グローバル企業の日本とアメリカのネット販売価格を比較してみた

2011年12月28日

昨日のブログ、空前の反響がありまして、半日で4万人。でもって人によって響くポイントが違うようで、(1)日本とアメリカの価格の違い、(2)シーシェパードのスポンサー の2点に大別されるわけですが、(1)はよいけど(2)はダメ、またはその逆とか、両方ダメとか人によっていろいろ価値観の違いが面白いです。自分の昨日のブログのポイントは(2)であって、(1)は付け足しでした。すいません。パタゴニアの広告手法を誉めてるブログがあったので怒りに任せて書きました・・・。

まず、シーシェパードの件ですが、現在はスポンサードしてないかも、という未確認情報もいただきましたが、はっきりとはわからない。しかしもし仮にそのとおりだとしても、日本で商売する以上、日本人に「人種差別テロリストに資金提供して済みませんでした。今後は一切しません」と、きちんと謝るべき。以前記載されていた内容は、正当性を主張するだけで怒りを煽る意味しか無い。
シーシェパードには賛同するが日本の反応にびびって資金提供はやめたというならば、偉そうな広告打ってるくせにやっぱり商売大事かよ、ということになって信頼度がた落ち。さらに今も賛同してこっそりと資金提供してるならとっとと野蛮な日本市場から撤退して貰いたい。残酷な野蛮人に無理して自社の愛する製品を売ることは無いと思う。これは他社さんも同じだろう。

日本と海外の価格の違いについては、「他も一緒だ」というご意見がかなりあった。でもまず整理したい。私が言ってるのは現地法人を自社で設立して、まったく同じ商品をグローバルに販売しているケースに限っている。

輸入代理店が介在する場合、在庫リスクや日本での認知度を上げる広告宣伝費、サポートコスト、輸送費などのコスト。そして直販では無くて卸をするので価格は当然高くなって当たり前。本国と同価格で販売できるはずが無い。また○ン○レールのように本国の数倍以上の価格にして高級感を演出しているブランドもある。高ければいいと思っている日本人向けの戦略としてはビジネスとしては正しい。こういうの買う人はたぶんネットとか見ないんだろうからたぶんこのブログも見ないでしょう。ヨーロッパのeBayとか見たらびっくりしますよ。

グローバル企業の現地法人であってもクルマや家電は見た目が同じでも中身が全然違うものだったりで価格が違うことがけっこうある。クルマなら右ハンドルに改良したり、フル装備にしたり、国によって異なる排ガス規制や安全基準にあわせたりする必要もある。欧州のクルマは日本はATばかりだがヨーロッパではMTだから日本市場にあわせての開発コストもバカにならない。それでもメルセデスは世界同一価格なんですけどね。

しかし、ファッションや服はどうなのよ・・・・。有名なところではヴィトンのような超有名な高級ブランドはほとんど全世界共通価格です。並行を防ぐためもあると思います。デザインも一緒、サイズは少し変えてあるかもしれないが、生地も中身も品質も一緒で価格だけ高いというのは納得できん、というのが昨日の趣旨なのです。

で、本日は、他社さんがいったいどうなのよ的な検証をしてみることにした。パタゴニア以外のグローバルな企業はどういう価格付けをしているのだろう。企業は為替バッファを考えて110円くらいで計算していると思うが、こちらは現況にあわせて1ドル80円で試算します。

まずはグローバルの代表。Apple。ここの商品は世界中どこで買ってもすべて同じ。言語もすべてはいっている。

MacBookAir 11″ 64GB
日本 84800円
米国 79920円(999ドル)

評価 ◎
さすがApple。これでこそグローバル企業ですね。

次はいよいよファッションです
世界最大の衣料品メーカー、GAPはどうなってるのよ、と検証
比較するのはセール価格では無くて、もともとの価格ですから念のため


ファーピーコート
日本 18900円
米国 12640円(158ドル)

日本の価格はアメリカの1.45倍だが、1ドル110円だとほぼ同額になる。110円で設定していたままの価格っぽい。これくらいが常識範囲の価格じゃあるまいか。ショッピングサイトを見てみると日本だけの商品もけっこうあるように見えるため、ほぼ全く同じ商品ラインのパタゴニアと単純比較できないのではあるが、個人的にはこれくらいなら仕方なく許す。

次はL.L.Bean
たしかL.L.Beanは相当前にニチイが買収したと思ったが、いまはL.L.Bean Internationalという会社がやっているのでたぶん日本法人だと思う。L.L.Beanは送料はかかるがアメリカのサイトからも購入ができるはずだ。昔はアメリカのカタログでオーダーしても日本に回されたと思ったが、いまはフェアにどちらからでも買えるっぽい。間違っていたら指摘してください。日本のものとアメリカのものは同じものがそれほど多くないので探すのには苦労したが・・・

ゲールヘッド・パーカ・ウィズ・ゴアテックス
日本 23000円
米国 14320円(179ドル)

日本の価格はアメリカの1.6倍と、こちらもかなりの差がある。WEBで見る限りでは日本で販売している商品はアメリカのものとは大半が異なっているようで同じものを探すのに苦労した。日本の消費者の趣味嗜好にあわせて違うものを作っている感じがする。アメリカのL.L.Beanは特に袖が長く、Mサイズだと身長170センチの自分では袖を折り返さないといけないほどだ。しかしまあ、アメリカのサイトから通販で買うことも出来るので、一応、そこはフェアではあります。高いと思ったら時間はかかるがアメリカのオンラインストアで買えばいい。グローバルだから。

で、昨日書いたパタゴニアである。商品ラインは米国とほとんど同じ。型もデザインも同じ。しかし・・

Patagonia Women’s Tres Parka

日本 63000円
米国 39920円(499ドル)

日本の価格は米国の1.58倍。デザインもナニも全く同じでやっぱりこれは無いですよ。米国サイトには「日本からのオーダーは日本で買え」と電話番号が記載されていて、オーダーフォームではアメリカしか選択できない。ちなみにイギリスのパタゴニアサイトの価格を調べたら、日本とアメリカの価格のだいたい中間くらいでした。つまり欧州の方が日本より安い。

ネットというものが無い時代は、現地の価格を知ろうと思ったらカタログを入手するしかなかった。銀座のイエナという洋書屋さんや、青山にカタログ専門の店があったのでせっせと通っていたのでかなり詳しくなり、SPA!で特集の記事を依頼されて書いたらすごい反響があった。
しかしいまや、ネットで検索すれば上記くらいのことはすぐわかる。 古き良き時代はもう終わったのに、企業トップ、とくにアパレルなどは頭がついて行けてないんでは無いかと思う。

どなたか、海外法人の現地価格と日本の販売価格を比較する情報サイト、作ってみたらどうでしょう。ただし全く同じ商品で比較しないと意味ないわけですが、凄い反響がありますよ。これが内外の価格差が解消されれば、日本にとっても大きな+。社会貢献にもなりまっせ。わたしは忙しいので無理ですが・・汗

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