ事です。しかし視点を変えて頑張れば、生き残ること、いや凄まじい成長することは可能なんです。ユーザー層が10/1になったってシェアを取ればいいんです、シェアを!!

Facebookに投稿したらたくさんコメントいただきました。

ちゃんと見ている人は認めてくれるんですよ。そして行くなら頑張ってるところにいきたいと考えるのが人間。みなさんもぜひ一度茅ヶ崎の一俊丸にいって、サービスってこういうものだなと実感してください。初心者用のシロギス船とかもあります。ネットから予約できます。


女将さんも船長さんたちも充実してますね!

そういえば電子書籍も出してもらったんですよ。当時・・・電子書籍だす船宿なんてほかにありますか!
いま読んでも面白いですよ

 

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