目を覚ませ。これからのSEO対策は、まずはソーシャルでしょ

2012年7月24日

わたしの有料メルマガですが、やっとまぐまぐ!の総合ランキングで21位になりました。23位に佐々木俊尚氏、25位に池田信夫氏、そして二つ上には河野太郎氏がいるのですが、わたしのメルマガは月間315円と突出して安いので、じぇんじぇん儲かりません。でも佐々木さんみたいに1000円にしていたらたぶんまだ購読者は5人くらいだったと思います。儲からないけど単に意地で書いてます。可哀想だから読んであげようという方は右のカラムの赤いバナーから辿ってください。

さて、このメルマガで非常に多い質問が、「SEO対策」について。個別の内容についてはメルマガ内で回答していく予定だけど、大企業の方からもいただく質問内容には時代錯誤というか、今時何言っちゃってるの、というのが多い。Googleは日々物凄い勢いで進化しているのに、担当者の頭がついていっていないのだ。

◆外部リンクを金で買うという考え方から今すぐ脱却するべし

代表的なのが「SEO業者の選定について」という感じのもの。電話営業してくるような従来のSEO業者の多くは「外部リンクを増やす」によって検索の評価を上げて順位を上げようとする。サイト自体に価値を作り出すためにコンテンツを練り直したり、ユーザーにとって有益なサイトにしたりする本筋の改善はサイト構築(というよりむしろ運用)の豊富な経験があってはじめてできることで、彼らにはそれができないからだ。自分の借りているサーバにたくさんドメインを入れてリンク集にしたり、無料のセコイサーチエンジンに登録するだけのところもある。

ところがGoogleは規定によりはっきりと、優良リンクであろうが、劣悪リンクであろうが、「バックリンクを買うことを禁止」している。ココが分かっていない担当者が多すぎる。現在、パンダアップデートで影響が出ていなくても、Googleはアルゴリズムの改良により、有料もしくは有料の疑いがあるリンクかどうかを見分ける部分をどんどんとチューニングしてくるに決まっている。いままでSEO業者に頼んで付けてもらっていたリンクだって、いつ「有料リンク」と見なされるか分からないのである。なぜならGoogleの検索エンジンは「文章を読み」「理解して」いるからだ。もうAI(人工知能)のレベル。

極論言えば、SEO業者にお金を払ってリンクを増やしてもらう行為自体が、リンク先が有料、無料にかかわらず「リンクを買った」とみなされる日が遠くないと感じる。そんなことができるわけないって? たぶんすぐにGoogleさんはやってきますよ。

で、SEOの専門家も言うように、いまこそ基本に戻ってコンテンツの見直しにこそコストと手間をかけるべきと散々このブログでも書いてきた。しかしそれに加えて、今はもうひとつ重要な事が出てきた。実例ができたので書いてみようと思う。

参考にさせていただいたのはこちらの専門家のブログ

ソーシャルシグナルはより重要なランキング要因になっている。

ソーシャルシグナルがランキングに与えるテストをしたところ、
・Google+が短期ではいちばんインパクトあり
・FacebookのRecommendが最終的に勝った。

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアは、いままで「優良顧客の育成」に向いているとされており、視点はそちらにばかり向いていたのだが、実は現在の検索エンジンは、ソーシャルで高い評価を受けていることを重要視するようにシフトしてきている。実際にどれくらい凄いのか、実は先週に身をもって体験した。

ジェットスターが7/9に関空に就航した。テレビや新聞でも大きく取り上げられ、多くの人が「ジェットスター」というビッグキーワードで検索して、3990円の航空券は買えるのか調べたことだろう。ネットからしか買えないのでおそらく数万、数十万人が検索したはずだ。

この日。誰かがこのブログのこのエントリーを見つけてTwitterに投稿した

ジェットスターにも勝利した、正しいクレームの付け方(秘)をこっそり伝授

それからポツポツとTLにこのブログについての投稿が並んだ。ジェットスターをはじめて予約する人は、そのシステムの脆弱さに驚き(全然動かなくなってエラー多発)「この会社、大丈夫かよ」と思って読んでくれたんだと思う。そのとたん検索順位が急上昇。「ジェットスター」という超ビッグなキーワードなのにも関わらず、順位は上下しながら変動し、ついには7/17には2位まで浮上!!!

ジェットスターのサイトの下に「ジェットスターにクレーム付けた話」が出てくるんだから、 さぞかしジェットスターの担当者も頭が痛かったと思うが、上記のブログの鈴木さんが別エントリーで書かれていたように「ソーシャルの影響は長続きしない」との言葉通り、現在では20位以下に落ちました。アクセス数は2位になった時点でこのキーワードで1日1000人。しかしTwitterで流れなくなると順位は落ちたことから、いまやGoogleが単なるアクセス数よりソーシャルの評価を重要視していることもわかった。

◆ソーシャル運用は、本気で無いと無理

ここで企業が考えないといけないことがある。コンテンツの見直しはプロ(私もその一人ですけど・・汗)に頼めばやってくれるが、ソーシャル運用は外部委託ができない。というかしているところはあるけどほとんど回りません。だって企業や商品に対して愛がないから。社内であっても意味を理解せず、「やればいいでしょ、やれば」的な担当者も同じ事です。

大事なことは、ソーシャルをやっていればいいわけではなく、「評価されないといけない」のである。Twitterならコメントもらったりリツイートされないといけないし、FacebookやGoogle+なら「共有」してもらわないと意味が無いわけだ。そのうちインチキ業者が「金を貰えればTwitterで何百人もツイートさせます」っていう営業を始めるかもしれないが、サーチエンジンはすぐ見抜くだろう。面白くも何ともない宣伝ツイートばかりしているIDを「有料リンクと同じ」と見なすだけでいいからだ。

そんなわけで、今後は「ソーシャルもSEO対策は外部任せ」「ソーシャルの運用が分からない」という企業はどんどん検索から落ちていき、代わりに本気で運用しているところが上位に上がってくる。なぜならそれがGoogleの評価する「いいサイト」だからだ。外部リンクなんて買わなくなって、ソーシャルで共有されまくれば普通にオーガニックな外部リンクが増えていきますよ。

この一言をWEBの運用担当者に捧げます

WEBの運用は、

【1】ユーザーに評価されるコンテンツの拡充

【2】CMSなどサーチエンジンに評価されやすい仕組みと運用
   ※リンク切れなどは運用をちゃんとしてないということなので厳禁

【3】本気のソーシャル運用で「共有」してもらう

の三位一体があってこそ、WEBから集客できるのです。どれかひとつ欠けてもダメな時代に突入したのです。いま頭を切り換えなくてどうしますか!

わたしも買ったWordPressの本。SEO対策にも使えます

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